二人

一人称バラバラ

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ゆっくり

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パート1


学校 誰もいない日陰 
「猫って可愛いなぁ」
主人公猫をなでながら
「ふふふっ、モフモフ…」
一人の男子歩いてくる
「ふふふ」
男子 主人公に抱きつく
「わ!」
「お前の方が全然モフモフだよ」
男子 さらに強く抱きつく
「わわ!」
「はぁー、幸せ」
 














































雨が降る。
強く、より強く。
二人は、今、向き合っている。
「……俺は、お前に真っ白なドレスをきてほしいとは、言ったが、それはものが違うぞ」








1日目


「えー?何でそれじゃなきゃいけないの?」
「いいから、これ着てみ?」
「えー」
「いいじゃん!絶対似合うって!」
二人がいるのは、ショッピングモールの洋服屋。
「こんな感じかな…?」
「………」
「え?何?」
「あ、ごめん。天使が目の前にいるかと思って…」
「君は、例えが大きいよ……」

(休日というものがないと人間死ぬな)
ふと彼は思った。

付き合って4、5ヶ月ほどたつ。

きっかけは、彼の一目惚れだった。
高校生活が始まった4月、まだクラスに馴染めていない時、隣の席の彼女がガチガチの彼に話かけて、この恋は始まった。

「こっちも着てよー!」
「はぁ、仕方ないな、もう」
「わぁ、これも似合いそう!あっこっちも!」
「え、これは、足みえすぎ……」
「大丈夫だよ、似合うよ!」






「いっぱい買ったね……」
「でも全部君に似合ってたから、ぼくは満足だよ。」
「あのさ、………ありがとう」
「ふふ、いいえー。」
「うん」
「でも、ちょっとありがとうって思ってるなら、ほい」
彼は、手を差し出した
「え?」
「手、つなご」
「えぇー」
「今日、服のこと相談してきたの誰?」
「繋がせてください、お願いします」
「よろしい!」
手を繋ぐ二人
「ちょっと握るの強い」
「君が弱いんだよ」
夕日が彼らを見送っていった











夜になる。
彼は自分の部屋に人影があるように感じた。


「………君は、私が何者なのか知らないのに、なんでそんなに優しくできるの?」


彼は、そんなことが聞こえたような気がした。












彼が朝起きると、携帯に通知が一通だけきていた。
あいつからだった。
そこには、たった一言だけ「今までありがとう」とだけあった。


彼は、急いで着替えをし、すぐに家をでた。

「あいつの家、確かここらへんだったよな」

住宅街の中、彼は必死に探した。
「違う、ここじゃない。ここでもない。」



「あっ」
そして、彼は見つけた。



しかしその家に、入ることはできない。

立ち入り禁止と書いてあるテープ。
無数のスーツ姿の人間が出入りしている玄関。
「……どういう、ことだよ…」
それはテレビでしかみたことしかないような光景だった。
そして、そこに彼に一人の警察官らしき人間がよってきた。
「ねぇ、君、もしかしてここの家にいた子の彼氏くん?ちょっと話があるんだけどいいかな?……」
「………………」
「つらいかもしれないけど、実は、昨夜ここの家の子供がその…自殺…したんだ。ゆっくりでいいから話、きかせてくれなきかな?」
「っ!」
「あっ!こら待て!」







(嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)

彼は信じることができなかった。

(あいつが自殺?は?可笑しいだろ!あいつは、昨日まで笑ってたんだぞ!俺の前で!そんなやつが自殺?は?意味わかんねぇよ……)
彼は現実を受け止められず、どうしていいかも分からないという、まるで底のない暗闇に落ちたような感覚だった。





「はぁ、はぁ。げほ!あぁ、げほ!」
気づかないうちに、何キロも走っていたらしい。彼はいつのまにか、きたことのない河川敷まできていた。
「はぁはぁ、っはぁ…………。」
彼はその場で座りこんでしまった。
「……………………なんなんだよ」














葬式というものに、彼は始めて参加した。
事前に母親からしっかりと礼儀などは、教えられた。だが、そんなものは、全く頭に入らず、ただただ言われたことをするだけの機械のように、なっていた。













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