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第11章
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後で教えてもらえるのだろうか…
わずかに宗太郎は期待して、あいまいな顔で、清子に向かって微笑む。
「清子って…ずっとここに、住んでいるの?」
何とか話をそらそう…と、とっさに思い付いたことを、言ってみる。
「ここに?」
いきなり何を言うの、とばかりに、清子はまっすぐに視線を向ける。
「ううん、違うよ!
たとえ引っ越ししても…
いずれはこっちに戻ろう、と決めていたし」
清子はなぜか、キッパリと言う。
「だって、約束したでしょ?
いつかみんなで…」
そう言いかけて、ハッとして口をつぐむ。
「えっ、なに?」
あわてて口を閉じた清子は、リョウと目を見合わせると、なぜか黙って
うなづく。
(なんだ?何を話したんだ?)
なぜだかいつも、事の真相に近づくたびに、宗太郎ははじかれるような
気がするのだ。
(なんでだ?)
まさか、知られてはマズイことでもあるのか?
するとリョウが、宗太郎を見ると、
「じいちゃんは、何もしていない」
いきなりそう言いだす。
「えっ?」
なんだよ、藪から棒に!
彼は、戸惑う宗太郎の顔を見る。
「むしろじいちゃんは…ボクたちを、助けようとしていたんだ」
謎の言葉を口にする。
「はっ?」
一体、何を言っているんだ?
どうにかして、詳しく聞き出したい、と思うのに…
「そうなんだぁ」
清子は、宗太郎よりも早く、うなづいていた。
わずかに宗太郎は期待して、あいまいな顔で、清子に向かって微笑む。
「清子って…ずっとここに、住んでいるの?」
何とか話をそらそう…と、とっさに思い付いたことを、言ってみる。
「ここに?」
いきなり何を言うの、とばかりに、清子はまっすぐに視線を向ける。
「ううん、違うよ!
たとえ引っ越ししても…
いずれはこっちに戻ろう、と決めていたし」
清子はなぜか、キッパリと言う。
「だって、約束したでしょ?
いつかみんなで…」
そう言いかけて、ハッとして口をつぐむ。
「えっ、なに?」
あわてて口を閉じた清子は、リョウと目を見合わせると、なぜか黙って
うなづく。
(なんだ?何を話したんだ?)
なぜだかいつも、事の真相に近づくたびに、宗太郎ははじかれるような
気がするのだ。
(なんでだ?)
まさか、知られてはマズイことでもあるのか?
するとリョウが、宗太郎を見ると、
「じいちゃんは、何もしていない」
いきなりそう言いだす。
「えっ?」
なんだよ、藪から棒に!
彼は、戸惑う宗太郎の顔を見る。
「むしろじいちゃんは…ボクたちを、助けようとしていたんだ」
謎の言葉を口にする。
「はっ?」
一体、何を言っているんだ?
どうにかして、詳しく聞き出したい、と思うのに…
「そうなんだぁ」
清子は、宗太郎よりも早く、うなづいていた。
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