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第2章 伝説のホテル
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「みんなバイトとか、用事があるらしくてね、今日は全員で
12人しかいないんだ」
特に気にする様子もなく、ミラー越しに、秀人先輩は珠紀たちを
覗き見る。
てっきり全員参加かと思っていただけに、
「えっ、そうなんですか?」
玲がすぐさま、食いついて来た。
珠紀とは逆に、とても明るい声で応じている。
(それなら私…来なくても、よかったなぁ)
珠紀はちょっぴり後悔していた。
もっともこの先輩が、かなり強く誘ってきたので、断ることが
できなかったのだけど…
それに、もともとこういうのは、苦手なのだ。
出来ることなら、今すぐ解散して欲しいくらいなのだが。
困ったように、チラリと玲の方に視線を向けると、先ほどから
石のように固まっている、同級生の姿が目に入った。
もしかしたら…と珠紀は思い至る。
彼女もむりやり連れて来られた口なのか…
じぃっとおとなしそうにしているけれど、気の弱そうに見えない
こともない。
(もしかして…先輩たちに、遠慮しているの?)
そう思っていると
「あと少しで着くよ。
もうちょっとガマンしてね」
助手席から、顔をくるりとのぞかせて、カオリ先輩が声をかける。
いつもきれいで、とても優しい先輩だ。
(この人って、ホント、いい人だなぁ)
同性ながら、羨ましく思う。
すると玲は別のことを思っていたのか、
『早く靴が脱ぎたいなぁ』
コソッと珠紀の耳元でささやいた。
「ここね、プールもあるんですって!」
すかさずカオリ先輩が、2人の気を引こうとして、話しかけて来る。
「テニスコートもあるよ」
ボソリと秀人先輩が付け足すと、
「バラが素敵なんですって!
お庭がとても、立派なところらしいわ」
ウットリとしたように、カオリ先輩は前を向いたまま言う。
車はどんどん山の頂めがけて、ひた走っているようだ。
(こんな山の中に?)
珠紀は不思議な思いがした。
12人しかいないんだ」
特に気にする様子もなく、ミラー越しに、秀人先輩は珠紀たちを
覗き見る。
てっきり全員参加かと思っていただけに、
「えっ、そうなんですか?」
玲がすぐさま、食いついて来た。
珠紀とは逆に、とても明るい声で応じている。
(それなら私…来なくても、よかったなぁ)
珠紀はちょっぴり後悔していた。
もっともこの先輩が、かなり強く誘ってきたので、断ることが
できなかったのだけど…
それに、もともとこういうのは、苦手なのだ。
出来ることなら、今すぐ解散して欲しいくらいなのだが。
困ったように、チラリと玲の方に視線を向けると、先ほどから
石のように固まっている、同級生の姿が目に入った。
もしかしたら…と珠紀は思い至る。
彼女もむりやり連れて来られた口なのか…
じぃっとおとなしそうにしているけれど、気の弱そうに見えない
こともない。
(もしかして…先輩たちに、遠慮しているの?)
そう思っていると
「あと少しで着くよ。
もうちょっとガマンしてね」
助手席から、顔をくるりとのぞかせて、カオリ先輩が声をかける。
いつもきれいで、とても優しい先輩だ。
(この人って、ホント、いい人だなぁ)
同性ながら、羨ましく思う。
すると玲は別のことを思っていたのか、
『早く靴が脱ぎたいなぁ』
コソッと珠紀の耳元でささやいた。
「ここね、プールもあるんですって!」
すかさずカオリ先輩が、2人の気を引こうとして、話しかけて来る。
「テニスコートもあるよ」
ボソリと秀人先輩が付け足すと、
「バラが素敵なんですって!
お庭がとても、立派なところらしいわ」
ウットリとしたように、カオリ先輩は前を向いたまま言う。
車はどんどん山の頂めがけて、ひた走っているようだ。
(こんな山の中に?)
珠紀は不思議な思いがした。
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