桜ハウスへいらっしゃい!

daisysacky

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第9章   ネクストミッション!

   20

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  ネームプレートには、クマガイとだけ書いてあった。
特に、アトリエだのスタジオだの、ギャラリーだのと、書いてある
わけではない…
「ひとまずボクは…この近所の知り合いのトコに泊まるから…
 遠慮せずに、使っていいからね!」
クルリとひよりちゃんをふりかえると、クマガイさんは
何食わぬ顔で、そう言った。
「さ、とにかく中にはいりましょ」
 サラさんが、ひよりちゃんの背中を押すと、
「よいしょ、よいしょ」とばかりに声を上げると、
3人は楽しそうな、顔になる。
そうして部屋へと足を踏み入れる…
スチール製のドアの向こうは…殺風景かと思いきや、
鮮やかな色彩が、広がっていた。

「ここはかなり古いけど…結構広いから、住むには問題が
ないだろう…」
先に荷物を床におろすと、クマガイさんは微笑みながら言う…

 入ってすぐにフローリングの床が目の前に広がる。
「あ、そのまま!土足で入って」
そう言われると…一瞬躊躇するが…どうにか足を踏み入れる。
作り付けの靴箱があるけれど、どうやらそのまま入って行くようだ。
なんだか気がひける待子だが、サラさんは、全く意を介せない…
サラさんは適当にうなづくと、慣れた調子で、
ズカズカで入って来る。
「ここね、意外と静かだし、他の住人も問題なさそうよ」
ニッコリと、ひよりちゃんを見る。

「ま、もっとも…うちのほかに、3人しか住んでいないんだけどね」
楽しそうにクマガイさんは、そう言った。










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