21 / 27
21
しおりを挟む
さらに近づいたそいつの喉元に、フレイルを突き立てた。
「ギャン」
子犬のような声を発して、そいつは倒れた。
が、頭を殴られてうずくまっていた奴が再び襲ってきた。
円羅はそいつもフレイルで突いた。
そいつが倒れると、もう一方が再度攻撃を仕掛けてきた。
そいつが倒れると、もう一方が。
狙ったわけではないが、円羅は二匹を交互に攻撃できるという幸運に恵まれた。
――よし。
何度か攻撃を仕掛けると、やがて一方が、続いてもう一方が倒れて起き上がってこなくなった。
双方とも嫌な気が消えうせた。
共に死んだのだ。
――あっちはどうなっているのだろう?
闇の中、何かが動き回る音がいくつも聞こえる。
時折、おそらく悪魔のものだろう、甲高く短い叫び声のようなものが聞こえてきた。
円羅がそのまま聞いていると、いきなり悪魔が目の前に降って来た。
何処から来たのかはわからなかったが、印象としては上から落ちてきたように感じた。
が、向かってきたのは一匹である。
円羅がてこずったのは最初の数秒だけで、後は圧倒し、倒した。
そうこうしているうちに、あたりが朝焼けに包まれた。
日が昇って来たのだ。
「ギャン」
子犬のような声を発して、そいつは倒れた。
が、頭を殴られてうずくまっていた奴が再び襲ってきた。
円羅はそいつもフレイルで突いた。
そいつが倒れると、もう一方が再度攻撃を仕掛けてきた。
そいつが倒れると、もう一方が。
狙ったわけではないが、円羅は二匹を交互に攻撃できるという幸運に恵まれた。
――よし。
何度か攻撃を仕掛けると、やがて一方が、続いてもう一方が倒れて起き上がってこなくなった。
双方とも嫌な気が消えうせた。
共に死んだのだ。
――あっちはどうなっているのだろう?
闇の中、何かが動き回る音がいくつも聞こえる。
時折、おそらく悪魔のものだろう、甲高く短い叫び声のようなものが聞こえてきた。
円羅がそのまま聞いていると、いきなり悪魔が目の前に降って来た。
何処から来たのかはわからなかったが、印象としては上から落ちてきたように感じた。
が、向かってきたのは一匹である。
円羅がてこずったのは最初の数秒だけで、後は圧倒し、倒した。
そうこうしているうちに、あたりが朝焼けに包まれた。
日が昇って来たのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる