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第4章 夢のつづき
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「靴?」
そういえば、あの靴が光って、いつの間にか、ここに来ていた。
あり得ないことだと思うけれど、だけども実際に、そうとしか
言いようがないのだ。
「ねぇ、あの靴を、探して!」
やけに真剣な顔をして、柚がジュンヤを見上げる。
今にも泣き出しそうに見えたので、
「わかった」
ひとまずジュンヤは、その周辺を探し始める。
あのオモチャの家が、どの辺りにあったのだろう?
もしくは、どうなったのだろう?
今は、その存在が、影も形もない。
(まさか…靴も一緒に、どこかに飛ばされたのか?)
そんなことを考えていると…
トコトコと走り回りながら、探していた柚が、
「あっ、あった!」
声を張り上げた。
「ねぇ、ジュンヤくん、あったよ!」
今度は大きく手を振って、ジュンヤに向かって手招きをする。
「何が?」
「だから、靴が!」
おかしな、ジュンヤくん!
柚はその場にしゃがみ込むと、ニコニコしながら、その靴を
拾い上げた。
「ほら!」
嬉しそうに、ジュンヤに向かって、靴を振ってみせる。
「あぁ、ホントだ」
オモチャの家は、どこにも見えないけれど。
移動する時に、はじき飛ばされたのかもしれない。
ジュンヤが首を回して、もう一度探すけれど…
見えるのは、石造りの家と、広い野原だけだ。
こんな所で、よくガラスの靴を見付けたものだ。
(ユウちゃんは、目がいいんだなぁ)
純粋に、柚のことを感心していた。
そういえば、あの靴が光って、いつの間にか、ここに来ていた。
あり得ないことだと思うけれど、だけども実際に、そうとしか
言いようがないのだ。
「ねぇ、あの靴を、探して!」
やけに真剣な顔をして、柚がジュンヤを見上げる。
今にも泣き出しそうに見えたので、
「わかった」
ひとまずジュンヤは、その周辺を探し始める。
あのオモチャの家が、どの辺りにあったのだろう?
もしくは、どうなったのだろう?
今は、その存在が、影も形もない。
(まさか…靴も一緒に、どこかに飛ばされたのか?)
そんなことを考えていると…
トコトコと走り回りながら、探していた柚が、
「あっ、あった!」
声を張り上げた。
「ねぇ、ジュンヤくん、あったよ!」
今度は大きく手を振って、ジュンヤに向かって手招きをする。
「何が?」
「だから、靴が!」
おかしな、ジュンヤくん!
柚はその場にしゃがみ込むと、ニコニコしながら、その靴を
拾い上げた。
「ほら!」
嬉しそうに、ジュンヤに向かって、靴を振ってみせる。
「あぁ、ホントだ」
オモチャの家は、どこにも見えないけれど。
移動する時に、はじき飛ばされたのかもしれない。
ジュンヤが首を回して、もう一度探すけれど…
見えるのは、石造りの家と、広い野原だけだ。
こんな所で、よくガラスの靴を見付けたものだ。
(ユウちゃんは、目がいいんだなぁ)
純粋に、柚のことを感心していた。
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