となりのソータロー

daisysacky

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第6章

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 宗太郎にとって、それも謎だった。
この家のことも、この転校生のことも、きっと何かかかわりがある…
と思うけれども、今のところ糸口は何ひとつ、見つからないのだ。

「ソータロー、どうしたの?
 さっきから、気難しい顔をして」
 いつの間にか、清子が宗太郎の顔の前に、手のひらをヒラヒラと
揺らしている。
「あっ、別に、何もないよ」
あわててそう答えると
「何か、思い出したか?」
神林君は、ニヤリと笑って、こちらを向いた。
「何かって、何が?」
やや挑発的に、宗太郎も聞き返す。
「おっ」
それでも神林君は、宗太郎の反応を楽しんでいるようだ。
「たとえば…ここは、見覚えがあるぞ、とか…
 ここに来たことがあるぞ、とか?」
試すように、彼は言う。
「それって、なんだ?
 思い出して欲しいのか?」
神林くんの考えが、まったく読めない。
まったく、やましいところがない。
じぃっと彼を見返すと…
さらに面白がって、相手を見返してくる。

(おかしい…何かがヘンだ…)
「ボクたちの行動はすべて、お見通しってことかぁ~」
ポツンとつぶやくと、
「へぇ~そうなんだぁ」
やはり面白そうに、彼が言う。
二人が玄関の所で、話し込んでいるのを見かねたのか
「いいから、早く入りましょ」
清子はグイグイと、宗太郎の腕を引っ張った。
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