Pure love 〜純粋な恋愛〜【完結】

真凛 桃

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2 ありえないキス

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翌日、営業部は仕事が終わった後、大村の歓迎会が居酒屋で行われていた。

大村は女性社員に囲まれ飲まされていた。

陸の隣には同期の嫌なヤツ、広川光が座っていた。


「新人のクセにチヤホヤされやがって」

「別にいいじゃないか」

「あー、お前はアイツを任されてるんだったな。厳しくしろよ」

「、、、、」


相変わらずなヤツだ…
しかし大村くん…あんなに飲んで大丈夫かな…


「おい、お前今月目標達成しそうか?」

「まぁ一応」

「チェッ、オレだけかよ未達は…」

「お前、下にばっかりやらせてるだろ。自分も動かないと」

「動いてるよ。うるせーな」


すると大村がフラつきながら立ち上がった。


「おいっ、どうした?大丈夫かっ?」

「ト…トイレに…」

「私が連れて行きますっ」

「私が連れて行くーっ」

「女性はダメだ。トイレだぞっ、佐田!」

「えっ?」

「お前が大村を連れて行ってやれ」

「はっ…はい」


陸は大村の腕を自分の肩に乗せトイレに向かった。


「先輩…」

「大丈夫か?」

「は…い」

「飲み過ぎだよ」

「…だって…」

「ほら、トイレに着いたぞ。ここで待ってるから」

「えー、一緒に来て下さいっ」

「ったく」


トイレの中に入り陸が和の腕を離した瞬間、和が倒れそうになり陸は慌てて和の下敷きになった。


「だっ、大丈夫かっ…?」


陸の目の前に和の顔が近づき、和は虚な目で陸をじっと見ていた。


「先…輩…」


えっ…


すると、和の唇が陸の唇に重なった。


ええーっ


陸は慌てて和を突き放した。


「痛ーっ」

「あっ…ご…ごめん」


陸は和を起こし上げた。


「トイレの入り口で待ってるからな」


そう言うと陸はその場を離れた。
陸は何度も唇を拭いた。


アイツからしてきたんじゃないよな?
いや…そんなはずはない…事故だ…
あーっ…男とキスしたなんて…
でもアイツの唇…柔らかかったな…
うわっ…オレ…何言ってるんだ…


しばらくして和がフラつきながらトイレから出て来た。


「先輩…」

「ほら掴まれ」

「…はい」

「戻ったら水を飲めよ」

「…はい」


コイツ…まさか覚えてないよな…?


「先輩…さっきは…すみませんでした…」

「えっ…な…何が…?」

「それは…僕が倒れそうになったのを助けてくれたでしょ…」

「あ…ああ…アレね。ケガしなくてよかったよ~」


陸はホッとした。








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