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Scene 3 ふしぎの国のシンデレラ
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なにしろエラには、時間がありました。
以前は早朝から深夜まで、クタクタになるまで、仕事は終ることなくありましたが・・・
たとえ失敗するにしても、いつかは必ず終わりましたし、文明の利器なる、便利な道具・・・未だ使いこなせていませんが・・・のおかげで、以前よりもスムーズに済むのは、事実でした。
それでも、習い性なのか・・・いやでも朝は5時には
目を覚ましていましたし、カスミを起こさないようにして、何度も失敗はするものの、それでも時間の余裕はありました。
そんなエラを見て、ある日カスミは朝食のトースト
(今日はトースターが使いこなせなくて、フライパンで器用に焼きました!)
をかじりながら
「ねぇ・・・せっかくだから、学校へ行ってみない?」と聞きました。
エラは、コップにたっぷりのオレンジジュースを入れると、カスミの前に置いて、
「ガッコウ?」
目を丸くして、聞きました。
その当時、良家の子女は、学校に行く習慣はなく、
学校に行くのは、商家の子供か、普通の家庭の子供でした。
エラ自身は、父親が健在だった頃、家には家庭教師と
ピアノの先生や、マナーの先生などが、出入りしていました。
そうして、学校に行くことなく、読み書きや、必要とされる素養や、音楽や絵など・・・専門の先生が教えてくれていたのです。
もっとも、父親が亡くなってからは、すぐにお払い箱になり、下働きのような生活を・・・何しろエラは
シンデレラ・・・灰かぶりですから・・・
だから、学校と言われても、ピンとこなかったのです。
以前は早朝から深夜まで、クタクタになるまで、仕事は終ることなくありましたが・・・
たとえ失敗するにしても、いつかは必ず終わりましたし、文明の利器なる、便利な道具・・・未だ使いこなせていませんが・・・のおかげで、以前よりもスムーズに済むのは、事実でした。
それでも、習い性なのか・・・いやでも朝は5時には
目を覚ましていましたし、カスミを起こさないようにして、何度も失敗はするものの、それでも時間の余裕はありました。
そんなエラを見て、ある日カスミは朝食のトースト
(今日はトースターが使いこなせなくて、フライパンで器用に焼きました!)
をかじりながら
「ねぇ・・・せっかくだから、学校へ行ってみない?」と聞きました。
エラは、コップにたっぷりのオレンジジュースを入れると、カスミの前に置いて、
「ガッコウ?」
目を丸くして、聞きました。
その当時、良家の子女は、学校に行く習慣はなく、
学校に行くのは、商家の子供か、普通の家庭の子供でした。
エラ自身は、父親が健在だった頃、家には家庭教師と
ピアノの先生や、マナーの先生などが、出入りしていました。
そうして、学校に行くことなく、読み書きや、必要とされる素養や、音楽や絵など・・・専門の先生が教えてくれていたのです。
もっとも、父親が亡くなってからは、すぐにお払い箱になり、下働きのような生活を・・・何しろエラは
シンデレラ・・・灰かぶりですから・・・
だから、学校と言われても、ピンとこなかったのです。
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