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さらば太陽系、人類はアンドロメダ銀河へ

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 今まさに天の川銀河にある、 太陽系はまさに滅びかけようとしていた。太陽にあるエネルギー源の水素が、無くなろうとしていたので御座います。


   東大の教授である高野健という人が、太陽の研究を熱心にしていました。


   この人は自分の専門外、であるAIロボットの研究もしていました。


   専門家の教授に教えを受けてかなり詳しくなっていました。


   太陽の恩恵を受けていました地球も、また滅びかけようとしているようです。


   地球誕生から既に、六十億年経っていました。


   その間にも人類は七度の世界大戦を経験して、六度の核兵器使用の大戦を行い人類は六たび滅びかけました。


(ヒューン、ピカピカッ、ドドン)


きのこ雲が世界各地に上がり世界中は阿鼻叫喚に包まれました。


   愚かな過ちの繰り返しです、人類は懲りませんねぇ一斉にそこかしこで火山が噴火した。


   よく地球は原形を留めていたものです。


   かろうじて人類は生き残りましたが、食料少なく長らく生きるのに苦労しました。


   西二十三億年と十四年かなり科学も進んだように見えますが、戦争のせいで思った程も進まないようです。


   病気の治療やインフラの回復に必死でしたので、なかなか思うように進みませんでした。


   原爆症の治療には医学的に研究が進みましたので後遺症はなかったようで御座います。


   個人が、めいめい自己防衛していたようである。


   元日本の国政府の科学者で高野健と言う人がいました。


   妻の名は高野有紀であったどちらも、もう六十五歳で同い年だが仲の良い夫婦で、子供は男の子二人居ましたが先の戦争で無くしていました。


   今は富士山頂の気象研究所で研究している、人工衛星がキラー衛星に片っ端らしから落とされ、観測出来ず昔からの山頂観測になっていました。


   海上自衛隊のイ-ジス艦艇内で日本政府は辛うじて存続していました。


   なので予算は少なくてロボットや宇宙船の研究費用はカツカツで後は自己負担。


「あなた一体何を一生懸命に作ってますの?」


「おお有紀かAiロボットと、ロケットを作っているんだ!」


   手に持っていたスパナを、横のテ-ブルに置いて妻に答えた。


「逸れは、政府の仕事ですの?」


   人がいないので、みな自分で考えて作らなければ成らなかった。


「政府の仕事ではないよ自分の趣味でやっているんだ、見てごらん可愛いだろこのロボット十八歳頃の長男に似せて作ったんだ!」


「まあ本当そっくりだわねぇご飯の用意出来ましたので、さめないうちに食べて下さいね」


「あぁありがとう、其処のテ-ブルに置いといてくれるかな」


「熱心にするのも良いですが根を詰めて身体壊さないでね、ロボットはメリットあるの?」


「ああ君には分かりやすく、少し説明しようかな」


   食事しながらロボットに付いてのメリットを、説明しだした。


「ロボットは人よりもずっと遠くまで行く事が出来るし、食べ物も要らないし呼吸に必要な酸素も要らない、そのため有人の宇宙船に比べてはるかに宇宙船を小さく作れるのだ!」


「そうですね個人の宇宙船ですから、お金かけられませんしね」


「それにロボットは、退屈したりホームシックに掛かったりしないし、病気にもならないしねぇ!」


   この頃太陽については、学説があった。四十六億年から二十億年経ってから輝きまし地球を焼き尽くす。


   六十億年で太陽が大きく膨らみ水星や金星や地球を、飲み込む。


   八十億年で太陽はエネルギーの水素を使い果たし、光を失って死滅する。といった学説ものである。


   太陽が光り失えば太陽系は終わりとなる、惑星は氷の世界で生物や植物は死に絶える事になる。


  その学説を信じて、高野健教授は焦っていたのである。何とか人類を生き延びさせたいと思ったのである。


   そのため独自にロケットを開発してアンドロメダ銀河へと思ったのである。


   天の川銀河の約二倍ある銀河へ飛べるロケット(宇宙船)を開発制作しようとした。


   此処で作者の楽観論を述べたい逸れは、六十億年で太陽は巨大化して地球を飲み込むと云う学説は無いと思う。


   太陽はガスの光星で有ると思われているがガスだけでは、永く水素を捕らえていられない太陽の核には重力を発生している。


   ドロドロの金属か岩石が有るように思えてならないのである。


   こんな事書けば学者さんに、素人が根拠なくアホな事書くなとお叱りを受けそうですよねぇ。


   そして八十億年で太陽は持てる水素を使い果たし、光りを失って死滅する予定で有る。


   とされているが逸れは太陽に似た光星の多く末路がそうで有るからだ。


   私はそれも楽観している何故かというとちょうどその頃に、天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するからだ。


   銀河同士が一体化するとき新しい星が多く生まれている、太陽の核がガスだけでなくもし実体有る岩石や金属で出来ているならば。


   再びアンドロメダ銀河のガス(水素)を吸収してもとに戻り新たな光星に復活すると思っている。


   少し脱線しました、どうもすみません。


「おおっやった、とうとう出来たぞっ有紀俺は遂に作ったぞ!」 


「まあそれは、よかったわね!」


「ロボットの名は、ガットと付けた今はまだスイッチ入れてないので眠っている状態だが」


   ロボットの身体を、狂ったように手でなぜ回していた。


「それで宇宙船ロケットの名は」


「うん、ラッキー号にした!」 


   その船はロケット型というよりも、円盤型であった人類の住める空気の有る星を飛べるように、平たく作られていたのである。


   ロボットにも快適に動ける温度がある、それでロケットにはエヤコンを装備して、温度調節出来るようにしていました。


「あなた宇宙船を、いつ飛ばすのですか?」


「うんそうだなぁ、政府と相談して安全な日にしないとなぁ、まだこの戦争は完全に終わっていないしなぁ、ニダ国の残党どもが日本を狙っているしなぁ!」


   日本の平和憲法は、野党の言うように日本を守ってはくれなかったのである。


   ニダ国は日本に原爆を六発打ち込んだが日本は防衛システム作動して五発は迎撃し撃ち落としましたが残念ながら一発は首都圏内近くで炸裂しました。


   それで日本国内は、大混乱しました。


   日本国内にあるアメリカ軍は直ちに発射基地に報復攻撃を行いニダ国は日本占領を諦めたが、残党がいて日本を狙っていた。


   日本は海上自衛隊のイージス艦艇が通常兵器で守っていました。


   日本には核爆弾は非核三元則で持っていなかったので、攻撃を受けても直ちに報復攻撃は出来なかった。


   勿論口撃はしましたがあまりこれっといった効果は有りませんでした。


  核攻撃 以降は暫定日本政府はその艦艇内にあったのである。遣られた日本以外どこもニダ国を責めてはいない。


   どこが始めたのかさえはっきりと判らぬままの世界大戦だからとりあえず東側と西側と別れて戦ったので多くの人々は真相が解らぬままに戦った。


   しかしニダ国はそのトップの大統領により、国民がマインドコントロールされ日本を有らぬ事で攻撃しては喜び、かつ敵しして日本への憎しみを盛んに煽っていた。


そこの国民も大統領の言を盲信して日本を最大敵国としていた。


   真相はニダ国の隣りの国のトップは女のスパイを送り、そして薬を盛らした。


   ニダ国の大統領は薬に溺れ気が錯乱して朦朧としていたが、ついに核兵器のボタンを日本及び世界に向け発射しました 。


   それで今回の第七次世界大戦が始まったのであった。 まさか有り得ない事が起こったのである各国首脳は驚愕動転した。


   原爆を持つ国のトップが狂ったのでは仕方ないが、もう支離滅裂で世界中に連鎖的に報復行為が起こった。


   今回の対戦は人類が太陽系の惑星のあちこちに資源を得るため進出していたので、規模大きくさながら惑星間の宇宙戦争のようで御座いました。


   宇宙船同士の戦い及び各国の惑星基地への、攻撃などが有りました。


   共に本国が遣られたので宇宙船同士が、復讐に燃えて戦いは熾烈を極めました。


   ミサイルや光線銃が飛び交い、体当たりも有りもうむちゃくちゃです。


   高野健博士は日本の東大の教師であった、大学生に宇宙工学を教えていた傍ら自ら機械や溶接などこなしすエンジニアであった。


   そして退職して富士山の気象研究所に来たので原爆を免れたのだ。


   原爆は強力で一発で、一都市は焼け野原となったのだ。


   この小説は戦争の話しではないので、大事であるがこの辺でひとまず大戦の話しは切り上げたいと思う小説の状態を理解されたい。


   高野健博士は、富士山の研究所でAIロボットにプログラムし、その目的やすべき行動を、パソコンで入力した。


   そして会話を通じてロボットの解らぬところを、詳しく解るまで丁寧に補填した。


   電子頭脳に大脳の役目小脳の役目を持たせて、大脳がおかしくなれば小脳にて直せるようにプログラムもした、AIロボットはようやくその事を理解したようだ。


   自分もその宇宙船に乗り込んでとも思ったが、年齢からとても無理だと思ってロボットに託した。


   目的その一、我が天の川銀河の太陽系より宇宙船にて地球より出てアンドロメダ銀河を目指す。


   目的その二、ワープ航法にてアンドロメダ銀河に着いてから、通常の水素ロケット航法に切り替えて、地球に似た光星を持つ惑星を千年かけても探す。


   目的その三、第二の地球を見つけたならば、DNA再生機械にて人を再生して、保育器とロボットにてその成長を見守る。


   目的その四、幼児に教育し人として独り立ち出来るまで見守る。


   目的その五、その第二の地球にておのがロボットの機能停止するまで宇宙船を守り努力する。


   それまで自らをいたわり自分を長持ちするように努力する。


   それをロボットのガットに、プログラムして宇宙船に乗せた。


   遂に富士山研究所より、宇宙船ラッキー号はロボットガットと機材を積んで、高野健博士により打ち上げられた。


   途中キラー攻撃衛星により宇宙船はミサイル攻撃を受けて危なかったが、逆にキラー衛星を撃ち落とし難を逃れた。


「ガット様宇宙船コンピューターです、後方からニダ国の戦闘宇宙船が追って来ます!」


「振り切れぬのか、ワープ航法の準備を急げ!」


「あっミサイル発射しました!」

   後方より追尾ミサイルが、此方の方に二発飛んで来ます。


「よしワープだ!   あのミサイルを振り切れ」


   ロボットで、苛々しませんが。

「ガット様、ワープしました!」


 (キイイ-ン!)


