ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第14章 混線

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「これって、珠紀なんじゃない?」
 そのモニターを指差して、玲が秀人に声をかける。
「なんだって?」
「ほら!」
すかさず玲が指し示す方向を見ていると…顔はハッキリとは
わからないのだけれど、確かに…若い女の子の姿が、小さく映し出されていた。
「本当に、彼女なのか?」
まさか人違いではなかろうか、と秀人は危ぶむ。
もし間違ったら、かなり大変なことになる。
「いいえ、間違いないわ!」
やけに自信たっぷりの顔で、玲は言う。
ここ数日の疲れは…全身にまでひびいている。
それにしても、と玲は思う。
一体何年、親友をやっていると思っているのよぉ~と、
かなり強気の口調で、キッパリと言い切った。

「それにしても…そこは一体、どこだ?」
 それならそれとして、問題はその場所が、どこにあるのか、と言うことだ。
何しろ薄暗い中で見るので…見えにくいことはこの上ない。
なので、この場所の特定は、かなり困難極まりないのだ。
「これって…このホテルの中ではないよね?」
どうやら室内のようだが…
はっきりとは言えないが、室内の感じというか、雰囲気が
違うような気がするのだ。
「うーん、そうかなぁ」
2人は目の前のモニターをじぃっと見つめる。
珠紀らしい女の子は、楽しそうに笑っているのがわかった。

「よかった」
思わずホッとして、玲は安堵のため息を漏らす。
「元気そう」
玲がつぶやくと、
「そうだな」
秀人もじぃっとモニターをのぞき込んだ。
 やはりまだ、どこだかわからないのだが…
庭のような所で、使用人らしき女性と、話し込んでいるようだ。
「この庭って…見たことがあるかも」
目を離さずに、玲はポツンとつぶやく。
「えっ、そう?」
相変わらず秀人には、よく状況がつかめていないようだけど…
 姿を消して、数日間…
行方はようとして、まだ知られてはいないのだけれど…
今でもまだ、危険が迫ってきていることを…
2人はまだ、知る由もなかった。
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