おかえりなさい、シンデレラ(改訂版)

daisysacky

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第8章 私を探して…

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 ということは…やはり(トンネルですれ違った)あの女の子が、
本当のシンデレラだったのか…
もはやウスボンヤリとしか、思い出せない。
「あなたねぇ~いきなりこんなトコに来て…
 困っているんじゃあ、ないの?」
あらためて、魔法使いが信子の方を見つめる。
ようやく、わかってくれる人が現れた!
 信子はホッと胸を撫でおろした。

「どうする?やっぱり…もとにいた世界に、帰りたい?」
 魔法使いのおばあさんは、ポーチにあるブランコに腰かける
と…
そのロープの処に、青々としたツタが、そのロープの所にまで、
グングン伸びて行く…
 なに?
 どうやったの?
そう思うけれど、思わず信子と王子は、口をポカンと開けて、ただただ
その様を見ていた。


「今すぐ、というわけには、いかないけれど、
 これはちょっとしたアクシデントだから、どうにかして元に戻すことが
 出来るかもしれない…」
、軽くブランコを揺すると、魔法使いのおばあさんは、信子の方を
向いている。

「まだ 時間があるから、よく考えておいて」
 軽い調子でそう言うと、ブランコをゆっくりと漕ぎ始める。
「もちろん、あなたと入れ替わった方の女の子とも、話をしないと
 いけないから…
 どうなるか、わからないけどね」
そう言うと、キコキコと音をたてて、ブランコが揺れる。
段々ふり幅が大きくなると、思わず信子は
「あぶない!」と叫ぶ。
すると魔法使いのおばあさんは、その反応を試すように、
わざと手をパッと放す。
「キャー!」
悲鳴を上げると、信子は手で顔をおさえると、思わず目をふさごうとする。

 するとそれを見透かしたように
「今度会うまでに、どうするか…じっくりと考えておいてね!」
自信たっぷりの顏でそう言うと…
目の前からフッとその姿がかき消されるようにして、見えなくなった。

 


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