本当にあった怖い嘘の噂

ツヨシ

文字の大きさ
6 / 6

しおりを挟む
「私の噂ね。実は一部だけど、当っているの。みかって子がなかなかカンの鋭い子だから、嘘を言いふらす心算が、無意識のうちに当ててしまったのね。生まれつき私には特別な力があるの。それが災いして、よくないものに取り憑かれることが度々あるのよ。それによってまわりの人間を不幸にしたり、自分自身が不幸になったりってことはないんだけど。でもこいつらとにかく五月蝿いの。だからどっかに払いたいんだけど、払うには誰か他の人に押し付けなきゃだめなのね。本気で嫌いな人なら気にせず押し付けられるんだけど、最近そんな人に出会わなかったから。おかげで数十体ものよくないものに取り憑かれたままだったの」

「……」

「そこにあの三人がやらかしてくれたからね。私だけならともかく、まなちゃんの悪い噂まで流したから。そんな人はとことん嫌いだし、とことん軽蔑するわ。だからなんの遠慮も罪悪感もなく、よくないもの数十体を送り込んであげたわ」

「……それでおかしくなったのね」

「そう。普通の人間には見えないけど、あの三人には見えているのよ。悪霊、妖怪、化け物と呼ばれる存在がね。そいつらが自分たちの周りにたくさんいて、離れようとしないのよ。そりゃあ発狂しないほうが、どうかしてるわ」

「……」

私は思いました。

可能性はほとんどないとは思いますが、もしも私が純ちゃんを本気で怒らせるようなことがあったら、私も同じ目にあうのだろうか。

そんなことを考えていると、純ちゃんが言いました。

「それは大丈夫よ。まなちゃんはなにがあっても私を怒らせるようなことは、絶対にしないから」


その後、みか、ちか、さやかの三人がどうなったのかは、私は知りません。


       終
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

意味が分かると怖い話【短編集】

本田 壱好
ホラー
意味が分かると怖い話。 つまり、意味がわからなければ怖くない。 解釈は読者に委ねられる。 あなたはこの短編集をどのように読みますか?

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

処理中です...