20 / 45
20 これからどうすれば
しおりを挟むお腹を空かせていた2人は、あっという間に食べ終えた。
「あー、お腹いっぱい」
幸せそうな和を見て陸も幸せを感じた。
「大村ってさぁ…男が…好きなの?」
「いえ…違いますよ」
「そっ…そうなの?」
「はい。僕も男性を好きになったのは先輩が初めてです。だから先輩も言ってたけど男が好きなんじゃなくて先輩のことが好きなんです」
「そっ…そっか」
陸は嬉しかった。
「まさか先輩も僕のこと…何か信じられないけど嬉しいです」
「それはオレだってそうだよ。大村もオレのこと好きだったなんて…」
「僕たち…両思いですねっ」
「そうだねっ…」
オレと大村は両思い…
普通は両思いだったら付き合うよな…?
でもオレたちって…男同志…
え…どうなるんだ?
「あの…大村っ?」
「はいっ」
「オレたちって…その…えっと…」
「どうしたんですか?」
「いや…だから」
陸が何を言いたいか何となくわかった和はクスクス笑っていた。
「なっ…何笑ってるんだよ」
「いや…ただ先輩って可愛いなって思って」
「えっ」
「僕たちはお互い好き同志。その後はどうしたらいいかってことでしょ?」
「う…うん」
「僕もこれからどうしたらいいかわかりません…初めてなので」
「…だよな」
「でも」
「何?」
「先輩は…彼女いますもんね」
「あっ…ミクとは別れた。っていってもオレが一方的に言ったけど」
「そうなんですか⁈」
「うん…好きな人がいるって言った。お前のことだよ」
「せ…先輩っ」
「、、、、」
「、、、、」
次の言葉が出てこなくなった二人は、それぞれケータイをいじり始めた。
男同志の恋愛について検索し、しばらく2人は黙りこんだ。
頭が混乱し始めた陸は立ち上がりワインを開けた。
「飲むか?」
「…はい」
陸は飲みながら携帯とにらめっこしていた。
意外と男同志で付き合ってる人いるんだ⁈
どんな付き合いしてるんだ⁈
陸は今まで全く興味ないことだったので、こんなに男同志で恋愛してる人が多いことを知り、ただ驚くばかりだった。
オレと大村が…付き合う…付き…合う?
アーーッ!!
頭の中が?だらけになった陸はテーブルに顔を伏せた。
「先輩っ?どうしたんですかっ⁈」
「んっ?あっ…いや…」
「陸…さん」
「えっ⁈」
「プライベートでは、そう呼んでいいですか?」
「うっ…うん」
「僕のことは、和でいいですよ」
「…わっ…わかった」
「呼んで下さいっ」
「えっ⁈」
「早くぅー」
「…か…和っ…」
和は思わず照れ笑いをした。
はっ…何でコイツはこんなに可愛いんだ…
陸は和に見惚れていた。
「陸さん…好きですよ」
ヤバイッ…心臓が爆発しそうだ…
「オレたち付き合おう」
和のことが愛おし過ぎて思わず言ってしまった。
「えっ」
「どんな付き合いしていいかよくわからないけど…付き合ってみよう」
「はいっ!!」
17
あなたにおすすめの小説
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
龍の無垢、狼の執心~跡取り美少年は侠客の愛を知らない〜
中岡 始
BL
「辰巳会の次期跡取りは、俺の息子――辰巳悠真や」
大阪を拠点とする巨大極道組織・辰巳会。その跡取りとして名を告げられたのは、一見するとただの天然ボンボンにしか見えない、超絶美貌の若き御曹司だった。
しかも、現役大学生である。
「え、あの子で大丈夫なんか……?」
幹部たちの不安をよそに、悠真は「ふわふわ天然」な言動を繰り返しながらも、確実に辰巳会を掌握していく。
――誰もが気づかないうちに。
専属護衛として選ばれたのは、寡黙な武闘派No.1・久我陣。
「命に代えても、お守りします」
そう誓った陣だったが、悠真の"ただの跡取り"とは思えない鋭さに次第に気づき始める。
そして辰巳会の跡目争いが激化する中、敵対組織・六波羅会が悠真の命を狙い、抗争の火種が燻り始める――
「僕、舐められるの得意やねん」
敵の思惑をすべて見透かし、逆に追い詰める悠真の冷徹な手腕。
その圧倒的な"跡取り"としての覚醒を、誰よりも近くで見届けた陣は、次第に自分の心が揺れ動くのを感じていた。
それは忠誠か、それとも――
そして、悠真自身もまた「陣の存在が自分にとって何なのか」を考え始める。
「僕、陣さんおらんと困る。それって、好きってことちゃう?」
最強の天然跡取り × 一途な忠誠心を貫く武闘派護衛。
極道の世界で交差する、戦いと策謀、そして"特別"な感情。
これは、跡取りが"覚醒"し、そして"恋を知る"物語。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【完結】口遊むのはいつもブルージー 〜双子の兄に惚れている後輩から、弟の俺が迫られています〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートを押してくださって本当にありがとうございます! 心から嬉しいです( ; ; )
――ただ幸せを願うことが美しい愛なら、これはみっともない恋だ――
“隠しごとありの年下イケメン攻め×双子の兄に劣等感を持つ年上受け”
音楽が好きで、SNSにひっそりと歌ってみた動画を投稿している桃輔。ある日、新入生から唐突な告白を受ける。学校説明会の時に一目惚れされたらしいが、出席した覚えはない。なるほど双子の兄のことか。人違いだと一蹴したが、その新入生・瀬名はめげずに毎日桃輔の元へやってくる。
イタズラ心で兄のことを隠した桃輔は、次第に瀬名と過ごす時間が楽しくなっていく――
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる