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第9章 ネクストミッション!
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「この子の方が、よっぽど大人ね!」
ひよりちゃんと待子を見て、サラさんは笑う。
「どうもすみません」
待子はペコリと頭を下げる。
コンクリートの階段は、すれ違うのがやっとくらいの狭さだ。
さすがにここは、ほとんどの部屋が、空いているようだから、
その心配はないのだろうけれど…
それでもやはり、気になってしまうのだ。
果たして他に、どんな住人がいるのだろうか…と。
「でもま、ここも…仮の宿だからねぇ」
さして気にする様子もなく、サラさんは淡々と言う。
「そうだなぁ~ここは繁華街も近くだし、便利だけど
子供が住むには、あんまり向いていないかもなぁ~」
あらためて納得するように、クマガイさんもうなづいた。
「もよりの駅から、少し離れてるし…学校の問題もあるなぁ」
「とりあえず、2~3日、様子を見てから、考えましょ。
あらためてちゃんとした家を探すわ」
とても冷静に、サラさんはひよりちゃんに向いて、キッパリと言う。
ここでは子供も、1人前として、扱うようだ…
そこのところは、見習わないといけないな…と待子は思う。
「でもここって…カクレンボするにはいいかもよ?」
階段の途中のくぼみや、上がった先の出っ張った柱を見ると、
わざとはしゃいだ口調で、待子は楽しそうにひよりちゃんに言った。
お世辞にも、キレイなビルとはいえない場所だ…
ヒビは入っているし、壁もくろずんでいるし、
蜘蛛の巣が張ってる階段もある。
だけど上がるところどころで、子供の三輪車が置いてあったり、
誰かが忘れたような、スリッパが片方だけ落ちていたりする…
「ま、ボロいけどね、それなりに…住めば都とは思うけど…」
とは言うものの、
「ただし、物音がわりと筒抜けだから…
親子ゲンカはほどほどにね!」
クマガイさんは、ニコッと笑ってそう言った。
ひよりちゃんと待子を見て、サラさんは笑う。
「どうもすみません」
待子はペコリと頭を下げる。
コンクリートの階段は、すれ違うのがやっとくらいの狭さだ。
さすがにここは、ほとんどの部屋が、空いているようだから、
その心配はないのだろうけれど…
それでもやはり、気になってしまうのだ。
果たして他に、どんな住人がいるのだろうか…と。
「でもま、ここも…仮の宿だからねぇ」
さして気にする様子もなく、サラさんは淡々と言う。
「そうだなぁ~ここは繁華街も近くだし、便利だけど
子供が住むには、あんまり向いていないかもなぁ~」
あらためて納得するように、クマガイさんもうなづいた。
「もよりの駅から、少し離れてるし…学校の問題もあるなぁ」
「とりあえず、2~3日、様子を見てから、考えましょ。
あらためてちゃんとした家を探すわ」
とても冷静に、サラさんはひよりちゃんに向いて、キッパリと言う。
ここでは子供も、1人前として、扱うようだ…
そこのところは、見習わないといけないな…と待子は思う。
「でもここって…カクレンボするにはいいかもよ?」
階段の途中のくぼみや、上がった先の出っ張った柱を見ると、
わざとはしゃいだ口調で、待子は楽しそうにひよりちゃんに言った。
お世辞にも、キレイなビルとはいえない場所だ…
ヒビは入っているし、壁もくろずんでいるし、
蜘蛛の巣が張ってる階段もある。
だけど上がるところどころで、子供の三輪車が置いてあったり、
誰かが忘れたような、スリッパが片方だけ落ちていたりする…
「ま、ボロいけどね、それなりに…住めば都とは思うけど…」
とは言うものの、
「ただし、物音がわりと筒抜けだから…
親子ゲンカはほどほどにね!」
クマガイさんは、ニコッと笑ってそう言った。
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