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第16章 リターン、まさかの再会
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「でも…留守の間、何か変わったことはなかった?」
あらためて王子は、エラに向かって聞いた。
そう言われても、エラはまだここへ来たばかりなので、今ひとつ
ここの状況がよくわからない。
「なにって…ヤギがここに来たことと、
魔法使いのおばあさんが、来たことくらい?」
困った顔で答える。
まさか魔法使いのおばあさんが、自分の継母をヤギに変えました…
などとは、とても言えない。
(もっとも継母が、なんでここに来たのか、
さらに継母の悪だくみが何なのか、エラは知らないのだ)
王子はそれを、何と受け取ったのか、
「そう」とうなづくと、
「まぁ、何事もなくて、よかった」と微笑む。
(えっ?あの女の子がいなくなったことと、その代わりに
私がここにいること…この人は、何にも思わないの?)
エラは不思議に思う。
王子は育ちがいいせいなのか、人を疑うということはしないのだろうか?
(もっとも自分は、何もしていないのだけれど…)
でも、なぜ継母がここにいたのか、気になるエラだ。
「じゃあさぁ…その女の子、あの子の代わりにいるの?」
王子よりも一足遅れて、大臣の息子も別荘に戻って来た。
そろそろ彼も、結婚しろ…と親である大臣にせっつかれているので、
王子の気持ちもよくわかるのだ。
(しかも王子とは、乳兄弟だ)
「んまぁ、そうだよなぁ」
うなづく王子に、彼は呆れた顔になる。
「そんなのさぁ、怪しいに決まってるだろ」
ズバリと言うと
「やっぱり王子は、お人好しだなぁ」と笑う。
「そうかなぁ」
少し苦笑いを浮かべる王子に、
「で、その子…可愛いのか?」
ヘラリと笑って、王子の顏をのぞき見る。
「美人?いい女か?タイプなのか?」
さらに食いついて聞くと、
「まぁ、そうなのかなぁ」
照れたように、王子が笑うのを見て
「やったな」
うまいこと、やれよと、大臣の息子は、思わずブイサインをした。
あらためて王子は、エラに向かって聞いた。
そう言われても、エラはまだここへ来たばかりなので、今ひとつ
ここの状況がよくわからない。
「なにって…ヤギがここに来たことと、
魔法使いのおばあさんが、来たことくらい?」
困った顔で答える。
まさか魔法使いのおばあさんが、自分の継母をヤギに変えました…
などとは、とても言えない。
(もっとも継母が、なんでここに来たのか、
さらに継母の悪だくみが何なのか、エラは知らないのだ)
王子はそれを、何と受け取ったのか、
「そう」とうなづくと、
「まぁ、何事もなくて、よかった」と微笑む。
(えっ?あの女の子がいなくなったことと、その代わりに
私がここにいること…この人は、何にも思わないの?)
エラは不思議に思う。
王子は育ちがいいせいなのか、人を疑うということはしないのだろうか?
(もっとも自分は、何もしていないのだけれど…)
でも、なぜ継母がここにいたのか、気になるエラだ。
「じゃあさぁ…その女の子、あの子の代わりにいるの?」
王子よりも一足遅れて、大臣の息子も別荘に戻って来た。
そろそろ彼も、結婚しろ…と親である大臣にせっつかれているので、
王子の気持ちもよくわかるのだ。
(しかも王子とは、乳兄弟だ)
「んまぁ、そうだよなぁ」
うなづく王子に、彼は呆れた顔になる。
「そんなのさぁ、怪しいに決まってるだろ」
ズバリと言うと
「やっぱり王子は、お人好しだなぁ」と笑う。
「そうかなぁ」
少し苦笑いを浮かべる王子に、
「で、その子…可愛いのか?」
ヘラリと笑って、王子の顏をのぞき見る。
「美人?いい女か?タイプなのか?」
さらに食いついて聞くと、
「まぁ、そうなのかなぁ」
照れたように、王子が笑うのを見て
「やったな」
うまいこと、やれよと、大臣の息子は、思わずブイサインをした。
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