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ちょっぴり変り者の女の子
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相変わらず彼女は、ボーッと空を見ている。
窓際の席になってから、ほとんど1日中だ。
あんまり見ているので、ナギコたちは不思議に思い
「ねぇ…何か、あるのかなぁ」
何だか気になってしょうがないのだ。
思わずつられて、窓の外を見ると…グラウンドで、サッカーをしている
男子学生がいた。
「ねぇ~御手洗さんって、いっつも何を見ているの?」
何とか彼女の気を引こう…と、思わずナギコは声をかけた。
「へっ?」
側に人が立っているのに、彼女は気付かなかったようで…
ビックリした顔で、ポカンと彼女は顔を上げる。
「サッカーを見ているの?」
さらにナギコが聞いてみると
「ううん、違う」
この時初めて、彼女とまともに話をした…とサヤカも思う。
「じゃあ、何よ?」
ちょっとムッとした顔で、サヤカは口を挟む。
バカにされた…と思ったのだ。
「あれ!」
御手洗さんは、まっすぐに校庭の隅を指差す。
「えっ、なに?」
それでもサヤカは、つられて見るけれど…
特に変わったものはない…と思う。
「あの犬!」
「犬?」
確かに、校庭に白い犬が、入って来るのが見える。
「犬が、どうした、というの?」
どうってことは、なさそうだが?
「あの犬…このところずぅっと、あそこにいるの」
「へぇ~」
さして、サヤカもナギコも、気にはしていなかった。
彼女が、そんなことに気をとられているとは…
思いもしなかったので、ちょっと驚いている。
「野良犬?」
その割には、遠目から見ても、おとなしそうに見える。
「迷い犬かも」
ポツンと言う彼女に…
どうして、と思う。
「だって、あの犬…首輪をしているもの。
きっと…飼い主が引っ越ししたのか、
置き去りにされたのか、
またははぐれたのか、
その辺は、わからないけど…」
珍しく饒舌な彼女に、
(やっぱりこの人は、変わっているかも)
そう思うのだった。
窓際の席になってから、ほとんど1日中だ。
あんまり見ているので、ナギコたちは不思議に思い
「ねぇ…何か、あるのかなぁ」
何だか気になってしょうがないのだ。
思わずつられて、窓の外を見ると…グラウンドで、サッカーをしている
男子学生がいた。
「ねぇ~御手洗さんって、いっつも何を見ているの?」
何とか彼女の気を引こう…と、思わずナギコは声をかけた。
「へっ?」
側に人が立っているのに、彼女は気付かなかったようで…
ビックリした顔で、ポカンと彼女は顔を上げる。
「サッカーを見ているの?」
さらにナギコが聞いてみると
「ううん、違う」
この時初めて、彼女とまともに話をした…とサヤカも思う。
「じゃあ、何よ?」
ちょっとムッとした顔で、サヤカは口を挟む。
バカにされた…と思ったのだ。
「あれ!」
御手洗さんは、まっすぐに校庭の隅を指差す。
「えっ、なに?」
それでもサヤカは、つられて見るけれど…
特に変わったものはない…と思う。
「あの犬!」
「犬?」
確かに、校庭に白い犬が、入って来るのが見える。
「犬が、どうした、というの?」
どうってことは、なさそうだが?
「あの犬…このところずぅっと、あそこにいるの」
「へぇ~」
さして、サヤカもナギコも、気にはしていなかった。
彼女が、そんなことに気をとられているとは…
思いもしなかったので、ちょっと驚いている。
「野良犬?」
その割には、遠目から見ても、おとなしそうに見える。
「迷い犬かも」
ポツンと言う彼女に…
どうして、と思う。
「だって、あの犬…首輪をしているもの。
きっと…飼い主が引っ越ししたのか、
置き去りにされたのか、
またははぐれたのか、
その辺は、わからないけど…」
珍しく饒舌な彼女に、
(やっぱりこの人は、変わっているかも)
そう思うのだった。
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