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scene 9 もう1つののシンデレラ物語
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大家さんには、何か予感のようなものがあるのでしょうか。
手紙の事よりも、先ほどの信子のことを、心配しているようです。
連れていらっしゃい、と言ったあとで、
「もしも危なくなったら…他の人にも、頼んでおいてあげるわ」
と言います。
オーバーな、と思いつつも、何かひっ迫したものを感じ取ったのでしょうか。
確かに、信子の実の父親ならば、なんでこんな風に現れるのか、という
疑問が残ります。
礼美がすぐさま、
「やっぱり、警察に言った方が…」と言うと、
「警察なんて、あてにならないわよ!
よっぽど、傷害事件になるとか、何かが起きないかぎり、
動いたりしないわ」
大家さんは、珍しく厳しい表情で言い、まるであの現場を見て来た
かのように、
「悪いことは言わない。早い行動は、必要よ」
と、きっぱりと言いました。
そうすると、大家さんの言うことに、思い当る節があるのか、
「確かにそうね」と、礼美はうなづきます。
「木の枝を隠すには、森の中って言うしね」
その言葉に、礼美は心を動かされたようでした。
ここなら悪くないかもしれない…
今まで、そういう目で見たことはないけれど、こうしてみれば、
うってつけの場所に思えてきました。
あらためて、大家さんの家を見回します。
カスミのアパートの左隣りの、平屋立ての小さな家です。
かなり築年数もありそうで、決して立派な家ではないけれど…
「ここなら、人の出入りもあるし、人の目があるから、
うかつには、手が出せないはずよ」
大家さんは、キッパリとそう言いました。
手紙の事よりも、先ほどの信子のことを、心配しているようです。
連れていらっしゃい、と言ったあとで、
「もしも危なくなったら…他の人にも、頼んでおいてあげるわ」
と言います。
オーバーな、と思いつつも、何かひっ迫したものを感じ取ったのでしょうか。
確かに、信子の実の父親ならば、なんでこんな風に現れるのか、という
疑問が残ります。
礼美がすぐさま、
「やっぱり、警察に言った方が…」と言うと、
「警察なんて、あてにならないわよ!
よっぽど、傷害事件になるとか、何かが起きないかぎり、
動いたりしないわ」
大家さんは、珍しく厳しい表情で言い、まるであの現場を見て来た
かのように、
「悪いことは言わない。早い行動は、必要よ」
と、きっぱりと言いました。
そうすると、大家さんの言うことに、思い当る節があるのか、
「確かにそうね」と、礼美はうなづきます。
「木の枝を隠すには、森の中って言うしね」
その言葉に、礼美は心を動かされたようでした。
ここなら悪くないかもしれない…
今まで、そういう目で見たことはないけれど、こうしてみれば、
うってつけの場所に思えてきました。
あらためて、大家さんの家を見回します。
カスミのアパートの左隣りの、平屋立ての小さな家です。
かなり築年数もありそうで、決して立派な家ではないけれど…
「ここなら、人の出入りもあるし、人の目があるから、
うかつには、手が出せないはずよ」
大家さんは、キッパリとそう言いました。
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