呪詛返し

ツヨシ

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俺はかわいい嫁と幸せな新婚生活を送っていたが、ある日を境にがらりと変わってしまった。

まず身体がやけにだるくなり、熱も出た。

病院を三軒ほど回ったが、どこも明確な原因及び病状を示すことが出来なかった。

次は頭痛だ。

日によっても違うが、ひどいときは目も開けられないほどの痛みが襲ってきた。

そして階段から転落し、かばった右手を痛めた。

道を歩いていると、いきなり歩道に乗り上げてきた車にはねられて、左足を怪我した。

車はそのままどこかへ走り去った。

次には右目が急に見えなくなり、どこの病院で検査してもらっても、原因不明。

その上今度は左耳が聞こえなくなり、これまた病院をはしごしたが、どうにもならなかった。

最初に身体がだるくなってからここまでに要した時間は、たったの一週間なのだ。

――いくらなんでも、これはおかしい。

俺は足を引きずりながら、実家へ向かった。
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