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第1章 ママの秘密
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(幼稚園の話は、本当だけど)
柚の言いたいことは、それではない。
「じゃあ…ママのママは、どこにいるの?」
まっすぐに、ママの顔を見る。
するとママは、ハッとした顔になり、
「ママのお父さんも、お母さんも…もういないのよ」
それだけ言うと、寂しそうな顔になる。
「ママ…」
柚はもしかして、自分がいけないことを聞いたのだろうか、と思わず
もじもじとする。
「ユウ…」
母親はそぅっと、我が子の頬に触れると、
「そうよねぇ~おじいちゃん、おばあちゃんに、会いたいよねぇ」
私も、会いたいな…
ふぅっとため息をついた。
「ねぇ~おばあちゃんって、どんな人だったの?」
思い切って、柚は聞く。
「まさか…外国に住んでいるの?」
ふいに、アヤちゃんが言っていたことを、思い出した。
「えっ?」
母親は、まじまじと柚を見つめると
「なんで?」と言いかけて、愛娘の真剣な瞳にいきあたると、
「外国じゃないけど…遠い遠いところよ」
そう話した。
「ユウちゃんも、もうお姉ちゃんだから…
本当のことを、知りたいよね?」
ふいにそんなことを、言い出す。
「う、うん…」
何があるの?
やっぱり、何かあったの?
柚は思わず、唾を呑み込んだ。
柚の言いたいことは、それではない。
「じゃあ…ママのママは、どこにいるの?」
まっすぐに、ママの顔を見る。
するとママは、ハッとした顔になり、
「ママのお父さんも、お母さんも…もういないのよ」
それだけ言うと、寂しそうな顔になる。
「ママ…」
柚はもしかして、自分がいけないことを聞いたのだろうか、と思わず
もじもじとする。
「ユウ…」
母親はそぅっと、我が子の頬に触れると、
「そうよねぇ~おじいちゃん、おばあちゃんに、会いたいよねぇ」
私も、会いたいな…
ふぅっとため息をついた。
「ねぇ~おばあちゃんって、どんな人だったの?」
思い切って、柚は聞く。
「まさか…外国に住んでいるの?」
ふいに、アヤちゃんが言っていたことを、思い出した。
「えっ?」
母親は、まじまじと柚を見つめると
「なんで?」と言いかけて、愛娘の真剣な瞳にいきあたると、
「外国じゃないけど…遠い遠いところよ」
そう話した。
「ユウちゃんも、もうお姉ちゃんだから…
本当のことを、知りたいよね?」
ふいにそんなことを、言い出す。
「う、うん…」
何があるの?
やっぱり、何かあったの?
柚は思わず、唾を呑み込んだ。
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