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入学編
第11話 反魔法主義(二)
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「――さて、そろそろ本題に入るわ」
ジルヴェスターがレティの元を訪れたのは何も談笑する為ではない。
「例の件はどうだったのかしら」
「そうだな……」
レティは事前にジルヴェスターに頼み事をしていた。
ジルヴェスターとしてはレティの頼みというのもあるが、個人的にも気になっていたので快く引き受けたのである。
今回はその報告に訪れた次第だ。
「活発に動いているのは反魔法主義団体過激派組織ヴァルタンのようだ」
「そう。私の調べでも同じだわ」
何もレティはジルヴェスターに丸投げしていたわけではない。
自分も情報を探っていた。学園長としても、元特級魔法師第六席としても、準特級魔法師としても人脈や力を持っている。
国に関する情報収集はお手の物だ。
だが、レティは一線を退いている身でもある。
それに学園長としての職務もあり、身軽な立場ではない。
故に魔法師としての実力も地位もあるジルヴェスターに依頼したのだ。
「過激派という名に相応しい暴れっぷりだ。少しでも魔法に関わるものには見境ないようだな」
物、者問わず、魔法に関わるものには見境なく過激な行動に出ている反社会的団体である。
「生徒たちが巻き込まれないといいのだけれど」
レティが最も懸念しているのは生徒が巻き込まれることだ。
生徒は若い故に精神的にも実力的にも未熟な者が多い。学園長として心配の種である事実は覆りようがない。
「どうだろうな。少なくとも学園内にいる限りは大丈夫だと思うが、絶対ではないからな」
そこでジルヴェスターは一度言葉を止め、レティに視線を向けると続きの言葉を口にする。
「普通に考えてレティがいるこの学園に手を出す馬鹿はいないだろう。だが、つけ入る隙がある以上絶対とは言えん」
国内でもトップクラスに位置する実力者のレティが学園長を務めるランチェスター学園に手を出す恐れ知らずはそうそういないだろう。
だが、手を出す出さないに拘わらず、つけ入る隙はある。いくら可能性が低くても対応を怠っていい理由にはならない。
将来有望な魔法師の卵を失うわけにはいかないのだ。レティ個人としても大事な生徒に被害が及んで欲しくはないというのが偽らざる本心だ。
「魔法を忌み嫌っている以上、魔法師になる前の生徒を狙うのは理に適っている」
「そうよね。寮で暮らしている生徒はともかく、自宅から通学している子たちはより注意が必要ね。もちろん寮に住んでいるからと言って、絶対に安全とは言えないけれど」
寮は学園の敷地内にある。学園には警備員もいる上に防犯面の設備も整っている。それに学内にはレティを始め、魔法師ライセンスを有する教師陣もいる。敷地内の教職員寮に暮らしている者もいるので、何か問題があれば迅速に対応することが可能だ。
とはいえ、自宅から通学している者や、寮で暮らしている者も学園の敷地外に出ることがある。買い物や散歩など、学外に赴く用事はいくらでもある。
学外に赴く者全ての安全を守ることは不可能だ。
「おそらくだが、反魔法主義団体には魔法師も加わっているだろうな」
「魔法師が反魔法主義団体に加担していると?」
溜息を吐いて告げるジルヴェスターの言葉に、レティは眉間に少し皺を寄せて疑問を呈す。
「ああ。被害にあった場所をいくつか見て回ったが、非魔法師だけでは到底不可能な手際だった」
少し考える仕草を見せたジルヴェスターは、一呼吸置いて続きの台詞を口にする。
「それに明らかに魔法の痕跡が見て取れた。巧妙に隠しているみたいだったが、俺の目は誤魔化せない」
「……そう。あなたがそう言うなら事実なのでしょうね。困ったものだわ。魔法師が反魔法活動をするなんて」
溜息を吐いてからカップを手に取り一口二口啜ると、再び溜息を吐く。二度目の溜息は深々としており、その様子から彼女の心情がありありと察せられる。
魔法師が反魔法的な活動をするということは、自分のルーツを否定しているということになる。
