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その声はあまりにも切羽詰まっていて彰仁は遊里の顔をのぞき込んだ。
「どうした?」
「ん? 好きなんて言われ慣れてないから感動してんの」
思いがけない言葉に、ふ、っと笑いが漏れた。
「冗談」
「冗談じゃなく。好きな人に好きって言ってもらえるってすごいよね」
彰仁の胸の上にポツリと水滴が落ちた。
汗かと思ったけれどそれが遊里の涙だと気がついて、慌てたように背中をかき抱く。広い背中はじっとりと汗ばんでいた。
「どうした? 遊里? 泣いてんのか?」
「泣いてないよ」
「でも、」
そっと瞼に触れるとじんわりと濡れている。やっぱり泣いてんじゃないか。こんな時に口にした言葉一つで。
「セックスに煽られて出た言葉だってわかってるけど嬉しくて」
「あ、うん、遊里あのな」
続く言葉は再開した性交に遮られた。
遊里は両腕で彰仁の頭を抱えると、それを反動にして最奥を貫いた。ガツンと奥にぶつかるように。急な激しい腰の動きに彰仁は喘ぐ。
「ああっ、ん、急に……っ」
「俺にしてあげられることはこういう事しかないから。彰仁さん大好きだよ」
「あ、ああっ、待てって遊里」
「いいんだ彰仁さん、気持ちよくなってて」
まるで大きな嵐が来たように揺すられて結局わけがわからなくさせられてしまう。溺れるように喘ぎながら、心の隅っこが少しだけさみしくなる。
あんなに切ない顔をさせたいわけじゃない。
だけどこれが恋と言っていいのかわからない。
大好きと口にする遊里の言葉をどこまで信じればいいのか。男同士で恋愛になりえるのか。
体から始まった関係にただ戸惑う。
「大好きだよ、彰仁さん」
何度も繰り返す言葉はまるで祈りのようで、遊里にしがみつきながら何かが変わっていく気がした。
また気を失っていたらしい。
目を覚ますと背中が温かい。離すまいと絡まる腕の重みにホッとした自分に驚いた。
いつのまに遊里の体温がそばにあるものと認識してしまっている。
クルクルの遊里の髪の毛がうなじをこすって身じろいだ。
「ゆーり?」
背中から抱きしめられながらあられもない場所に男のものが入り込んでいる様はかなりシュールだ。正気になると居たたまれない。
ん、っと力を入れると遊里は目を覚ました。
「おはよう」
「おはよ……っていうか、入ったままなんだけど」
「うん……なんかね抜くの寂しくてギリギリまで迷っていたら寝ちゃったみたい」
そのまま前後に動かれると小さくなった遊里の性器がチュクチュクと音を立てた。
「中もそのままにしちゃったけど大丈夫?」
「……気持ち悪い」
「だよね。ごめんね」
そう言いながら抽挿を繰り返してしっかりと立たせてからもう一度深くえぐった。
「あっ」
「中柔いし、いつでも始められそう」
「もう無理だって」
「そうかな」
静かに前後する動きは優しい官能を誘って息が漏れた。じんわりと気持ちよさが広がっていく。
「あーやっぱ好き。彰仁さんとずっとセックスしていたい」
「おれも……」
後ろ手に伸ばして遊里のお尻を掴むとぐっと押しつけた。
「遊里としてるの好きだ」
「ふふ。彰仁さんの好きは油断ならない」
前に手を伸ばされ無防備な場所をヤワヤワとしごかれた。出し切ってこれ以上何も出ない性器はしっかり立ち上がることさえできない。
「ふにゃふにゃだ」
「今はな」
「うん。最後精液出なかったもんね」
「そういうお前は出るのかよ」
「どうかな。多分出ても水」
そう言いながらもしっかりと腰を振って呻きながら中へと吐き出した。背中に遊里の熱い息がかかる。
「彰仁さんといると馬鹿になりそう」
ぐったりとベッドに倒れ込み遊里は嘆いた。
「一緒にいたら触れたくなるし、触れたら止まらなくなって最後の一滴まで出したくなる」
「それはおれも一緒」
遊里の吐き出したものでベタベタになりながらそっと胸に顔を寄せた。
「お前といるとなんでも受け入れてもらえて許される気がする」
「許すも何も彰仁さん何も悪いことしてないじゃん」
「……そう、かな」
トクントクンと優しい音が耳に届いた。
自分語りなんて羞恥の極みと思っていたけれど、ちょっとだけこぼしたくなる。遊里なら受け止めてくれそうな気がするから……。
「お前に好きって言ってもらえるほど価値のない男だと思うけど」
ぽつりとこぼれた言葉が自分の胸を押しつぶす。今まで誰にも言えなかった彰仁の秘密。