   宇宙船は一瞬にして眩しい光に包まれたと、思ったら急にその場から消え去ったのです。


   本当に危機一発でミサイルを振り切った、それにしても日本とみるとかの国は闘志が湧くらしい。


   両サイドにロケットを持った円盤型宇宙船ラッキー号は、天の川銀河太陽系の地球を離れ、アンドロメダ銀河へとワープ航法にて無事旅だったのです。


   目指すは恒星から適度の距離を持つ、ゴルディロックスゾーン(水が液体の状態でいられる温度)が生命に維持は必要条件なのです。


   逸れは別名ハビタブル・ゾーンとも言われます。


   ワープ航法については昨今の映画やテレビSF小説にて説明されているので読者は知っているモノとして説明を差し控えたいと思う。


   アンドロメダ銀河内の、太陽を持つ地球ににた惑星を目指しての旅だった。


   勿論再生人類の為薬品なども積んでいました、けれどもいつ見つけるかメドがなかったのである。


   百年かかるか千年かかるかさっぱり判らぬ、ロボットだからこそ出来る仕事であった。


   ワープ航法にてアンドロメダ銀河に到着して、通常の水素燃料推進航法に切り替えて低速で飛んでいる。


   怖いのは隕石である十センチ程度の小さい物ならば、宇宙船に備えているバリヤ-で対応出来るが小さいと思っても意外に大きい物も有り判断し難いのである。


   一メートル級でも当たれば宇宙船は粉微塵にぶっ飛ぶのだ。


「ラッキー号のメインコンピューターよ応答せよ、私は乗務員のロボットのガットである!」


「はい私はラッキー号のメインコンピューターです。私に何か御用ですかガットさま?」


   ガットはイメージ画面に映し出された、女の姿をしたコンピューターに向かい質問した。


   ロボットには男女の関係は理解出来ぬだろうが。


「入力した条件にあった、地球に似た惑星はまだ発見出来ぬか?」


   画像の女コンピューターが、ロボットに向かって答えた。


「一件見つけました、この近く三十万キロメートル先に有ります地球とほぼ同じ大きさです、其処に向かっていますがその惑星に着陸をしますか?」


「おお良かった、データをまとめ書類にして此方に送ってくれ!」


「分かりましたまだ着陸するかの返事もらってませんが?」


「書類を読んで検討し、いつ着陸するか指示する逸れまで待て!」


「了解しました、上空で待機していますご指示をお待ちします!」


   ロボットガットは、書類に目を通したこの惑星は大きさは地球とほぼ同じで月もあった。けれどそこの一日は二十時間である地球と比べて少し早いが許容範囲であろう。


   陸地では恐竜が闊歩していて非常に危険であるが類人猿もいて地球の人類に似ている。


   少し地球の人類より知能は遅れていたようだが、容姿はスマートで女子は美人が多いみたいだ。


    類人猿と書いたのでイメージ的には、猿を思い出すかも知れないが全く人に近く、類人猿は的説で無いかも知れない。


   髪は金髪で瞳はブルー顔は小顔で、頭は小さめで鼻も高かった、


   しかしながらどう云えばいいのか適切な言葉が浮かばなかったのです、そうだアンドロメダ星人でも良かったかも知れないかな。


