龍の無垢、狼の執心~跡取り美少年は侠客の愛を知らない〜

「辰巳会の次期跡取りは、俺の息子――辰巳悠真や」

大阪を拠点とする巨大極道組織・辰巳会。その跡取りとして名を告げられたのは、一見するとただの天然ボンボンにしか見えない、超絶美貌の若き御曹司だった。
しかも、現役大学生である。

「え、あの子で大丈夫なんか……?」

幹部たちの不安をよそに、悠真は「ふわふわ天然」な言動を繰り返しながらも、確実に辰巳会を掌握していく。

――誰もが気づかないうちに。

専属護衛として選ばれたのは、寡黙な武闘派No.1・久我陣。

「命に代えても、お守りします」

そう誓った陣だったが、悠真の"ただの跡取り"とは思えない鋭さに次第に気づき始める。

そして辰巳会の跡目争いが激化する中、敵対組織・六波羅会が悠真の命を狙い、抗争の火種が燻り始める――

「僕、舐められるの得意やねん」

敵の思惑をすべて見透かし、逆に追い詰める悠真の冷徹な手腕。

その圧倒的な"跡取り"としての覚醒を、誰よりも近くで見届けた陣は、次第に自分の心が揺れ動くのを感じていた。

それは忠誠か、それとも――

そして、悠真自身もまた「陣の存在が自分にとって何なのか」を考え始める。

「僕、陣さんおらんと困る。それって、好きってことちゃう?」

最強の天然跡取り × 一途な忠誠心を貫く武闘派護衛。

極道の世界で交差する、戦いと策謀、そして"特別"な感情。

これは、跡取りが"覚醒"し、そして"恋を知る"物語。
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