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第8章 秘密の隠し部屋
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男はただ黙って、じぃっと珠紀を見ている。
「明るいのは 苦手だ」
ボソリと言う。
「でも…」
珠紀はグッとお腹に力を入れると、こわばりそうな顔を、どうにか
口を横に開き、笑顔らしき表情を作ってみせる。
「こんなに暗いと…あんまりよく見えないですよね?」
遠慮がちに言うと、男はすかさず
「別に、見えなくても、まったくかまわないよ」
ややケンカ腰で、ブスリとした口調で言うので
「せっかくきれいな絵が、飾ってあるのに、もったいない」
負けるもんかと、彼女も無理に口を横に引く。
「灯りがついているから、問題ない」
だが男が、一切譲らないので、珠紀ははぁ~とため息をついた。
「せっかくきれいなバラがあるのに、見えないなんて…
寂しそうですねぇ」
まるで気がめいりそうだ…と、ポツリと言う。
先ほどまで、ガンコに譲らなかった男のことも…
ようやく目線を、珠紀の方に向けた。
「どうしてバラが見えるって、わかる?」
食い入るように、男は見る。
「だって…」
珠紀は口を開くと、かすかに鼻を引くつかせ、
「ほらぁ~こんなに、バラの香りがぁ」
ウットリとした表情を浮かべる。
たとえ暗がりに沈んで、見えなくても、夜風に乗って、
こんなに香るのは、近くにバラがある証拠。
珠紀はかなり、確信を持って言う。
今、自分がどこにいるのか、よくわからない。
おそらくは、あの庭からは、さほど遠くない位置にいるのだろう…
男は「ほう」と声をもらすと、
「においとは…恐れ入ったね!
君は、そこら辺の、頭の弱いお嬢さんではないようだ」
ややからかい気味に、そう言った。
「明るいのは 苦手だ」
ボソリと言う。
「でも…」
珠紀はグッとお腹に力を入れると、こわばりそうな顔を、どうにか
口を横に開き、笑顔らしき表情を作ってみせる。
「こんなに暗いと…あんまりよく見えないですよね?」
遠慮がちに言うと、男はすかさず
「別に、見えなくても、まったくかまわないよ」
ややケンカ腰で、ブスリとした口調で言うので
「せっかくきれいな絵が、飾ってあるのに、もったいない」
負けるもんかと、彼女も無理に口を横に引く。
「灯りがついているから、問題ない」
だが男が、一切譲らないので、珠紀ははぁ~とため息をついた。
「せっかくきれいなバラがあるのに、見えないなんて…
寂しそうですねぇ」
まるで気がめいりそうだ…と、ポツリと言う。
先ほどまで、ガンコに譲らなかった男のことも…
ようやく目線を、珠紀の方に向けた。
「どうしてバラが見えるって、わかる?」
食い入るように、男は見る。
「だって…」
珠紀は口を開くと、かすかに鼻を引くつかせ、
「ほらぁ~こんなに、バラの香りがぁ」
ウットリとした表情を浮かべる。
たとえ暗がりに沈んで、見えなくても、夜風に乗って、
こんなに香るのは、近くにバラがある証拠。
珠紀はかなり、確信を持って言う。
今、自分がどこにいるのか、よくわからない。
おそらくは、あの庭からは、さほど遠くない位置にいるのだろう…
男は「ほう」と声をもらすと、
「においとは…恐れ入ったね!
君は、そこら辺の、頭の弱いお嬢さんではないようだ」
ややからかい気味に、そう言った。
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