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第10章 思いがけない味方登場
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「えぇっ?キョーコ、バイトなんてしないと思ってたのにぃ」
「なんで?」
「だって、オバサンがたくさん仕送り、してくれそうだもの」
素っ頓狂な声を思わず出すと、杏子が思わず、顔をしかめた。
「そうだけどねぇ」と眉間にシワをよせると、
「遊ぶお金だって欲しいし、服も買いたいしね」
ヘラッと笑うと、親指を立てて見せる。
色白で、華奢で、同性の待子から見ても、可愛い杏子。
「オバサン…よく許したねぇ」
思わず言葉にすると、「えっ、なんで?」と、キョトンとする。
「そりゃあ、ママは私に弱いもの!
反対なんて、したりはしないわ」
ずいぶん自信あり気にそう言った。
「だから待子も働きなよ!素敵な出会いだって…あるかもよ」
夢見がちな顔をして、たきつける杏子。
そっちかぁ~
待子は笑った。
チラリと、マスターの方を向く。
マスターは丁度待子の視線に気付き、軽く手を上げる。
(ホントーは、新学期が始まって、落ち着いたら
学生課でバイトを探すつもりだったんだけど…)
「いいじゃない!まかない付きにしてもらえれば、1食浮くし」
チャッカリと言う杏子に…
それは確かに、願ったりかなったりかな、と心が動いた。
ここ数日、奇妙な住人たちの洗礼を受け、振り回され放しで、
気が休まることが中々なかった…と思い返す待子。
「そろそろ、ホームシックになってるかな、と思ったんだけど?」
杏子に言われると、
それは逆だろ、とむしろ清々しい気持ちだ…
「なんで?」と杏子を見つめると、
「まぁ、理想的とは言えないけど…
他の住人たちはいい人たちだし、
案外いいトコかもしれないわよ?」と待子は澄ました顏で言った。
「なんで?」
「だって、オバサンがたくさん仕送り、してくれそうだもの」
素っ頓狂な声を思わず出すと、杏子が思わず、顔をしかめた。
「そうだけどねぇ」と眉間にシワをよせると、
「遊ぶお金だって欲しいし、服も買いたいしね」
ヘラッと笑うと、親指を立てて見せる。
色白で、華奢で、同性の待子から見ても、可愛い杏子。
「オバサン…よく許したねぇ」
思わず言葉にすると、「えっ、なんで?」と、キョトンとする。
「そりゃあ、ママは私に弱いもの!
反対なんて、したりはしないわ」
ずいぶん自信あり気にそう言った。
「だから待子も働きなよ!素敵な出会いだって…あるかもよ」
夢見がちな顔をして、たきつける杏子。
そっちかぁ~
待子は笑った。
チラリと、マスターの方を向く。
マスターは丁度待子の視線に気付き、軽く手を上げる。
(ホントーは、新学期が始まって、落ち着いたら
学生課でバイトを探すつもりだったんだけど…)
「いいじゃない!まかない付きにしてもらえれば、1食浮くし」
チャッカリと言う杏子に…
それは確かに、願ったりかなったりかな、と心が動いた。
ここ数日、奇妙な住人たちの洗礼を受け、振り回され放しで、
気が休まることが中々なかった…と思い返す待子。
「そろそろ、ホームシックになってるかな、と思ったんだけど?」
杏子に言われると、
それは逆だろ、とむしろ清々しい気持ちだ…
「なんで?」と杏子を見つめると、
「まぁ、理想的とは言えないけど…
他の住人たちはいい人たちだし、
案外いいトコかもしれないわよ?」と待子は澄ました顏で言った。
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