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第10章
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「ソータロー」
清子は小声で、宗太郎を突っつく。
「どういうつもり?」
清子はまだ…神林君のことを、微塵も疑ってはいない。
彼女にとっても、幼なじみだからだ。
「別に。先生と二階にいるのを見たから、どんな部屋なのか、
見てみたいと思ってさ」
ただの好奇心だ。
宗太郎はわざと、手を広げてみせた。
「そう?」
女の勘は、恐ろしいものだ。
清子は、何かを感じ取ったらしい。
(神林くんには、甘々なんだな)
何だよ、えこひいきかよ…と思っていると、目の前に少し急な階段が
見えて来た。
「古いから…気をつけろよ」
神林君が、振り返る。
「わかっているよ」
宗太郎は大きくうなづくと、目の前の階段を見つめる。
丁度、古い家にあるような、手すりのない階段だ。
「あの…床板が腐ってはいないよな?」
神林君に向かって、声を張り上げる。
「もちろんだよ!」
そんなこと…あるわけがないだろ?
だが、神林君はニヤリとすると、
「怖いのか?」
宗太郎を見る。
「いや…別に!」
宗太郎ははぁ~と、ため息をつくと、階段に手を伸ばし、四つん這いの
要領で上り始めた。
宗太郎の後ろ姿を、神林君はじぃっと見ている。
「リョウくんは、上がらないの?」
清子が聞くと、神林君はにぃっと笑い
「ボクは、後で行く」
そう言う。
「お先にどうぞ」
レディーファーストだ、と言わんばかりに、清子に階段を指し示した。
清子は小声で、宗太郎を突っつく。
「どういうつもり?」
清子はまだ…神林君のことを、微塵も疑ってはいない。
彼女にとっても、幼なじみだからだ。
「別に。先生と二階にいるのを見たから、どんな部屋なのか、
見てみたいと思ってさ」
ただの好奇心だ。
宗太郎はわざと、手を広げてみせた。
「そう?」
女の勘は、恐ろしいものだ。
清子は、何かを感じ取ったらしい。
(神林くんには、甘々なんだな)
何だよ、えこひいきかよ…と思っていると、目の前に少し急な階段が
見えて来た。
「古いから…気をつけろよ」
神林君が、振り返る。
「わかっているよ」
宗太郎は大きくうなづくと、目の前の階段を見つめる。
丁度、古い家にあるような、手すりのない階段だ。
「あの…床板が腐ってはいないよな?」
神林君に向かって、声を張り上げる。
「もちろんだよ!」
そんなこと…あるわけがないだろ?
だが、神林君はニヤリとすると、
「怖いのか?」
宗太郎を見る。
「いや…別に!」
宗太郎ははぁ~と、ため息をつくと、階段に手を伸ばし、四つん這いの
要領で上り始めた。
宗太郎の後ろ姿を、神林君はじぃっと見ている。
「リョウくんは、上がらないの?」
清子が聞くと、神林君はにぃっと笑い
「ボクは、後で行く」
そう言う。
「お先にどうぞ」
レディーファーストだ、と言わんばかりに、清子に階段を指し示した。
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