   容姿では或いは人類よりも、優れているように見えます。


   この類人猿に人類のDNAを入力出来れば、人類は復活出来る。


   意を決したガットは宇宙船のメインコンピューターに、着陸の指示を出し少し高い大地に着陸した。


   天の川銀河太陽系の地球と、アンドロメダ銀河の光星、仮にその光星を太陽と呼ばせて貰うが実によく地球と似ている。


   その惑星の環境歴史が同じなら銀河が変わっても、同じような生物や歴史が綴られる事があるみたいである。


   それは正に奇跡の惑星だ、着陸した大地に小高い丘があり其処に横穴の洞穴があった。


   狭い宇宙船から、その洞穴に移り住んだ。


   そしてロボットは研究機材を宇宙船から下ろし、人類再生のプログラムを実行しようと試みました。


   先ずはその惑星の偵察探検をしました、動植物分類から始めパソコンに記入して、 その資料から今後の方針や行動を考えました。


   この惑星は地球の歴史に照らして判断すると白亜紀に近く、恐竜に似た生物が我がもの顔で闊歩しています。


   全く地球と同じでは有りませんそれは類人猿がすでに誕生していたからです、


   言っても猿のように全身毛むくじゃらでは有りません、地球の人類より小顔でスマートでした。


   けれども言葉付いてはまだ充分に理解し、上手く喋れ無いようでした。


「あっおおっ、キヤ-っ!」


  早速二人の類人猿の女子を捕まえて人類のDNAを入力した。


   この二人の類人猿の女子は人類の子供を宿した、そして人類子供を生んだ男の子と女の子であった。


   子供の名は男の子は太郎丸、女の子は愛花と名付けられた。この二人は弟妹で無くまったく別個の人類です。


   日本人のDNAだったので髪の毛は黒く瞳も黒かった。会話も英語でなく日本語でした先生のロボットも日本製で、飛び立ったのは日本ですから仕方ないですかねぇ。


   役目を終えた類人猿の女の子は仲間の元に早々に帰されました。


   アンドロメダの人類と呼び名を変えた方が良いかも知れないが言いやすいので了解して下さい。


   ロボットガットの任務は成功の内に終えたのですが、後は人類の子供達らの成長を見守り、文字や計算などの基礎的教育課程をするだけとなりました。


   はたして高度な教育は必要なのか、ロボットガットは悩み抜きまました。このAIロボットは感情を持っていました、


   科学による人類の悲惨な歴史を知っていましたので。最小限の教育にとどめて、子供達が独立する年齢になるまで見守ろうと思いました。


  そのアンドロメダ銀河の光星も仮に太陽と名付ける、惑星は太陽を三百日かけて周回していましたそれを一年間としました。


   地球文明に置き換えた方がわかりやすいので、ロボットは子供達にそう教えていました。水も有ります。


   子供達にはアンドロメダ銀河太陽年、着陸した年を元年として既に十三年経ちますので、十三歳となっていました。


   男の子は、やんちゃ坊主であちこちジングルを探検しています。


   この星に発生する霧は不思議だがブルーに見えます大気が何かに反応しているのか?


