ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第15章  ラストダンスはあなたと…

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  まず自分の目論見を実行するには…気持ちをまっすぐにして、
心を鬼にしないといけない。
彼は固く、心に誓う。
だが、思うように動けない…というのが、目下の悩みなのだ。

「キミは、1日も早く帰った方がいい」
いきなりピシャリと言い切る。
 珠紀は、冷水をかけられたように、心がヒンヤリとするのだった。

 せっかくきれいなドレスを着せてもらっても、現実は…
見る人がいなければ、ただの布のかたまりだ。
 なぜだろう?
ひどくガッカリしている。
「こんなところにいても…君には、何のいいこともない」
ダメ押しのように、最後にそう言う。
またもクルリと彼は背を向けた。

 ようやく、かたくなな心を溶かした…と思っていたのだが、
ハガネのように固いのか?
困惑と落胆を感じていた。
 あの背中には、自分を受け入れようとはしない、
強い意志を感じる。
もしかしたら…誰にもそのかたくなさを、
とくことは出来ないのだろうか?
珠紀はそう感じていた。

「あら、こんなところに、いたのね?」
石の回廊で、ボンヤリとたたずむ珠紀を見て、山内さんは
声をかける。
「ね、どうでした?」
邪気のない笑顔で、彼女は聞く。
「どうって、別に…」
何も語ることなど、特には存在しないのだ。
捨て鉢な気持で、珠紀は答える。
もうどうでもいい…と、気持ちが落ち込んでいた。








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