両親や祖父母、更に遡った祖先に魔法的資質を有する者が一人もいなかったとしても、魔法的資質を有する者が生まれてくることはある。所謂、一族の魔法的資質を継承する始祖にあたる人物ということになるだろう。
そういう人のことを――『第一世代』と呼び、その人を起点に魔法師としての一族が築かれていく。逆に魔法師から非魔法師が生まれることもある。
いずれにしても、魔法師が反魔法的な活動を行うというのは、自身を否定していることと同義である。
自分で自分たちの立場を悪化させている矛盾な行動だ。
魔法師は社会的な地位が保障されている。全ての魔法師に当てはまるわけではないが、魔法師は一般的な仕事をしている非魔法師よりも収入面で恵まれている。
過酷な訓練を行った先に得た地位で、尚且つ危険の伴う仕事なので収入面で恵まれているのは当然のことなのだが、大半の非魔法師はそのことを知らない。
魔法師は個人の働き次第で収入面も上下する上に、常に死と隣り合わせの環境に身を置いている。対して大半の非魔法師は壁外に出たこともなければ、魔法師が普段どんな生活を送っているのかも知らない。
故に偏見が生まれ、格差を意識してしまう結果にもなっている。知人に魔法師がいても、あくまで話を聞いた上で想像することしかできないからだ。
大多数の非魔法師は魔法師に対して友好的、中立的な態度を示しているが、一部には否定的な立場を取る者がいるという事実は覆らない。そして、その中の更に一部が反魔法的な活動を行っているのだ。
魔法師が反魔法的な活動に加担するということは、魔法師界も一枚岩ではないということの証左でもある。
「一概に魔法師と言ってもみな同じではないからな」
「そうね。仕方ないと言えば仕方ないのよね。いろいろと複雑な気分よ」
魔法師――魔法的資質を有する者――とはいえど、同じ魔法師にも様々な人間がいる。
上級や特級魔法師になれるような非常に優れた者。
一線で活躍できるが上級にはなれない中級魔法師。
その中級魔法師にもなれない下級魔法師。
そもそも魔法を扱えても魔法師になれないような、実戦レベルで魔法を行使できない者。
魔法的資質を有していても全く魔法を扱えない者。
といった具合に同じ魔法師とはいえ簡単に一括りにはできない。
才能や実力、地位や立場が異なれば当然価値観や目指すものが違ってくる。なので、魔法師が反魔法的な活動を行うのも多少は理解できるし、仕方のないことだとも二人は思っている。――とはいえ、決して看過することはできないが。
「学園内にも反魔法主義団体に加担している者や、加担はしていなくても反魔法的な思想を持つ者がいるかもしれない」
「その辺りはしっかり対応しなければならないわね。何もないのが一番だけれど」
レティには学園を守る責任がある。
何もないのが一番だが、万が一何かあった時の為に対応を怠って手遅れになるのだけは避けなくてはならない。
「引き続きレイに調査させているから、また何かわかり次第報告する」
「ええ。お願いするわ」
話が一段落すると、ジルヴェスターはカップを手に取ってコーヒーに舌鼓を打つ。
「レイチェルは働き者ね。ありがたいわ」
「そうだな。良くやってくれている」
レイこと――レイチェルはジルヴェスターの部下である。
レティとは面識があり、良く知っている間柄だ。
「最近会えていないわね。よろしく伝えておいてもらえる?」
「ああ。わかった」
レティは現在進行形で反魔法主義団体の件でも世話になっている。
直接伝えられないのは申し訳ないが、例え人伝えでも何も伝えないのよりは幾分かマシだろう。礼儀的にも精神的にも。
ジルヴェスターはコーヒーを飲み干すと席を立つ。
「それじゃ、失礼するよ」
「ええ。今日はありがとうね」
勝手知ったる間柄なので軽く挨拶を済ませただけで退室しようと扉の取っ手に手を掛けたところで、レティが思い出したようにジルヴェスターの背に向かって声を掛ける。
「――ああ、そうそう。落ち着いたらで構わないから一度家に顔を出してもらえる? あの子が会いたがっているのよ」
「そういえば最近忙しくて会いに行けてないな。わかった。落ち着いたら一度顔を出そう」
「ええ。お願いね」
レティの言葉を受けてあの子のことを思い浮かべたジルヴェスターは、一瞬の迷いもなく了承する。
ジルヴェスターの返事を聞いたレティは、嬉しそうに笑みを浮かべて彼が退出するのを見送った。
ジルヴェスターがレティの元を訪れたのは何も談笑する為ではない。
「例の件はどうだったのかしら」
「そうだな……」
レティは事前にジルヴェスターに頼み事をしていた。
ジルヴェスターとしてはレティの頼みというのもあるが、個人的にも気になっていたので快く引き受けたのである。
今回はその報告に訪れた次第だ。
「活発に動いているのは反魔法主義団体過激派組織ヴァルタンのようだ」
「そう。私の調べでも同じだわ」
何もレティはジルヴェスターに丸投げしていたわけではない。
自分も情報を探っていた。学園長としても、元特級魔法師第六席としても、準特級魔法師としても人脈や力を持っている。
国に関する情報収集はお手の物だ。
だが、レティは一線を退いている身でもある。
それに学園長としての職務もあり、身軽な立場ではない。
故に魔法師としての実力も地位もあるジルヴェスターに依頼したのだ。
「過激派という名に相応しい暴れっぷりだ。少しでも魔法に関わるものには見境ないようだな」
物、者問わず、魔法に関わるものには見境なく過激な行動に出ている反社会的団体である。
「生徒たちが巻き込まれないといいのだけれど」
レティが最も懸念しているのは生徒が巻き込まれることだ。
生徒は若い故に精神的にも実力的にも未熟な者が多い。学園長として心配の種である事実は覆りようがない。
「どうだろうな。少なくとも学園内にいる限りは大丈夫だと思うが、絶対ではないからな」
そこでジルヴェスターは一度言葉を止め、レティに視線を向けると続きの言葉を口にする。
「普通に考えてレティがいるこの学園に手を出す馬鹿はいないだろう。だが、つけ入る隙がある以上絶対とは言えん」
国内でもトップクラスに位置する実力者のレティが学園長を務めるランチェスター学園に手を出す恐れ知らずはそうそういないだろう。
だが、手を出す出さないに拘わらず、つけ入る隙はある。いくら可能性が低くても対応を怠っていい理由にはならない。
将来有望な魔法師の卵を失うわけにはいかないのだ。レティ個人としても大事な生徒に被害が及んで欲しくはないというのが偽らざる本心だ。
「魔法を忌み嫌っている以上、魔法師になる前の生徒を狙うのは理に適っている」
「そうよね。寮で暮らしている生徒はともかく、自宅から通学している子たちはより注意が必要ね。もちろん寮に住んでいるからと言って、絶対に安全とは言えないけれど」
寮は学園の敷地内にある。学園には警備員もいる上に防犯面の設備も整っている。それに学内にはレティを始め、魔法師ライセンスを有する教師陣もいる。敷地内の教職員寮に暮らしている者もいるので、何か問題があれば迅速に対応することが可能だ。
とはいえ、自宅から通学している者や、寮で暮らしている者も学園の敷地外に出ることがある。買い物や散歩など、学外に赴く用事はいくらでもある。
学外に赴く者全ての安全を守ることは不可能だ。
「おそらくだが、反魔法主義団体には魔法師も加わっているだろうな」
「魔法師が反魔法主義団体に加担していると?」
溜息を吐いて告げるジルヴェスターの言葉に、レティは眉間に少し皺を寄せて疑問を呈す。
「ああ。被害にあった場所をいくつか見て回ったが、非魔法師だけでは到底不可能な手際だった」
少し考える仕草を見せたジルヴェスターは、一呼吸置いて続きの台詞を口にする。
「それに明らかに魔法の痕跡が見て取れた。巧妙に隠しているみたいだったが、俺の目は誤魔化せない」
「……そう。あなたがそう言うなら事実なのでしょうね。困ったものだわ。魔法師が反魔法活動をするなんて」
溜息を吐いてからカップを手に取り一口二口啜ると、再び溜息を吐く。二度目の溜息は深々としており、その様子から彼女の心情がありありと察せられる。
魔法師が反魔法的な活動をするということは、自分のルーツを否定しているということになる。
両親や祖父母、更に遡った祖先に魔法的資質を有する者が一人もいなかったとしても、魔法的資質を有する者が生まれてくることはある。所謂、一族の魔法的資質を継承する始祖にあたる人物ということになるだろう。
そういう人のことを――『第一世代』と呼び、その人を起点に魔法師としての一族が築かれていく。逆に魔法師から非魔法師が生まれることもある。
いずれにしても、魔法師が反魔法的な活動を行うというのは、自身を否定していることと同義である。
自分で自分たちの立場を悪化させている矛盾な行動だ。
魔法師は社会的な地位が保障されている。全ての魔法師に当てはまるわけではないが、魔法師は一般的な仕事をしている非魔法師よりも収入面で恵まれている。
過酷な訓練を行った先に得た地位で、尚且つ危険の伴う仕事なので収入面で恵まれているのは当然のことなのだが、大半の非魔法師はそのことを知らない。
魔法師は個人の働き次第で収入面も上下する上に、常に死と隣り合わせの環境に身を置いている。対して大半の非魔法師は壁外に出たこともなければ、魔法師が普段どんな生活を送っているのかも知らない。
故に偏見が生まれ、格差を意識してしまう結果にもなっている。知人に魔法師がいても、あくまで話を聞いた上で想像することしかできないからだ。
大多数の非魔法師は魔法師に対して友好的、中立的な態度を示しているが、一部には否定的な立場を取る者がいるという事実は覆らない。そして、その中の更に一部が反魔法的な活動を行っているのだ。
魔法師が反魔法的な活動に加担するということは、魔法師界も一枚岩ではないということの証左でもある。
「一概に魔法師と言ってもみな同じではないからな」
「そうね。仕方ないと言えば仕方ないのよね。いろいろと複雑な気分よ」
魔法師――魔法的資質を有する者――とはいえど、同じ魔法師にも様々な人間がいる。
上級や特級魔法師になれるような非常に優れた者。
一線で活躍できるが上級にはなれない中級魔法師。
その中級魔法師にもなれない下級魔法師。
そもそも魔法を扱えても魔法師になれないような、実戦レベルで魔法を行使できない者。
魔法的資質を有していても全く魔法を扱えない者。
といった具合に同じ魔法師とはいえ簡単に一括りにはできない。
才能や実力、地位や立場が異なれば当然価値観や目指すものが違ってくる。なので、魔法師が反魔法的な活動を行うのも多少は理解できるし、仕方のないことだとも二人は思っている。――とはいえ、決して看過することはできないが。
「学園内にも反魔法主義団体に加担している者や、加担はしていなくても反魔法的な思想を持つ者がいるかもしれない」
「その辺りはしっかり対応しなければならないわね。何もないのが一番だけれど」
レティには学園を守る責任がある。
何もないのが一番だが、万が一何かあった時の為に対応を怠って手遅れになるのだけは避けなくてはならない。
「引き続きレイに調査させているから、また何かわかり次第報告する」
「ええ。お願いするわ」
話が一段落すると、ジルヴェスターはカップを手に取ってコーヒーに舌鼓を打つ。
「レイチェルは働き者ね。ありがたいわ」
「そうだな。良くやってくれている」
レイこと――レイチェルはジルヴェスターの部下である。
レティとは面識があり、良く知っている間柄だ。
「最近会えていないわね。よろしく伝えておいてもらえる?」
「ああ。わかった」
レティは現在進行形で反魔法主義団体の件でも世話になっている。
直接伝えられないのは申し訳ないが、例え人伝えでも何も伝えないのよりは幾分かマシだろう。礼儀的にも精神的にも。
ジルヴェスターはコーヒーを飲み干すと席を立つ。
「それじゃ、失礼するよ」
「ええ。今日はありがとうね」
勝手知ったる間柄なので軽く挨拶を済ませただけで退室しようと扉の取っ手に手を掛けたところで、レティが思い出したようにジルヴェスターの背に向かって声を掛ける。
「――ああ、そうそう。落ち着いたらで構わないから一度家に顔を出してもらえる? あの子が会いたがっているのよ」
「そういえば最近忙しくて会いに行けてないな。わかった。落ち着いたら一度顔を出そう」
「ええ。お願いね」
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