ただ一人。
出来損ないの子供のお話。
「どうした?」
「ん? 好きなんて言われ慣れてないから感動してんの」
思いがけない言葉に、ふ、っと笑いが漏れた。
「冗談」
「冗談じゃなく。好きな人に好きって言ってもらえるってすごいよね」
彰仁の胸の上にポツリと水滴が落ちた。
汗かと思ったけれどそれが遊里の涙だと気がついて、慌てたように背中をかき抱く。広い背中はじっとりと汗ばんでいた。
「どうした? 遊里? 泣いてんのか?」
「泣いてないよ」
「でも、」
そっと瞼に触れるとじんわりと濡れている。やっぱり泣いてんじゃないか。こんな時に口にした言葉一つで。
「セックスに煽られて出た言葉だってわかってるけど嬉しくて」
「あ、うん、遊里あのな」
続く言葉は再開した性交に遮られた。
遊里は両腕で彰仁の頭を抱えると、それを反動にして最奥を貫いた。ガツンと奥にぶつかるように。急な激しい腰の動きに彰仁は喘ぐ。
「ああっ、ん、急に……っ」
「俺にしてあげられることはこういう事しかないから。彰仁さん大好きだよ」
「あ、ああっ、待てって遊里」
「いいんだ彰仁さん、気持ちよくなってて」
まるで大きな嵐が来たように揺すられて結局わけがわからなくさせられてしまう。溺れるように喘ぎながら、心の隅っこが少しだけさみしくなる。
あんなに切ない顔をさせたいわけじゃない。
だけどこれが恋と言っていいのかわからない。
大好きと口にする遊里の言葉をどこまで信じればいいのか。男同士で恋愛になりえるのか。
体から始まった関係にただ戸惑う。
「大好きだよ、彰仁さん」
何度も繰り返す言葉はまるで祈りのようで、遊里にしがみつきながら何かが変わっていく気がした。
また気を失っていたらしい。
目を覚ますと背中が温かい。離すまいと絡まる腕の重みにホッとした自分に驚いた。
いつのまに遊里の体温がそばにあるものと認識してしまっている。
クルクルの遊里の髪の毛がうなじをこすって身じろいだ。
「ゆーり?」
背中から抱きしめられながらあられもない場所に男のものが入り込んでいる様はかなりシュールだ。正気になると居たたまれない。
ん、っと力を入れると遊里は目を覚ました。
「おはよう」
「おはよ……っていうか、入ったままなんだけど」
「うん……なんかね抜くの寂しくてギリギリまで迷っていたら寝ちゃったみたい」
そのまま前後に動かれると小さくなった遊里の性器がチュクチュクと音を立てた。
「中もそのままにしちゃったけど大丈夫?」
「……気持ち悪い」
「だよね。ごめんね」
そう言いながら抽挿を繰り返してしっかりと立たせてからもう一度深くえぐった。
「あっ」
「中柔いし、いつでも始められそう」
「もう無理だって」
「そうかな」
静かに前後する動きは優しい官能を誘って息が漏れた。じんわりと気持ちよさが広がっていく。
「あーやっぱ好き。彰仁さんとずっとセックスしていたい」
「おれも……」
後ろ手に伸ばして遊里のお尻を掴むとぐっと押しつけた。
「遊里としてるの好きだ」
「ふふ。彰仁さんの好きは油断ならない」
前に手を伸ばされ無防備な場所をヤワヤワとしごかれた。出し切ってこれ以上何も出ない性器はしっかり立ち上がることさえできない。
「ふにゃふにゃだ」
「今はな」
「うん。最後精液出なかったもんね」
「そういうお前は出るのかよ」
「どうかな。多分出ても水」
そう言いながらもしっかりと腰を振って呻きながら中へと吐き出した。背中に遊里の熱い息がかかる。
「彰仁さんといると馬鹿になりそう」
ぐったりとベッドに倒れ込み遊里は嘆いた。
「一緒にいたら触れたくなるし、触れたら止まらなくなって最後の一滴まで出したくなる」
「それはおれも一緒」
遊里の吐き出したものでベタベタになりながらそっと胸に顔を寄せた。
「お前といるとなんでも受け入れてもらえて許される気がする」
「許すも何も彰仁さん何も悪いことしてないじゃん」
「……そう、かな」
トクントクンと優しい音が耳に届いた。
自分語りなんて羞恥の極みと思っていたけれど、ちょっとだけこぼしたくなる。遊里なら受け止めてくれそうな気がするから……。
「お前に好きって言ってもらえるほど価値のない男だと思うけど」
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ただ一人。
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