1 / 1
かわいらしい女の子
しおりを挟む
小学校に入学した日に、かわいらしいお姉ちゃんを見た。
中学校に入学した日に、かわいらしいお姉さんを見た。
高校に入学した日に、かわいらしい女の子を見た。
大学に入学した日に、かわいらしい女の子を見た。
社会人初出勤の日に、かわいらしい女の子を見た。
私の節目節目に現れる彼女は、いったい何者なのだろうか。
そしてどうして彼女は、何年経っても同じ姿のままなのだろうか。
結婚した日に、かわいらしい女の子を見た。
最初の子供が産まれた日に、かわいらしい女の子を見た。
初孫が産まれた日に、かわいらしい女の子を見た。
妻が死んだ日に、かわいらしい女の子を見た。
私は充分すぎるほどに生き、今まさにその命を終えようとしている。
子供たちや孫たちが集まる病室で、息を引き取ろうとしていた私の前に、かわいらしい女の子が現れた。
狭い病室に何人もの人がひしめきあっているのだが、誰一人彼女に気付いていない。
やはり私にだけしか見えないようだ。
彼女は私の耳元に口を近づけ、言った。
「もうすぐね。待っていたわ」
彼女が私が死ぬのを待っていることは、薄々感づいていた。
しかし私にはわからないことがある。
彼女は何故、私が死ぬのを待っているのか。
そして彼女は、死んだ私をいったいどうしようというのか。
終
中学校に入学した日に、かわいらしいお姉さんを見た。
高校に入学した日に、かわいらしい女の子を見た。
大学に入学した日に、かわいらしい女の子を見た。
社会人初出勤の日に、かわいらしい女の子を見た。
私の節目節目に現れる彼女は、いったい何者なのだろうか。
そしてどうして彼女は、何年経っても同じ姿のままなのだろうか。
結婚した日に、かわいらしい女の子を見た。
最初の子供が産まれた日に、かわいらしい女の子を見た。
初孫が産まれた日に、かわいらしい女の子を見た。
妻が死んだ日に、かわいらしい女の子を見た。
私は充分すぎるほどに生き、今まさにその命を終えようとしている。
子供たちや孫たちが集まる病室で、息を引き取ろうとしていた私の前に、かわいらしい女の子が現れた。
狭い病室に何人もの人がひしめきあっているのだが、誰一人彼女に気付いていない。
やはり私にだけしか見えないようだ。
彼女は私の耳元に口を近づけ、言った。
「もうすぐね。待っていたわ」
彼女が私が死ぬのを待っていることは、薄々感づいていた。
しかし私にはわからないことがある。
彼女は何故、私が死ぬのを待っているのか。
そして彼女は、死んだ私をいったいどうしようというのか。
終
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる