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第2章 謎の隣人VSお姑さん!
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「久志さん…おかあさん、どうしよう?」
さすがに黙っているわけにもいかず…
トイレに行くタイミングを見計らって、こっそり電話をしたけれど…
「悪いねぇ~大変だったでしょ?
ごめんね」
仕事中にもかかわらず、彼はいつものように、穏やかなソフトな声で、
灯里をねぎらってくれた。
その声を聴いていて、灯里はふとひらめく。
(もしかして、お義母さん…
久志さんと、話がしたかったのかなぁ」
お姑さんの待つキッチンに戻ると、鏡の前でポーズを取る姿が
目に入った。
「灯里さん、あなたのエプロン 借りるわね!」
なぜだか嬉々とした様子で、嬉しそうにクルクル回る姿を見て、
「帰ってください」と強く出ることが出来ないことに、気付いた。
まいったなぁ~と思いつつも、仲良く肩を並べることとなった。
でも幸いなのは…思ったよりも、お姑さんの機嫌がいいようで、
灯里のエプロンを身に着けると、
「まぁ~ずいぶんオシャレなデザインねぇ~」
華やいだ声を上げる。
ちょっとぉ~と思うけれど、ここはグッとこらえて…
「あのぉ~おとうさんの晩御飯、大丈夫なんですか?」
何しろここに来てから1度も、家のことも、お義父さんのことも
おくびにも出さないので…
逆に灯里は、心配になってきたのだ。
だが…予想とは違う答えが返ってくる。
「あぁ~あの人は、放っといても大丈夫よ!」
その返答の、あまりの素っ気なさに…
これは何かあったな、と灯里は思う。
そもそも息子のことを心配して、来てくれたのか?
それとも、別の何か事情があるのか?
(もしかして…ケンカでもしたのかしら?)
灯里は何だか、嫌な予感がした。
さすがに黙っているわけにもいかず…
トイレに行くタイミングを見計らって、こっそり電話をしたけれど…
「悪いねぇ~大変だったでしょ?
ごめんね」
仕事中にもかかわらず、彼はいつものように、穏やかなソフトな声で、
灯里をねぎらってくれた。
その声を聴いていて、灯里はふとひらめく。
(もしかして、お義母さん…
久志さんと、話がしたかったのかなぁ」
お姑さんの待つキッチンに戻ると、鏡の前でポーズを取る姿が
目に入った。
「灯里さん、あなたのエプロン 借りるわね!」
なぜだか嬉々とした様子で、嬉しそうにクルクル回る姿を見て、
「帰ってください」と強く出ることが出来ないことに、気付いた。
まいったなぁ~と思いつつも、仲良く肩を並べることとなった。
でも幸いなのは…思ったよりも、お姑さんの機嫌がいいようで、
灯里のエプロンを身に着けると、
「まぁ~ずいぶんオシャレなデザインねぇ~」
華やいだ声を上げる。
ちょっとぉ~と思うけれど、ここはグッとこらえて…
「あのぉ~おとうさんの晩御飯、大丈夫なんですか?」
何しろここに来てから1度も、家のことも、お義父さんのことも
おくびにも出さないので…
逆に灯里は、心配になってきたのだ。
だが…予想とは違う答えが返ってくる。
「あぁ~あの人は、放っといても大丈夫よ!」
その返答の、あまりの素っ気なさに…
これは何かあったな、と灯里は思う。
そもそも息子のことを心配して、来てくれたのか?
それとも、別の何か事情があるのか?
(もしかして…ケンカでもしたのかしら?)
灯里は何だか、嫌な予感がした。
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