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第15章
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(まただ…)
清子はそう思う。
さっきから、肝心なことになると、宗太郎の口が重くなり、固く
閉ざされる、
(これって、わざと?)
だけども彼からは、そんな意図は、透けて見えない。
(それって、どういうこと?)
やはり、記憶喪失にかかわることか?
すると、ふと、清子は思い出す。
(確かオジサンが、宗太郎の記憶を操作された、と言っていた)
あの時は、まさかそんなこと、と相手にしてはいなかったけれども。
(でも、もしもそれが、本当だとしたら?)
清子は、先生の顔をチラリと見た。
「キミに…預かって欲しい」
老人は、宗太郎にあらたまった口調になる。
「預かるって、何を?」
これ以上、厄介なことには、巻き込まれたくはないけれど。
それに…この老人のことも、信じていいのかどうか、わからない。
そろそろみんなが、宗太郎がいないことに気付くだろう。
だが老人は、宗太郎のそんな思いなど、まったくおかまいなしに、
「アイツが、ここを土足で荒らしに来るんだ」
一方的に、そう言う。
「アイツ?」
(アイツって、誰だ?)
宗太郎にとっては、まったく心当たりがない。
それに、このおじいさんだって、リョウ君のおじいさんということ
しか、知らない。
「この子は、私の宝なんだ」
黙り込む宗太郎に向かって、老人はにこやかに微笑む。
(何を言ってるの?
このお姉さんは、ボクの…)
そう思いかけた時、また『あの感覚』がよみがえってくる。
(ダメだ…思い出せない…思い出しちゃあ、いけないんだ…)
宗太郎は、顔をゆがめた。
清子はそう思う。
さっきから、肝心なことになると、宗太郎の口が重くなり、固く
閉ざされる、
(これって、わざと?)
だけども彼からは、そんな意図は、透けて見えない。
(それって、どういうこと?)
やはり、記憶喪失にかかわることか?
すると、ふと、清子は思い出す。
(確かオジサンが、宗太郎の記憶を操作された、と言っていた)
あの時は、まさかそんなこと、と相手にしてはいなかったけれども。
(でも、もしもそれが、本当だとしたら?)
清子は、先生の顔をチラリと見た。
「キミに…預かって欲しい」
老人は、宗太郎にあらたまった口調になる。
「預かるって、何を?」
これ以上、厄介なことには、巻き込まれたくはないけれど。
それに…この老人のことも、信じていいのかどうか、わからない。
そろそろみんなが、宗太郎がいないことに気付くだろう。
だが老人は、宗太郎のそんな思いなど、まったくおかまいなしに、
「アイツが、ここを土足で荒らしに来るんだ」
一方的に、そう言う。
「アイツ?」
(アイツって、誰だ?)
宗太郎にとっては、まったく心当たりがない。
それに、このおじいさんだって、リョウ君のおじいさんということ
しか、知らない。
「この子は、私の宝なんだ」
黙り込む宗太郎に向かって、老人はにこやかに微笑む。
(何を言ってるの?
このお姉さんは、ボクの…)
そう思いかけた時、また『あの感覚』がよみがえってくる。
(ダメだ…思い出せない…思い出しちゃあ、いけないんだ…)
宗太郎は、顔をゆがめた。
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