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第6章
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「で、どこに行くつもりなんだ?」
腹を決めて、宗太郎は聞く。
「そんなの、わかってるでしょ」
ニヤッと清子は笑う。
「あそこよ!」
さっき入った玄関とは別に、草に埋もれた物置のようなものが見える。
ここ?
こんな所、あったっけ?
宗太郎は、清子を見つめる。
すると、さっきまでおとなしくしていた清子は、ひょこひょこと歩き出すと、
ヤンチャな表情を浮かべて、宗太郎を見る。
「そう…ここは、私達の…秘密基地よ」
まるで子供のような顔をして、清子はにぃっと笑う。
「え~っ、ここが?」
やっぱり、ピンとこない。
何ひとつ、宗太郎は覚えてはいないけれど…
何となく、懐かしく感じる。
「ねぇ、思い出した?」
清子は宗太郎を振り向くと、期待のこもったまなざしで見上げる。
「いや、何も…」
そう言いながらも、何があったのだろう、と好奇心が先に立つ。
「いいから、入って!」
トン、と軽く清子は、宗太郎の背中を押した。
いきなりだったので、宗太郎はバランスを崩すと、グラリと身体が揺れる。
「ちょっとぉ~大丈夫?」
清子はぐぃっと、宗太郎の腕をつかむ。
「あっ、あぁ」
はやる気持ちに反して、身体は実に正直だ。
中々思う通りには、動かない。
「何よぉ~まさか、ビビッているの?」
清子はケラケラと笑う。
「そんなことは、ない」
宗太郎は、ぐっと腹に力を入れた。
腹を決めて、宗太郎は聞く。
「そんなの、わかってるでしょ」
ニヤッと清子は笑う。
「あそこよ!」
さっき入った玄関とは別に、草に埋もれた物置のようなものが見える。
ここ?
こんな所、あったっけ?
宗太郎は、清子を見つめる。
すると、さっきまでおとなしくしていた清子は、ひょこひょこと歩き出すと、
ヤンチャな表情を浮かべて、宗太郎を見る。
「そう…ここは、私達の…秘密基地よ」
まるで子供のような顔をして、清子はにぃっと笑う。
「え~っ、ここが?」
やっぱり、ピンとこない。
何ひとつ、宗太郎は覚えてはいないけれど…
何となく、懐かしく感じる。
「ねぇ、思い出した?」
清子は宗太郎を振り向くと、期待のこもったまなざしで見上げる。
「いや、何も…」
そう言いながらも、何があったのだろう、と好奇心が先に立つ。
「いいから、入って!」
トン、と軽く清子は、宗太郎の背中を押した。
いきなりだったので、宗太郎はバランスを崩すと、グラリと身体が揺れる。
「ちょっとぉ~大丈夫?」
清子はぐぃっと、宗太郎の腕をつかむ。
「あっ、あぁ」
はやる気持ちに反して、身体は実に正直だ。
中々思う通りには、動かない。
「何よぉ~まさか、ビビッているの?」
清子はケラケラと笑う。
「そんなことは、ない」
宗太郎は、ぐっと腹に力を入れた。
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