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第11章 トンネルの向こうには…
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「な、何をするんだよぉ」
ユリカさんの手を振り払うと、タクトは今にも逃げ出しそうに、
腰が引けている。
「大丈夫…と思うけど、ちょっと気になるわねぇ」
急にユリカさんが、おとなしくなる。
どきどきしながらも、光の方を目で追うと…
どうもこちらの気配に気が付いたのか、次第に向こうの光が、
近付いて来るのがわかった。
ヒタヒタヒタ…
やけに光との距離が、近付いているような気がする。
次第にエラたちの表情がこわばり、無口になっていく。
たとえ火の玉が暴走して、とんでもないことが、起きようとも…
誰も気にしないんじゃあないの?
火の玉がドンドン大きくなってくる。
エラはぎゅうっと、 反射的にユリカさんの手を握り締めて、
くっついて歩く。
「ねぇ、そんなににぎりしめて、共倒れになるか、気になって
生活が追いつかない」、
そういうけれども、かすかにその声が震えていた。
タクトの顏も、こわばっている。
ドッキンドッキンドッキン…
心臓の鼓動が、相手に聞えてしまうのではないか、というくらい、
やけに大きく響いて聞こえる。
「あの人、絶対 私たちに気付いているわよねぇ」
思わずユリカさんに聞いてみると、
「そうだと思うよ」
片頬を引きつらせながら、タクトもうなづいた。
「ねぇ、あなたたち…何か忘れ物を探しているのぉ?」
突然、向こうの光の玉の方から、声が響いてきた。
「カスミさん!やっぱりユーレイじゃなかったみたいだよ」
のん気な声が、ヘラヘラと笑っているのが聞こえる。
今度はハッキリと、エラの耳にも聞こえて来る。
「カスミさん?」
エラは思わずつぶやく。
どこかで、聞いたような気がする。
もっともエラは、以前この世界に来た時の記憶も、ごっそりあらかた、
奪われているみたいだから、
それがどこの誰だか、わからない…
だけどひどく、懐かしい気がするのだった。
ユリカさんの手を振り払うと、タクトは今にも逃げ出しそうに、
腰が引けている。
「大丈夫…と思うけど、ちょっと気になるわねぇ」
急にユリカさんが、おとなしくなる。
どきどきしながらも、光の方を目で追うと…
どうもこちらの気配に気が付いたのか、次第に向こうの光が、
近付いて来るのがわかった。
ヒタヒタヒタ…
やけに光との距離が、近付いているような気がする。
次第にエラたちの表情がこわばり、無口になっていく。
たとえ火の玉が暴走して、とんでもないことが、起きようとも…
誰も気にしないんじゃあないの?
火の玉がドンドン大きくなってくる。
エラはぎゅうっと、 反射的にユリカさんの手を握り締めて、
くっついて歩く。
「ねぇ、そんなににぎりしめて、共倒れになるか、気になって
生活が追いつかない」、
そういうけれども、かすかにその声が震えていた。
タクトの顏も、こわばっている。
ドッキンドッキンドッキン…
心臓の鼓動が、相手に聞えてしまうのではないか、というくらい、
やけに大きく響いて聞こえる。
「あの人、絶対 私たちに気付いているわよねぇ」
思わずユリカさんに聞いてみると、
「そうだと思うよ」
片頬を引きつらせながら、タクトもうなづいた。
「ねぇ、あなたたち…何か忘れ物を探しているのぉ?」
突然、向こうの光の玉の方から、声が響いてきた。
「カスミさん!やっぱりユーレイじゃなかったみたいだよ」
のん気な声が、ヘラヘラと笑っているのが聞こえる。
今度はハッキリと、エラの耳にも聞こえて来る。
「カスミさん?」
エラは思わずつぶやく。
どこかで、聞いたような気がする。
もっともエラは、以前この世界に来た時の記憶も、ごっそりあらかた、
奪われているみたいだから、
それがどこの誰だか、わからない…
だけどひどく、懐かしい気がするのだった。
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