    腰には宇宙船で見つけたサバイバルナイフをぶら下げています足にはは動物の皮で作った長靴のような足袋を紐で結んで靴の代わりとして履いていました、


   ロボットは危険な惑星なので太郎丸のナイフは取り上げませんでした。


   ロボットは子供達にとって、教師で有り親でも有る存在でした。

類人猿とはあまり遊ばなかったようです、向こうの方が警戒して近寄って来なかったようです。


   数も恐竜に襲われたり喰われたりして全然増えていませんでした。


   激しい地響きと、大きな恐竜の鳴き声がしました。太郎丸が獰猛な恐竜に、追われていました。


   そうですね例えば地球の白亜紀後期に登場した肉食恐竜のテラノサウルス・レックスのようながっしりした大きな頭と太い首また極端に短い前足などテラノサウス・レックスの特徴ですね。


   似ているが、同じで在りません仮の名前です。


    大きな後ろ足で二足歩行それと長い尾っぽが有り、重さは六、七トンはあったと云われています。


   最もアンドロメダ銀河太陽系の恐竜はイメージしにくいので、地球の白亜紀の恐竜をイメージしやすいように仮に例として挙げました。


「グワワワ、グワァーウォン!」


   ドス、ドス、ドス、恐竜の歩く音と、腹に響く鳴き声がします。

周りの木々をなぎ倒しながら追って来ます。


   大きいのに足は速いです時速五十キロメエ-トルはあったでしょうか太郎丸は必死で森を目指し走ります生きた心地も在りません。


   息を切らしようやく森まで、たどり着く事が出来ました。


「ガオウ-グッエイ-、ググッ」


「アアア-、オオッオ-!」


   太郎丸が叫びながら走り猛進の恐竜から、森に逃げ大木に登りました危機一髪で助かりました。


「太郎丸余り遠く行くと、危ないよう気をつけてねー!」

    愛花が声を、張り上げている。


「アアア-ア-ァ!」


   太郎丸雄叫びを上げて、木から木へ蔦を持ち飛ぶ様に移動した。


   最近愛花の作った皮の上着とズボンを着ているので、擦り傷は少なく動き易そうで飛び跳ねてる。


   人類の方が木の上で遊ぶ事多く猿のように木から木へと、人類の方が原始人のように見えます。


「もうあのどでかい恐竜は、追ってこないようだなぁ?」


    ひとまず胸をなで下ろした。耳栓も外した途端につんざく声。


「ギャッ、グオオン!」


    声のする方向に目をやると、空で翼竜が飛びかっている翼広げると十メートル長さは八メートル有りそうだ。


   蛇のような長い首鋭い横長の赤い目羽根のない翼、皮膚はぬめりが有って黒っぽい色。


   クチバシには鋭い歯が並んでいる爪は鋭く尖ってる。木の陰に身を隠し恐る恐る飛びさるのを待った。


   意外に小型の恐竜のほうがすばしっこいので、怖いかも知れませんけれど火を怖がるので扱いやすいかも知れない。


   なるべく木の上で、遊ぶようにしていた。


    地球的に言えば、猿のようなものですね木の上だからめったに恐竜に襲われませんでしたが、今回のような事は時々有るようなので親代わりのロボットには警戒するように注意されていました。 


