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第10章 思いがけない味方登場
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いつの間にか引き戸のすき間から、興味深そうにニヤニヤしながら
外国人の2人組が立っていた。
思わずギョッとすると、
「ちょっとぉ!勝手に、人の部屋を、のぞかないで!」
ムリヤリ2人を押し出そうとする。
「あ、ちょっと」
「私達…何もしてません」
クチグチと文句を言う2人に
「いいから、帰って」
グイグイと力任せに押し出し、ようやくカチンとカギをかけると、
「ねぇ、ここの住民、変わってるでしょ?」と、声がした。
(あっ、肝心の人を、追い出すの、忘れてた!)
しまった、と本人を見て、待子はそう思う。
するとマイコは、ニヤリと笑い
「私は別に…あなたの迷惑など、かけた覚えはないわよ!
ちょこっと置いて欲しいだけ!」
やけに悪びれた様子もなく、堂々と明るい口調で言う。
(いやいや、それが迷惑なんだってばぁ~)
何だか急に、力が抜ける待子だ。
この騒ぎでも…レイコさんは来なかった。
つい、姿を探して、目を泳がせていると、
「まぁ、あの人は仕事だからねぇ」
何も言わないのに、マイコはクールで、妙に余裕のある表情で、
おもむろに冷蔵庫をのぞく
「あらぁ~大したもの、ないわねぇ!
お金出すから、ちょっとひとっ走り、ビールを買ってきて
くれないかなぁ」
少しも気にする様子もなく、平気な顏でそう言う…
「それなら、自分の部屋に帰ってくれば?」
相手のペースに乗せられるものか、とあくまでもマイペースな
マイコに、待子はキッパリとした口調で言う。
「え~なにぃ?ケチだなぁ。
せっかくだから、お近づきになりたいのにぃ」
全くの自分のペースで、物をいうマイコに…
待子は少しうんざりとしてきた。
外国人の2人組が立っていた。
思わずギョッとすると、
「ちょっとぉ!勝手に、人の部屋を、のぞかないで!」
ムリヤリ2人を押し出そうとする。
「あ、ちょっと」
「私達…何もしてません」
クチグチと文句を言う2人に
「いいから、帰って」
グイグイと力任せに押し出し、ようやくカチンとカギをかけると、
「ねぇ、ここの住民、変わってるでしょ?」と、声がした。
(あっ、肝心の人を、追い出すの、忘れてた!)
しまった、と本人を見て、待子はそう思う。
するとマイコは、ニヤリと笑い
「私は別に…あなたの迷惑など、かけた覚えはないわよ!
ちょこっと置いて欲しいだけ!」
やけに悪びれた様子もなく、堂々と明るい口調で言う。
(いやいや、それが迷惑なんだってばぁ~)
何だか急に、力が抜ける待子だ。
この騒ぎでも…レイコさんは来なかった。
つい、姿を探して、目を泳がせていると、
「まぁ、あの人は仕事だからねぇ」
何も言わないのに、マイコはクールで、妙に余裕のある表情で、
おもむろに冷蔵庫をのぞく
「あらぁ~大したもの、ないわねぇ!
お金出すから、ちょっとひとっ走り、ビールを買ってきて
くれないかなぁ」
少しも気にする様子もなく、平気な顏でそう言う…
「それなら、自分の部屋に帰ってくれば?」
相手のペースに乗せられるものか、とあくまでもマイペースな
マイコに、待子はキッパリとした口調で言う。
「え~なにぃ?ケチだなぁ。
せっかくだから、お近づきになりたいのにぃ」
全くの自分のペースで、物をいうマイコに…
待子は少しうんざりとしてきた。
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