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第17章 水晶玉の向こうから…
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あれは、幻だったのだろうか?
信子はソファーの端に座り込み、ボンヤリと考え込んでいる。
魔法使いのおばあさんに、先ほど見せてもらった、あの水晶…
(もっとも本当に、魔法使いである、という保証は、どこにも
ないのだけれど…)
それでもあの水晶に、映し出された少年は…
おそらくまぎれもなく、自分が記憶を失っても、最も会いたかった
自分の弟なのだ…
そのことを、すぐに彼女は確信した。
(だけど…)と思う。
(一体、どんなトリックを使ったのかしら?)
だけどもしも、魔法使いというのは、まったくのウソで、ただの
マジシャンだったのならば、なぜ見ず知らずの自分の…
しかもなぜだか記憶のあやふやになっている、弟の存在を、
あぁして見せてくれたのか?
その行為そのものが、説明がつかない。
だけど確かに、彼に会わせてくれると言った。
そしてすぐにでも、連絡をつけてくれる、と約束をしてくれたのだ。
先程まで信子は、自分が何をしたらいいのかわからなくて、
とても不安だった。
ここへきてようやく…一筋の光が見えた…と、明るい気持ちになる。
(そうだ、とにかく寝よう。
明日からのことは、ゆっくりと考えよう)
そう自分に言い聞かせ、ようやくベッド代わりのソファーに横になると、
軽く目をつむる。
確かに今日は、とても疲れていたのに…
それがかえって、眠れないのだ。
明日からのことを思うと、信子は胸がザワザワとして、落ち着かない気持ちに
なるのだった。
信子はソファーの端に座り込み、ボンヤリと考え込んでいる。
魔法使いのおばあさんに、先ほど見せてもらった、あの水晶…
(もっとも本当に、魔法使いである、という保証は、どこにも
ないのだけれど…)
それでもあの水晶に、映し出された少年は…
おそらくまぎれもなく、自分が記憶を失っても、最も会いたかった
自分の弟なのだ…
そのことを、すぐに彼女は確信した。
(だけど…)と思う。
(一体、どんなトリックを使ったのかしら?)
だけどもしも、魔法使いというのは、まったくのウソで、ただの
マジシャンだったのならば、なぜ見ず知らずの自分の…
しかもなぜだか記憶のあやふやになっている、弟の存在を、
あぁして見せてくれたのか?
その行為そのものが、説明がつかない。
だけど確かに、彼に会わせてくれると言った。
そしてすぐにでも、連絡をつけてくれる、と約束をしてくれたのだ。
先程まで信子は、自分が何をしたらいいのかわからなくて、
とても不安だった。
ここへきてようやく…一筋の光が見えた…と、明るい気持ちになる。
(そうだ、とにかく寝よう。
明日からのことは、ゆっくりと考えよう)
そう自分に言い聞かせ、ようやくベッド代わりのソファーに横になると、
軽く目をつむる。
確かに今日は、とても疲れていたのに…
それがかえって、眠れないのだ。
明日からのことを思うと、信子は胸がザワザワとして、落ち着かない気持ちに
なるのだった。
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