   子供達は成長しアンドロメダ歴で十五歳になった、弓槍剣の作り方や使い方も覚えました。


   しかし地球で発達した高度な科学技術は封印されて、宇宙船のコンピューターやAIロボットの中に秘められたままであった。


   といっても洞窟の外には太陽パネル一枚が有りますし、その電気で洞窟を照らす光とパソコンが作動していました。


   太郎丸が洞窟を見渡すと所々金色に光る鉱物が有りました。


   その粒をナイフで掘り起こし集めてはハンマーで叩いて重ねて、一枚の板にしました。


    地球ならば大金持ちになれたでしょうが、此処では綺麗と思うだけで値打ちは有りません。


   しかし逸れを耳飾りや腕輪に仕上げて愛花にプレゼントすると大喜びでしたやはり女の子ですね。


「まあ嬉しい、綺麗だわこれを私に呉れるの!」


「うん、この間服を作ってくれただろう、そのお返しだよ」


   本も十冊ほど有りましたが、それは高度な科学技術書では有りませんでした。


   高野健教授が読んでいた小説や雑誌でした。だからある程度の文明の知識が有り、原始人類ではありません。


   人類は食料をを必要としたので太郎丸と愛花は原始的な道具で狩りを行い、空腹を満たしていました。


   ロボットは狩りに参加しませんでした食欲がなかったのです。


   人は類人猿と協力し、地面に大きな穴を掘り恐竜を槍でつついて追い込み獲物を落とし、捕獲してみんなで分け合った。


   木になる果実も豊富に有りました類人猿も食べていたので毒は無さそうです。


    人も類人猿も数が少なかったので、飢える事はなかった。助け合い生きている為争いはなかった。


   太郎丸は類人猿に、弓や槍の作り方や使い方を教えました。


   それ以降めっきりと恐竜に遣られる事は少なくなり、逆に小型の恐竜を刈る側と成りました。


   それで太郎丸の人気は上がり信頼されました。


   人々の技術は未だ石器時代だったのです、火は知っていました。


   類人猿という限りは猿に似た動物も勿論居ました、猿は木の上で生活し全身毛が生えていました。


   替えの部品もなくなり寿命を迎えたと悟ったロボットの、ガットは自らの重大な決心をしました。


   AI特有の高度なる判断力も有ります、人類には何が幸せなのかと。

このAIロボットには人と同じく感情を持っていたそして決断した。


   宇宙船ラッキー号に乗って近くのオリンポス火山に火の玉になり突っ込んだので御座います。


   ロボットに感傷があったとすれば、苦しかったにちがいないと思う逸れにより地球の高度な科学技術は消滅しました。


   それでこの原始的惑星では人類はしばらくは、恐竜と共に暮らさねばならなくなった。


   頼りにしていたロボットはもう戻らない、それと人類の科学技術は宇宙船と共に失われた。


   洞窟に残された少しの本や道具類を元にして、此からは自らが一から開発していかなければならない、大いなる不運にみまわれたと、二人は思った前途に大きな不安が募る。


    類人猿ことアンドロメダ星人は人類よりかなり頭が悪く頼るべくもなかった。


   種が違うので混血も無理であった太郎丸と愛花の二人はDNA操作で生まれる事は出来たのであり偉大な地球の科学技術はロボットや宇宙船と共に消えた。


   残された子供達は大声で三日三晩穴ぐらで涙流して泣き叫びました。外では恐竜が吠えているここは地球から遥かかなたにある。


   アンドロメダ銀河太陽系の、古代的原始時代なのである。


   泣いてもロボットガットは帰って来ません、後子供達はロボットを神(ゴット)として崇めました。


あれから三年と少し、月日がたちました 。


   太郎丸は宇宙船の突入したオリンポス火山を、近いせいもあり毎日登り見ていました。


   太郎丸はこの星の年で十八歳になりました。カレンダーを作り上げ年月を数えています日にちもですが。


   溶岩が冷えていました。宇宙船の残骸が散在しています、その中で使えそうな物はないかと目をさらにして捜していました。


   幸い宇宙船の一部分金属は、溶岩には溶けていませんでした 。 


   激突ショックで物は粉々で形を為していませんでしたが、個々の部品を取るには都合よいと言えました。


   この惑星は住みやすく、他の星のエイリアンに狙われて、占領されたら類人猿には力無く淘汰されるでしょう。


   だから必死で地球の文明を、再生すべく太郎丸は努力していました。


   宇宙船のメインコンピューターは治りそうです。治ればエイリアンに対抗出来る兵器が作れます。 


   言い遅れましたが、太郎丸と愛花には子供が二人出来ました。 名前はまだ決めてません。


   ハッピーなところでこの小説も終わりにしたいと思います。と思いましたが私小説故に、復活も有り得ます。気まぐれな作者なので再び書き出しました。


    あれから十年は過ぎた。地球はというと何とか滅びずにいたようだ。


   太陽は新たな水素のエネルギーを供給出来たようだ。再び復活したのです。

   天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突により、太陽はアンドロメダにあった水素を供給しかつ吸収出来たのです。

