神楽咲く

ツヨシ

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「で、私の法力が通じるというわけか」

「ある程度はね。で、話と言うのは、通用したからあなたの環境が一変したのよ。あなたは気づいてないでしょうけど」

「私のまわりの環境が一変した?」

「ジャキマはテレパシーのようなもので、自分の感情を仲間に伝えることが出来るの。とは言っても四六時中交信しているわけではないわ。強烈な感情や意志だけ感じ取ることが出来るの。断末魔の叫びなんか、いい例だわ。一つ殺すと、しばらくジャキマが集まってくるわ。私もここに来て一匹殺したから、それからいくつもジャキマが集まってきているわね。でも問題は其処じゃないのよ」

「其処じゃないとしたら、何処にあるんだ」

「あのトカゲもどきはあなたに倒された時に、とてつもない感情を発したわ。まさか人間に倒されるなんて、思ってもいなかったことでしょうし。驚愕、怒り、疑問、屈辱。そういった思考が渦巻いて、感情がより大きくなったのね。まだ生きているのに、それは断末魔の叫びに負けないくらいのエネルギーだったわ。そして遠く離れたジャキマにもそれは伝わった。だからあなたは今後しばらく、ここら辺のジャキマ全てから狙われる存在になったの。雑魚を少しだけ相手するのなら、あなたは負けないでしょう。でも雑魚でもたくさんいればあなたは勝てないし、雑魚で無いやつが来てもあなたは勝てない。だからこれからは、私があなたの傍について離れないことにしたの」
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