ちょっと待ってよ、シンデレラ

daisysacky

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scene 9 もう1つののシンデレラ物語

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  大家さんは、いつも通り、黒づくめの服装で、首からは
水晶のペンダントを下げていたので…
まさしく、魔女のようないでたちでした。
普段から、そこは魔女の館と呼ばれる家に、連れて来られたのだから、
礼美が驚くのは、無理もありません。
礼美は黙って頭を下げるだけで、エラの側に寄り添いました。
大家さんからは、何も聞き出そうという気配がしないので、
しかたなく、エラは信子のことを、話始めました。


「だからね!大家さんの家で、かくまって欲しいの!
 誰にも、話したりしないから…」
おねがい、と、2人は、拝むようにして、頭を深く下げました。
大家さんは、腕組みをして、考え込むと…
「その子…ほかに行くとこ、ないのよね?」と聞くので、
もしかして…大家さんなりに、何か考えてくれているのでは、と思い、
エラは期待を込めて、大家さんを見つめました。
 今一つ、事情が読み込めなかった礼美も、今の説明で、
ようやくわかったようでした。
だけどここは…と大家さんの立っている場所を見ると、
今でこそ、閑散としているけれど、ここは、この近所でも、
ちょっと有名な占い師の家なのです。
まさか この人が?と思い、
当たり前のように、ニコニコ笑っている、この女性を
黙って見守っていると、大家さんはじきにニコリとして、
「あなた…きっとじきに、いいことがあるわよ」
いきなり礼美に向かって言いました。
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