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第11章 新しい仲間たち
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「ねぇ~それよりもさぁ、同級生なんだから…尊敬語はやめてよ。
なんだかずいぶん、他人行儀だから…」
すぐさま待子は、佐伯さんに指摘されてしまう。
「いや…クセなんです」
そうは言うものの…こう見えて、かなりの人見知りなので、素に戻ったら、
さらに黙ってしまうのだ。
「うん…まぁいいわ!
じゃあリンコって呼んで。
かしこまったりしないで。こっちも気を遣うから」
ズバリと言う佐伯さんを見て…どうしてなの、とそう思う。
これと言って、抜きんでた才能があるわけでもないのに、
自分など…相手にされるわけがない…
そう思っていたのに、佐伯さんはそんなことに気にせずに、グイグイ
待子に近付いてくる。
入学式で、隣の席に座っていたので、かなり気になってチラチラ盗み見を
していたこと。
それでもどこのクラスに変わっても…たいてい近くの席で見かけて、いつも
気になっていたこと。
いつも杏子と楽しそうに、話しているのを、羨ましく思っていたこと…
などをマシンガントークで、ダダダと話続けた。
さらに佐伯さんが、こんなにしゃべる人だ…というのも予想外で、
「いつも黙ってニコヤカにしているから、オットリとした人かと思った」
思わずポロリと言ってしまうと、
「えぇ~そうなのぉ?」
大きな口をあけて、ゲラゲラと彼女は笑いだした。
「えっ」
あまりの落差に、自分の持っていたイメージが、ガラガラと崩れ落ちる
のを感じる。
「よく言われるのよぉ」
さらに楽しそうに、佐伯さんは笑う。
「見た目とギャップが、こぉーんなにすごすぎるって!」
目をクリクリさせて、佐伯さんがそう言うので、
「それは言えてる!」
待子も思わず、クスリと笑った。
なんだかずいぶん、他人行儀だから…」
すぐさま待子は、佐伯さんに指摘されてしまう。
「いや…クセなんです」
そうは言うものの…こう見えて、かなりの人見知りなので、素に戻ったら、
さらに黙ってしまうのだ。
「うん…まぁいいわ!
じゃあリンコって呼んで。
かしこまったりしないで。こっちも気を遣うから」
ズバリと言う佐伯さんを見て…どうしてなの、とそう思う。
これと言って、抜きんでた才能があるわけでもないのに、
自分など…相手にされるわけがない…
そう思っていたのに、佐伯さんはそんなことに気にせずに、グイグイ
待子に近付いてくる。
入学式で、隣の席に座っていたので、かなり気になってチラチラ盗み見を
していたこと。
それでもどこのクラスに変わっても…たいてい近くの席で見かけて、いつも
気になっていたこと。
いつも杏子と楽しそうに、話しているのを、羨ましく思っていたこと…
などをマシンガントークで、ダダダと話続けた。
さらに佐伯さんが、こんなにしゃべる人だ…というのも予想外で、
「いつも黙ってニコヤカにしているから、オットリとした人かと思った」
思わずポロリと言ってしまうと、
「えぇ~そうなのぉ?」
大きな口をあけて、ゲラゲラと彼女は笑いだした。
「えっ」
あまりの落差に、自分の持っていたイメージが、ガラガラと崩れ落ちる
のを感じる。
「よく言われるのよぉ」
さらに楽しそうに、佐伯さんは笑う。
「見た目とギャップが、こぉーんなにすごすぎるって!」
目をクリクリさせて、佐伯さんがそう言うので、
「それは言えてる!」
待子も思わず、クスリと笑った。
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