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三つの殺人事件にはなんだかの関連性がある。
それは間違いないだろう。
しかし三つとも手詰まりだ。
基本的な殺害方法についても、未だまるで解明されてない。
そこにきて編集部のほうから、前の事件をそろそろ進めろ、との業務命令が下った。
じっくり仕事をさせてはくれるが、無期限ではないことを大道はあらためてさとった。
幸か不幸か、非常識連続殺人事件はしばらくなんの進展もないように思えた。
その間に前の事件を片付けておこうと大道は考えた。
こちらの方は、あと少しという手ごたえがあるのだから。
――とりあえず、近田さんには言っておくか。
大道は署へむかった。
署に行くと、あきれたことに近田がまたいた。
この超常現象はいったいなんなんだ。
大道は思ったが、おくびにも出さずに近田に話しかけた。
「ちょっと伝えておきたいことがありまして」
「なんだい。犯人の名前とかかい」
「やだなあ。違いますよ。前の事件がまだ終わっていないので、しばらくはそっちに力を入れますので、その間は今回の件から外れることになりました」
「そうか。それは残念だな。おまえさんがいない間に、あっさりこれにて一件落着、てなことになるかもしれんぞ」
「いやいや。今回の事件、誰がやったとしても、そんなにあっさり片付く事件じゃないでしょう」
「俺もそうは思うが、すぐに片付くと思っていた事件がめでたく迷宮入りになったり、にっちもさっちもいかない事件が急に円満解決になったりすることは、ないわけでもないからな。実際これまでに何度かあったことだ」
「そのときは近田さんに全部教えてもらいますよ。その方が取材する手間が省けますからね」
「高いぞ」
「そんなあ」
「半分冗談だ」
「半分本気なんですか」
「それはともかく」
近田は振り返り、そのまま言った。
「今日のところはおとなしく帰ったほうがいいぞ」
近田の視線の先には小峠がいた。
わかりやすい怒りを含んだ表情で、大道を見ている。
「この前小峠の奴に、本当に後ろからとび蹴りかましてやったんだ。なんの遠慮もなくな。奴は性格は悪いが頭はいい。すぐにおまえさんのせいだと気づいたぞ」
見れば小峠がゆっくりとこちらに向かって歩いて来る。
目は大道からひと時もはなさなかった。
「わかりました。帰ります」
「じゃあな」
大道は逃げるようにその場を去った。
小峠が大道の背中になにか言ったような気がしたが、もちろん大道はそれを無視した。
それは間違いないだろう。
しかし三つとも手詰まりだ。
基本的な殺害方法についても、未だまるで解明されてない。
そこにきて編集部のほうから、前の事件をそろそろ進めろ、との業務命令が下った。
じっくり仕事をさせてはくれるが、無期限ではないことを大道はあらためてさとった。
幸か不幸か、非常識連続殺人事件はしばらくなんの進展もないように思えた。
その間に前の事件を片付けておこうと大道は考えた。
こちらの方は、あと少しという手ごたえがあるのだから。
――とりあえず、近田さんには言っておくか。
大道は署へむかった。
署に行くと、あきれたことに近田がまたいた。
この超常現象はいったいなんなんだ。
大道は思ったが、おくびにも出さずに近田に話しかけた。
「ちょっと伝えておきたいことがありまして」
「なんだい。犯人の名前とかかい」
「やだなあ。違いますよ。前の事件がまだ終わっていないので、しばらくはそっちに力を入れますので、その間は今回の件から外れることになりました」
「そうか。それは残念だな。おまえさんがいない間に、あっさりこれにて一件落着、てなことになるかもしれんぞ」
「いやいや。今回の事件、誰がやったとしても、そんなにあっさり片付く事件じゃないでしょう」
「俺もそうは思うが、すぐに片付くと思っていた事件がめでたく迷宮入りになったり、にっちもさっちもいかない事件が急に円満解決になったりすることは、ないわけでもないからな。実際これまでに何度かあったことだ」
「そのときは近田さんに全部教えてもらいますよ。その方が取材する手間が省けますからね」
「高いぞ」
「そんなあ」
「半分冗談だ」
「半分本気なんですか」
「それはともかく」
近田は振り返り、そのまま言った。
「今日のところはおとなしく帰ったほうがいいぞ」
近田の視線の先には小峠がいた。
わかりやすい怒りを含んだ表情で、大道を見ている。
「この前小峠の奴に、本当に後ろからとび蹴りかましてやったんだ。なんの遠慮もなくな。奴は性格は悪いが頭はいい。すぐにおまえさんのせいだと気づいたぞ」
見れば小峠がゆっくりとこちらに向かって歩いて来る。
目は大道からひと時もはなさなかった。
「わかりました。帰ります」
「じゃあな」
大道は逃げるようにその場を去った。
小峠が大道の背中になにか言ったような気がしたが、もちろん大道はそれを無視した。
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