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第8章 援軍来たる…
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男の姿が見えなくなったのを、もう1度窓から確認すると、
待子はひよりちゃんを連れて、ゆっくりと玄関へと向かう…
それでも電信柱の影…とか、見えない位置に隠れている
可能性もあるので、
「うわぁ~気を付けないと、ダメだなぁ」
そこは慎重に、ひよりちゃんを隠すようにして、行動する
必要がある。
待子はとっさに、フックに引っ掛けていた、大きなレインコート
を、ひよりちゃんの頭から、ズボッとかぶらせる。
それでも用心のために、自分の体のわきに隠すようにして、
おそるおそる玄関を出る…
大家さんの家とは、裏口を出てから、庭を回らないといけないので、
最短距離を選ぶ。
これは、緊急事態だ。
一刻も早く、安全な場所へ…という配慮の上だ。
(もちろん、大家さんの家が100%安全かというと、
それはわからないのだが…)
それでもこの家がバレても、まさか大家さんの家までは、
知らないだろう…という思い込みの上での行動だ。
少なくとも、味方は1人でも多い方がいい…
と、思ったからである。
「とにかく、何もしゃべらないで…」
待子は、傍らにいるひよりちゃんに声をかけると、
まるでキャリーバッグをかかえるようにして、辺りを見回すと、
母屋の方へと歩いて行く。
大家さんの家へは、横の自転車置き場からも、行けるのだけれど、
もしかしたらあの男が、隠れているかもしれない…
という理由で、大周りをしたのだ。
ここなら、人目につきやすいから、もしも万が一、
不審者が出ても、大丈夫だろう…というなんの根拠もない
ただの思い込みなのだが…
ひよりちゃんはただ黙って、ピタリと待子にくっついて歩いた。
待子はひよりちゃんを連れて、ゆっくりと玄関へと向かう…
それでも電信柱の影…とか、見えない位置に隠れている
可能性もあるので、
「うわぁ~気を付けないと、ダメだなぁ」
そこは慎重に、ひよりちゃんを隠すようにして、行動する
必要がある。
待子はとっさに、フックに引っ掛けていた、大きなレインコート
を、ひよりちゃんの頭から、ズボッとかぶらせる。
それでも用心のために、自分の体のわきに隠すようにして、
おそるおそる玄関を出る…
大家さんの家とは、裏口を出てから、庭を回らないといけないので、
最短距離を選ぶ。
これは、緊急事態だ。
一刻も早く、安全な場所へ…という配慮の上だ。
(もちろん、大家さんの家が100%安全かというと、
それはわからないのだが…)
それでもこの家がバレても、まさか大家さんの家までは、
知らないだろう…という思い込みの上での行動だ。
少なくとも、味方は1人でも多い方がいい…
と、思ったからである。
「とにかく、何もしゃべらないで…」
待子は、傍らにいるひよりちゃんに声をかけると、
まるでキャリーバッグをかかえるようにして、辺りを見回すと、
母屋の方へと歩いて行く。
大家さんの家へは、横の自転車置き場からも、行けるのだけれど、
もしかしたらあの男が、隠れているかもしれない…
という理由で、大周りをしたのだ。
ここなら、人目につきやすいから、もしも万が一、
不審者が出ても、大丈夫だろう…というなんの根拠もない
ただの思い込みなのだが…
ひよりちゃんはただ黙って、ピタリと待子にくっついて歩いた。
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