真っ赤な口紅の純情 ~ドラアグクイーンに惚れられたホテルマンが恋に落ちるまで!~

乃木のき

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「先っぽだけ」

デイジーは嬉しそうな苦しそうな呻きを漏らした。

「ほんとに先っぽだけ入ったわ」

こんな狭い場所でデリケートな場所を締め付けられてデイジーだって痛いだろうに泣き言ひとついわない。
小さく前後させ慣らしながらもぐりこんでくる。多分全長を収めるのは無理そうだ。
それでも繋がりたい。
ふたりでひとつになりたい。
そんな原始的な欲望が我慢をそうとはと言わせない。

デイジーは前のめりになるとさらに深く身体を沈めてくる。
さっきまで感じまくりイキまくっていた恭介の性器はすっかり萎んでしまっている。
だけどそれよりなによりもっと先へ進みたい。

「デイジー好きだよ」

気持ちが変わることはないからがんばっての気持ちを込めて囁いた。こくんとちいさく頷き返す。

「アタシは愛してる」
「あっ」

気持ちが通じ合ったせいなのか、グプっとさらに奥へと突き進んだ。さっき指で触られて気持ちの良かった場所にデイジーの先があたるとビクリと反応する。

「いい場所に当たった?」
「あ、っ……そこ、」
「そう恭介さんのイイ場所。とんとんしてあげるわ」

デイジーは小刻みに腰を動かし始めた。

「あ、ああっ、やっぱ、ここ」
「ね♡ 中のいい場所見つけておいてよかったわ」

まだ半分も入り切っていないのにデイジーは気持ちよさそうに腰を振っている。塗りたくったローションがジュプジュプとイヤらしい音を立てている。

「たまらない景色よ、ああ、すごいわ」

さらに腰を高く持ち上げると繋がっている場所を晒した。デイジーからは丸見えなんだと思うと恥ずかしくて羞恥に染まる。だけどそれさえ快楽の起爆剤になるんだからお互い様か。
萎びていた性器が頭をもたげ気持ちがいい事をデイジーに教えた。

「恭介さん♡ そんなに気持ちいい?」
「いい、っ、痛いけど、それだけじゃなくて」
「いい感じよ。じゃあもうちょっとだけ、ね」

足を折りたたみ体重をかけるとさらに潜り込んでくる。
絶対無理だと思っていたのにちゃんと気持ちのいい場所が準備されていて、それを潤滑剤として飲み込めるようにする体って神秘だ。

「ああっ」とデイジーが悲鳴を上げるのと恭介が呻くのは一緒だった。

「入ったわ。すごいわ。恭介さん。アタシたちセックスしてる」
「は、入った、の?」

息も絶え絶えで問うとデイジーは涙をこぼしながら「そうよ」と答えた。

「恭介さんとセックスしてる……っ、夢みたい……アタシ……」
「泣くなよ」

でっかいブツを突っ込みながら感涙にむせび泣くデイジーの目元はメイクが崩れ酷いことになっている。
指先でこするとさらに崩れてきてどうしようもなさそうだった。

「泣くなって」
「だって、アタシ……、アタシずっと恭介さんのことが好きで……お話しできただけでもすごいのにこうしてお付き合いできて、体まで……夢じゃないわよね?」
「夢じゃないよ」

広い背中に腕を回してひきつけた。
とんとんとあやすように背中を叩いて「夢じゃない」ともう一度言う。

「デイジー」
「恭介さん。一生大切にするわ。アタシ、ずっと恭介さんの事愛し続けるから」

つきあってる同士でよく出る言葉なのにそれは実感を伴って恭介の心に染みてきた。この人は絶対それを守るんだろうとわかっていた。
デイジーは、日永は、一生恭介だけなのだ。もし何かがあって別れることになっても変わらないだろう。遠くからでも恭介を想い、愛してくれる。
それに応えたいと恭介は思い始めている。

「うん」
「一生よ。絶対この先恭介さん以外は愛さないわ」
「いいよ」
「大好き」
「わかってる」

ぐすっと鼻をすすり上げ、顔をあげたデイジーはもう泣いていなかった。グチャグチャになったメイクのまま晴れ晴れとした笑みを浮かべる。

「約束したからね。もう恭介さんはアタシだけのものなんだから」

そしてその間も萎えることのなかった性器をもう一歩先へと押し込んだ。

「そろそろ動いてもいいかしら?」

さっきまでの泣きべそはどこへやら。現金な奴だ。
デイジーは恭介を気遣いながらもゆるりと律動を始めた。途中で何度もローションを足しベタベタになったものが尻の間をたれていく。
まるで嵐の航海のように揺さぶられ、新しい場所を暴かれて恭介は喘いだ。もちろん違和感も痛みもある。だけどそれ以上にこのセックスに夢中になっていた。

「あっ、デイジー、ああっ」
「恭介さん、最高よ♡」

角度を変え、早くなったりゆっくりしたり、ありとあらゆることをしながらふたりでベッドの海で泳いだ。溺れたのかもしれない。
恍惚とした放出を迎えても抱き合う腕を離そうとは思わなかった。

朝日が差し込む頃になってようやくデイジーは恭介の世話を終えた。
汚れた身体を拭きとり、枯れた喉を潤し、傷がついていないか確かめる。多少の裂傷は避けられず丁寧に軟膏を塗る。
されるがままの恭介は、指先一つを動かすことさえままならなくてベッドの住人となった。

晴れて結ばれたはいいけれどその後がこんなに大変だとは思わなかった。まず腰に力が入らない。砕けたようになっていて体を起こすことさえ難しい。
予測していたとはいえ、デイジーの凶器を迎え入れた尻は限界を迎えていて少しでも動くと突き抜けるような痛みが広がっていく。
開きっぱなしだったらどうしようと不安だったけれど、それは多分大丈夫そうだった。まだ若い括約筋が必死で活動してくれているようだ。

「デイジー?」

呼ぶと恭介以上に喉を枯らした声で「なあに♡」と返事をする。寝ていないのに上機嫌だ。

「もういいから少しでも寝なよ。仕事あるんだろ?」

これほど仕事が休みだったことをありがたいと思ったことはない。絶対に無理だった。だけど日永はこれからレストランの仕事へとむかわなければならない。せめて少しだけでも横になったほうがいいと思うのに、興奮してアドレナリンが出っぱなしのデイジーは溌溂と動き回っている。


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