   それにより地球の植物も凍結せずに、辛うじて生き延びていたのです。それで地球全滅をまぬがれた、動物も息を吹き返しました。

   もう少し太陽の復活が遅れていたら、地球の生命も危うかっでしょうと思われます。氷と闇の世界から地球も救われたのです。


     アンドロメダ銀河へ行った人類とは別の人類です。此方の方が人類の大方でありました。


   と言ってもこの先は分かりませんが、とにかく生き延びたのです。

   あの時此方の人類を助けようとしても、肝心の宇宙船が無かったのですから、とてもで無いが無理でしたですがね。

   それにワープ航方自体開発出来てなかったので、とても近くでは地球のような天体を探せませんでした、と思われます。 


    ワープは開発出来ていたのでは無いのかと思われますが、あの船はたまたまで有りそれは公式には未発表でした。


  そこで残った人類達は考えました。いかにして我々がいた事を後世に、残し得るのかを必死で考えました。


   それは人類に似た、AIロボットを残そうとしたのです。

   ロボットなら食べ物が無くても寒くても、活動する事が出来るためですが、それは果たしてそれは生命と言えるのか疑問でしたが。  

   苦労したかい有り地球の人類にとってようやく、満足いくAIロ ボットを私門前進が完成出来ました。


   以後友達として裏切らないロボット達は人々に固く信頼されました。


  意識と感情のあるロボットが遂に出来ました。いまだ幼稚な感情ですがもうほとんど人間に近いのです。


   感情とは悪いモノもありますのですが、もうロボットとは永遠の命のある生命に近いですねぇ。  


   このロボットに意識と感情を持たせた事が、人類にとって叉はロボットにとっても後々色々と問題と成ります。  


   子供みたいな些細な事でも腹を立て喧嘩になりました。所有者である私がロボットの喧嘩相手に平に謝ります。


   だからロボットといると、要らぬストレスが溜まるのです。

   相手はロボット自身が感情的に言ってるとは思わずに、私門前進がロボットに言わしていると思うらしのですねぇ。 


    ロボットを多く管理していますと、邪魔くさく成る事が多く有りました。


   だからAIロボットなので自分で考えさせて、簡単な判断はロボット自身に任せています。

   ロボットも逸れを心得ていて指しせずとも、自らも実行しています。最近ではロボットも、感情を抑える事を覚えました。

   不安なのは故障して、AIロボットが狂ってしまう事です。それで人を傷つける事もあり得ると思いますので。


   それは私の取り越し苦労かな。


   このAIロボットは門前進博士三十五歳が作った感情を持つ、ロボットです。


   門前進博士は、天才ロボット工学のエキスパートです。

   ロボットを多く管理していますと、邪魔くさく成る事が多く有りました。だからAIロボットなので自分で考えさせて、簡単な判断はロボット自身に任せています。

   ロボットも逸れを心得ていて指しせずとも、自ら実行しています。

   不安なのは故障して、AIロボットが狂ってしまう事です。それで人を傷つける事もあり得ると思います。それは取り越し苦労かな。


   しかしそれは危惧ではなかったのである。門前進博士の健康な時は何もなかったのですが、やはり機械も壊れる事があるのですね。

   アンドロメダ銀河へ行った。高野健の息子の太郎丸を、追うためにやっと開発出来たワープシステムを撫で門前進は、歓喜の声あげました。
「遂にやった!    俺はワープを完成さしたぞこれで後を追えるぞ」

