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第6章 魔法の靴
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柚はうつむき加減に、モジモジとし始める。
「どうしたの?何かあったの?」
優しくジュンヤが、声をかける。
柚は両手を組み合わせたり、離したりしながら、じっと下を向いたまま…
「ママ、心配しているのかなぁ」
ポツンとつぶやいた。
あぁ、そうか…
ジュンヤはすぐに、気が付く。
「ユウちゃんは…おうちに帰りたいんだね?」
ジュンヤの言葉に、柚はパッと顔を上げると、みるみる丸い目が大きく
見開かれる。
コクンとうなづくと、
「ワタシね、ナイショでおうちを出たから、ママ、きっと…泣いているかも」
みるみる顔をゆがませる。
ジュンヤはそぅっと、柚の肩を抱くと、
「大丈夫だよ、ユウちゃんはいい子だから…
ママは怒ったりしないよ」
優しく声をかけて、
「おうちに、帰ろうね」
そうささやいた。
「でも…どうやって、帰るの?」
そもそもここに来たのは、偶然だ。
自分たちの意志で、ここに来たわけではない。
「魔法使いのおばあさんがいれば…」
顏をクシャクシャにして、そう言う。
「大丈夫よ、ユウちゃんは、ちゃんとおうちに帰してあげるから」
先ほどまで、二人を見守っていた信子が、明るい声で励ますように言う。
「でも…どうやって?」
そんなことが、本当に出来るのか?
安請け合いは、よくないぞ…
ジュンヤは、半信半疑だ。
(そうかぁ~知らないんだ)
その人は、にっこりと微笑む。
「大丈夫よ!その靴があれば!」
キッパリと、そう言い切った。
「どうしたの?何かあったの?」
優しくジュンヤが、声をかける。
柚は両手を組み合わせたり、離したりしながら、じっと下を向いたまま…
「ママ、心配しているのかなぁ」
ポツンとつぶやいた。
あぁ、そうか…
ジュンヤはすぐに、気が付く。
「ユウちゃんは…おうちに帰りたいんだね?」
ジュンヤの言葉に、柚はパッと顔を上げると、みるみる丸い目が大きく
見開かれる。
コクンとうなづくと、
「ワタシね、ナイショでおうちを出たから、ママ、きっと…泣いているかも」
みるみる顔をゆがませる。
ジュンヤはそぅっと、柚の肩を抱くと、
「大丈夫だよ、ユウちゃんはいい子だから…
ママは怒ったりしないよ」
優しく声をかけて、
「おうちに、帰ろうね」
そうささやいた。
「でも…どうやって、帰るの?」
そもそもここに来たのは、偶然だ。
自分たちの意志で、ここに来たわけではない。
「魔法使いのおばあさんがいれば…」
顏をクシャクシャにして、そう言う。
「大丈夫よ、ユウちゃんは、ちゃんとおうちに帰してあげるから」
先ほどまで、二人を見守っていた信子が、明るい声で励ますように言う。
「でも…どうやって?」
そんなことが、本当に出来るのか?
安請け合いは、よくないぞ…
ジュンヤは、半信半疑だ。
(そうかぁ~知らないんだ)
その人は、にっこりと微笑む。
「大丈夫よ!その靴があれば!」
キッパリと、そう言い切った。
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