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第11章 新しい仲間たち
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(なるほど…この人は、こういう人なんだ)
逆に佐伯さんに、親しみを感じる待子だ。
もちろん杏子も可愛いけれど、この人は別格だ。
その気になれば、タレントでも、アイドルだの、モデルでも…
なんでもなれそうな、気がするのだけれど。
(大口あけて笑わなければね)
ふと思い出すと、思わず口元がゆるんできた…
もちろん、杏子も誘ったけれども、どうやら都合が悪いらしく…
それなら、と
「あの…下宿の方で、歓迎会をしてくれるんだけど…
一緒に行ってくれない?」
ダメ元で、一応聞いてみた。
すると佐伯さんはポカンと口を大きくあけると
「えっ?まさか…私なんかでいいの?」
明らかに興奮気味で聞いて来る。
「えっ、いいよ、いいよ!
ちょっと変わった人たちだけど、それでもいいのなら」
待子の言葉に、
「よっしゃあ~!」
佐伯さんはぐっと親指を立てると、
「じゃあ、決まりね!
絶対他の予定はいれないでよ」
ニッコリと笑って、佐伯さんを見た。
「了解!」
笑いながら軽く、親指を突き出した。
(まさか、連れて来てしまった)
バイト帰りに待ち合わせをして、佐伯さんと合流したのだ。
(佐伯さんも、近くのスーパーでバイトをしている)
「あのね、一応言っておきますけど、魔女の館、と言われているけど、
ただの古い下宿屋さんですよ?」
一応ガッカリさせてはいけないと、待子は思い出したように
付け足して言う。
それでもそんな言葉には、惑わされないのか、
「でもね、もっぱら魔女のような人たちが住んでるって、噂よ!」
好奇心で、目をキラキラさせて言われると…
待子も無下に、断れなくなってしまう…
(やはりあんな顏されると、断れないよね)
自分が誘ったくせに、土壇場になって迷いだす、この優柔不断な
自分に、精一杯の言い訳をした。
逆に佐伯さんに、親しみを感じる待子だ。
もちろん杏子も可愛いけれど、この人は別格だ。
その気になれば、タレントでも、アイドルだの、モデルでも…
なんでもなれそうな、気がするのだけれど。
(大口あけて笑わなければね)
ふと思い出すと、思わず口元がゆるんできた…
もちろん、杏子も誘ったけれども、どうやら都合が悪いらしく…
それなら、と
「あの…下宿の方で、歓迎会をしてくれるんだけど…
一緒に行ってくれない?」
ダメ元で、一応聞いてみた。
すると佐伯さんはポカンと口を大きくあけると
「えっ?まさか…私なんかでいいの?」
明らかに興奮気味で聞いて来る。
「えっ、いいよ、いいよ!
ちょっと変わった人たちだけど、それでもいいのなら」
待子の言葉に、
「よっしゃあ~!」
佐伯さんはぐっと親指を立てると、
「じゃあ、決まりね!
絶対他の予定はいれないでよ」
ニッコリと笑って、佐伯さんを見た。
「了解!」
笑いながら軽く、親指を突き出した。
(まさか、連れて来てしまった)
バイト帰りに待ち合わせをして、佐伯さんと合流したのだ。
(佐伯さんも、近くのスーパーでバイトをしている)
「あのね、一応言っておきますけど、魔女の館、と言われているけど、
ただの古い下宿屋さんですよ?」
一応ガッカリさせてはいけないと、待子は思い出したように
付け足して言う。
それでもそんな言葉には、惑わされないのか、
「でもね、もっぱら魔女のような人たちが住んでるって、噂よ!」
好奇心で、目をキラキラさせて言われると…
待子も無下に、断れなくなってしまう…
(やはりあんな顏されると、断れないよね)
自分が誘ったくせに、土壇場になって迷いだす、この優柔不断な
自分に、精一杯の言い訳をした。
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