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第11章 新しい仲間たち
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香りを楽しむように、コーヒーカップを手に取ると、佐伯さんは
ふいっっと軽く持ち上げてから、優雅な手つきで飲み始める。
やっぱりきれいな人は、何をしていても、絵になるなぁ~と思っていると、
「ね、さっきの噂、ホント?」
いきなりいたずらっぽい顔をして、待子に顔を近付ける。
面食らって待子が見返すと、佐伯さんは好奇心で目をらんらんとさせて、
身を乗り出す勢いで迫っている。
その瞳が、あまりにもイキイキとして、輝いていたので…
思わず吸い込まれそうになり
「うん」と言いかけて、
「なんのこと?」
あわてて聞き返す。
(いけない、いけない。
相手のペースに飲み込まれてしまう)
この人が結婚詐欺師になったのなら…
男の人は、何でもうんうんと言うことを聞いてくれるだろうなぁ~
などとボンヤリと考えていた。
「だから!魔女の館に住んでるって、ホント?」
さらに聞くので、ようやく合点したように、
「あぁ」
待子はホッとする。
根も葉もない噂だけれど、本当のことを言ってるようで、思わず
信じてしまいそうになること…
何かとんでもないことを、噂されているわけじゃないんだ…と、
もっとも…まだ知り合って間もないから、そんなボロ、出していないはず
なのだが…
待子は思わず、苦笑いを浮かべた。
「ね!私も行ってもいい?」
そんな待子の心のうちなど、気付くわけもなく…
佐伯さんは、マイペースで、話をつづけた。
ふいっっと軽く持ち上げてから、優雅な手つきで飲み始める。
やっぱりきれいな人は、何をしていても、絵になるなぁ~と思っていると、
「ね、さっきの噂、ホント?」
いきなりいたずらっぽい顔をして、待子に顔を近付ける。
面食らって待子が見返すと、佐伯さんは好奇心で目をらんらんとさせて、
身を乗り出す勢いで迫っている。
その瞳が、あまりにもイキイキとして、輝いていたので…
思わず吸い込まれそうになり
「うん」と言いかけて、
「なんのこと?」
あわてて聞き返す。
(いけない、いけない。
相手のペースに飲み込まれてしまう)
この人が結婚詐欺師になったのなら…
男の人は、何でもうんうんと言うことを聞いてくれるだろうなぁ~
などとボンヤリと考えていた。
「だから!魔女の館に住んでるって、ホント?」
さらに聞くので、ようやく合点したように、
「あぁ」
待子はホッとする。
根も葉もない噂だけれど、本当のことを言ってるようで、思わず
信じてしまいそうになること…
何かとんでもないことを、噂されているわけじゃないんだ…と、
もっとも…まだ知り合って間もないから、そんなボロ、出していないはず
なのだが…
待子は思わず、苦笑いを浮かべた。
「ね!私も行ってもいい?」
そんな待子の心のうちなど、気付くわけもなく…
佐伯さんは、マイペースで、話をつづけた。
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