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大木の場合
俺が片側一車線の県道を愛車で走っていると、一台の黒いバンが後ろについた。
――んっ? こいつ近くね。
所謂あおり運転というやつか。
制限速度が五十キロの道を七十キロで走っているというのに、バンは車のナンバーがミラーで確認できないほどに接近して走っている。
――めんどくさいやつだな。
俺がそう考えていると、バンが反対車線に行ったかと思うと、その車体からは想像できないほどの加速で俺の車を抜き去るやいなや、その勢いのまま俺の前に割り込んできた。
そしてあろうことか、急ブレーキをかけたのだ。
――危ない!
俺は思いっきりブレーキを踏んだ。
なんとか追突をまぬがれ停止すると、バンはゆっくりと少しばかりの距離を走り、そして止まった。
――この馬鹿やろう!
俺は車を降りて文句を言いに行ってやろうかと思った。
するとそれより先に、バンから男が下りてきた。
坊主に近い短髪に、黒のタンクトップ。
ズボンはどう見ても作業用のズボンに見えた。
車を降りた男は、静かに俺に向かって歩いて来る。
――おっ、やろうっていうのかい。この俺と。こちとら伊達に何年も空手を……。
男は背が高くて身体もいかつい感じだったが、それ以上にその顔が、その表情が、その目が異様というかあまりにも異常だった。
俺が片側一車線の県道を愛車で走っていると、一台の黒いバンが後ろについた。
――んっ? こいつ近くね。
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――めんどくさいやつだな。
俺がそう考えていると、バンが反対車線に行ったかと思うと、その車体からは想像できないほどの加速で俺の車を抜き去るやいなや、その勢いのまま俺の前に割り込んできた。
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――危ない!
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