   彼はまだ高野健が生きていると思っていました。子供の太郎丸の名前をを知っていたのは、生前常に彼が常に言っていた事を思いだしたからだ。

   門前進はロボット工学には詳しかった。高野健は宇宙工学の専門家だったのだ。


   二人は器用で専門外でも出来るのだけどね。早いか遅いかは専門外だと、どうしてもそうなるのだった。


   門前進はロケットにAIロボットをパートナーに、アンドロメダ銀河に出発した。


   ワープ航法も開発したので今のところ、問題も無くスムーズに飛んでいます。

「門前キャプテン、アンドロメダに行く途中に流星群が有ります、ワープ航海を手動に切り替えますか?」


「うん手動に切り替えて、上手く乗り越えてくれ任せる!」


   早速 運転を AIロボットに操縦を任せて、自分は珈琲を飲む。
   AIロボットは巧みに、流星群をよけて難を乗り越えた。

   AIロボットに名前無いのも、おかしいかな名前付けよう。

「ロボットよお前に名前をやろう、それではAIジョ-で好いかな!」


「キャプテンいい名ですね、気に入りましたよ!」


   それから二人は天の川銀河からアンドロメダ銀河に行きました。

   途中まで何事もなかったのですが突然身体の不調をキャプテンが訴えて倒れました。


   このところの連続ワープが悪かったのかと、思います人は思うより弱いのです。

   そのままキャプテンは帰らぬ人になりました。残ったのはAIロボットの、ジヨ-だけという事になりました。


   指令をする人を、無くしたロボットのジヨ-は戸惑いました。

   此からは独自に判断して、何事も決定をしなければならなくなりました。優秀なAIロボットであってもこれは戸惑います。

   キャプテンの最後の指令は、アンドロメダ銀河に行った者の後を追い、我が持つ武器をやれであった。

   残った AIロボットは、判断をしかねる、これは敵と見なした指令なのかどうかわからなっかった。ロボットは判断した。


   敵とみなし武器で殺れとロボットでも判断ミスが有りますのですね。これでAIロボットから太郎丸は狙われる事となる。


  キャプテンの最後の指令は、アンドロメダ銀河に行った者の後を追い、我が持つ武器をやれであった。

   残った AIロボットは、判断をしかねる、これは敵と見なした指令なのかどうかわからなっかった。ロボットは自ら判断した。


   敵とみなし武器で殺れとロボットでも判断ミスが有りますのですね。これでAIロボットから太郎丸は狙われる事となる。

   太郎丸は東の空を見上げる、太陽の光がまぶしい其処に青く光る宇宙船があった。手を振り上げ合図をした。

   宇宙船は気づいたのか、早速此方に来た。


「ビビッビビッ、ズガガ-ン!」


   宇宙船は相手かまわず、光線銃を撃ちました。危なかったです。


「あれれ、あの宇宙船は味方ではないのか!」


   その後太郎丸は警戒をして、遠くから宇宙船を見ています。味方ではない事が解ったので敵だと見なしました。

   敵はハイテクな武器を多く持っています。こちらは知識は有りますが工作機械もないし、全く材料も無いのでまともな武器を作れません。


   何せこの地に来て、間がないからです。

   だから今あるローテクで、対抗しなければならないのです。


   またあの敵対する宇宙船にはロボットだけで、人は居ない事も知りませんでした。

   敵は昔映画で見たターミネ-タみたいな奴だと、認識をしていますあのロボットは、人を抹殺しようとする恐ろしいロボットでしたね。


   今のAIロボットは使い方によれば、人類にとって非常に厄介なものになりつつ有りますよねぇ。


   人は命を惜しみますが、ロボットは命を惜しみませんので厄介ですねロボットに命は無いですが。


     敵は高価なチタン製、ロボットを送り込んで来ました。


   人型ロボットですこのロボットは熱に強く衝撃にも強いので、ダイナマイト爆弾でもあまり効果は有りません。

   勿論マシンガンでも動きを止められるだけで、相手を潰す事はとても無理でした。

   相手の目的は何でしょうか、私達を抹殺しようとしているのでしょうか。


   逸れならば強力な爆弾でも事は成せるのです。それも考えられる事では有りますがね。 

   だから私達はあちこちに、住み家替えて潜んでいます。狙われる理由はとんと分かりません。

  しかしそれも一時凌ぎ、いずれ見つかるだろう。


   矢張り見つかりました。そして敵は、チタン製の蟹のロボットをばらまいて来ました。


   その蟹は熱に強く軽く小さいので、隙間から侵入して来ます怖いですね。

   もう対抗するうっ手なく、しかた無くなけなしの小型宇宙船に乗り込み、敵の宇宙船に体当たりしました。


   勿論私は寸前に、落下さんで逃げました。

   宇宙船は物凄い光を放ち、爆発しました。


   これで敵から解放されましたが、次なるロボットが現れないかと恐怖しています。


   蟹ロボットはメインの指令船がなくなったので、機能停止しました。

   あれから現れなくなったターミネ-タの如き、ロボットと宇宙船ですがいまだ夢には現れてうなされました。 ( 短編で、終わりです)

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