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Scene 8 シンデレラは眠れない

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  その1方で、カスミの心配もまた、一理あり…
まだこの世界になれないエラが、果たして
働けるのか…というのは、大きな疑問です。
「お皿洗いとか、厨房の手伝いが、いいと思うんだけどね…」
カスミは頭をひねります。、

やっぱり、そうだと思った…とシュウヘイも、全く同じように
考えていて…カスミが電話で話すと、仕事帰りに駆けつけました。
「大丈夫なのかい?」
開口一番にそう言うと…シュウヘイは、エラの顔を
じっと見つめます。
「エミちゃんが、したいことをすればいい、と思うけど…
何と言っても、キミは、まだここの暮らしになれていないから…」
カスミと、全く同じことを言うのです。
「大丈夫よ」と言うのですが…あんまり信用されていないようです。

シュウヘイもカスミも、一様に、エラにはまだ、社会生活がムリ
なのでは?と思っているのです。
これには、エラとしては少し、複雑な気分で…
「私って、そんなに頼りないかなぁ?」
少し寂しく思います。
「そうじゃないけど、まだ…ね」
曖昧に言うけれども、今一つ、説得力に欠けています。
「大丈夫よ」と言うエラの言葉は、2人の耳には、
届かないようです。







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