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第8章 援軍来たる…
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事情を知らない待子にも、なんとなく…ひよりちゃんの家に
まつわるトラブルに関して、わかるような気がしてきた。
「どうして?親戚の家とか、知り合いの家に、助けてもらえば
いいのに…」
頭では理解しているつもりの待子だが…まだひよりちゃんの
大変さがピンとは来ない…
「そんなの!」とひよりちゃんは、鼻で笑う。
「出来るわけないじゃん」案外とアッサリと言う。
「どうして?おじいちゃんか、おばあちゃんか、親戚の人なら…
助けに来てくれるはずよ」
そう言う、ひよりちゃんは、少し疲れた顔をした…
それでも、ひよりちゃんの抱える闇の大きさとは、
程度がまったく違うのだ。
案の定、大きく手を振った後…妙にひよりちゃんは、慣れた手つきで、
テキパキと用事をすませている様子を見ると…
「いいなぁ~」
思わず羨ましそうに言う。
だけどやはり思い出したような顔をすると、
「ムリムリ、そんなの!
おじいちゃんは、もう亡くなったし、
おばあちゃんも、ああ見えて、こまごまとうるさいのよ」
ため息のように、ひよりちゃんは言う…
「親戚なんて、だーれも助けてなんか、くれないわ!」
まるで中年の女性のように、妙にクールな表情を浮かべる。
言葉だけ聞いていると、妙に落ち着きのある、中年の女性のようで、
声とはウラハラに、断定的に、ズバッと切り込んでくる。
この小さな体に、どれだけの苦しみや悲しみを、刻み込んで
きたのだろう…と、心に思い、静かに軽く目を閉じた。
まつわるトラブルに関して、わかるような気がしてきた。
「どうして?親戚の家とか、知り合いの家に、助けてもらえば
いいのに…」
頭では理解しているつもりの待子だが…まだひよりちゃんの
大変さがピンとは来ない…
「そんなの!」とひよりちゃんは、鼻で笑う。
「出来るわけないじゃん」案外とアッサリと言う。
「どうして?おじいちゃんか、おばあちゃんか、親戚の人なら…
助けに来てくれるはずよ」
そう言う、ひよりちゃんは、少し疲れた顔をした…
それでも、ひよりちゃんの抱える闇の大きさとは、
程度がまったく違うのだ。
案の定、大きく手を振った後…妙にひよりちゃんは、慣れた手つきで、
テキパキと用事をすませている様子を見ると…
「いいなぁ~」
思わず羨ましそうに言う。
だけどやはり思い出したような顔をすると、
「ムリムリ、そんなの!
おじいちゃんは、もう亡くなったし、
おばあちゃんも、ああ見えて、こまごまとうるさいのよ」
ため息のように、ひよりちゃんは言う…
「親戚なんて、だーれも助けてなんか、くれないわ!」
まるで中年の女性のように、妙にクールな表情を浮かべる。
言葉だけ聞いていると、妙に落ち着きのある、中年の女性のようで、
声とはウラハラに、断定的に、ズバッと切り込んでくる。
この小さな体に、どれだけの苦しみや悲しみを、刻み込んで
きたのだろう…と、心に思い、静かに軽く目を閉じた。
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