91 / 141
囚われの親子編
第28話 既視感(五)
しおりを挟む
確信を得たジルヴェスターは二人の後を追跡する。
マーカスが向かっている先は中心部の方だ。住宅街と中心部の間には鉄道の駅がある。
フェルディナンドの情報では、マーカスは休日のはずだ。
仕事なら中央政庁のあるセントラル区に向かう為に駅を目指すだろうが、休日なので判断が難しい。
ベインはスーツを着用しているわけではないので、やはり仕事の線は消していいだろう。
遠出するとも思えないラフな服装だ。ポロシャツの上にジャケットを羽織り、スラックスを穿いている。
推測するに中心部まで買い物に出向いているというところであろうか。
住宅街を歩いていたが、途中で若葉が芽吹く春の新緑が揺らめく木々が並ぶ公園を通過する。
中心部へ赴くなら公園を通過する必要はない。近道にはなるのかもしれないが、それは地元民にしかわからないことだ。
そして都合の悪いことに今日は人気がなかった。
木々が視界を遮っているので周囲からの視線が届きにくく、住宅街のように建物が密集しているわけでもないので多少の音なら発しても問題はない。
暗殺者にとっては好都合な環境だろう。
公園の中心辺りまで進んでいくと、好機とみた暗殺者がマーカスとの距離を詰める。なるべく音を立てないように気をつけている。
暗殺者が姿を消したままマーカスの背後に近寄ると、マントの内に隠したダガーを取り出して右腕を振り上げた!
その時にマントを翻す音が鳴った。
背後から音が聞こえたマーカスは驚きながら振り返ろうとするが、自衛する為にはタイミング的に間に合わない。
だが、当然ジルヴェスターがただ傍観しているわけがない。
二人に気づかれないようにそばまで近寄っていたジルヴェスターは、暗殺者が振り上げた右腕を自分の右手で掴んで止めた。
「――!?」
暗殺者は突然自分の右腕を掴まれたことに驚き、小さく声を漏らす。
そして不覚にも行使していた光学迷彩を解いてしまった。
「――何者だ!」
突然背後に現れたにも拘わらず、自分が置かれている状況を瞬時に把握したマーカスはバックステップを踏んで距離を取り、戦闘態勢を整えた。
魔法師として一線を退いていても、状況を瞬時に理解して冷静な判断を下せるのはさすがだ。
「……」
右腕を掴まれて身動きできない暗殺者は押し黙るしかなかった。
対して、ジルヴェスターは自ら光学迷彩と消音の包容の行使を止めて姿を現す。
「――!!」
暗殺者は姿を消した誰かが自分の右腕を掴んでいることは把握していた。
しかし、目と鼻の先に姿を現した人物の顔を見て大いに動揺した。顔は隠れているが驚愕しているのだろうと容易に判別できるほどだ。
ポーカーフェイスを保てないところも素人感丸出しである。
「貴方は……!」
突如姿を現したジルヴェスターの存在に驚きながらも、自分のことを守ってくれたのだとマーカスは瞬時に判断した。
だが、目の前の人物が羽織っているコートを見て、誰なのかを察したベインは失礼があってはならないと居住まいを正す。
「ここは俺が引き受ける。詳しい話は爺――七賢人のフェルディナンドに訊いてくれ」
「はっ!」
自分の呟きに答えるように返ってきたジルヴェスターの言葉に、マーカスは敬礼をして走り去っていく。
詳しい話を追及することなく、ジルヴェスターの言葉に恭順するマーカスは終始冷静であった。
マーカスは自分がこの場にいたら足手纏いになるということを理解していた。
理解していても中々素直に応じられることでない。
その点、マーカスは感情に作用されることなく、冷静に状況を判断できる大人であった。
また、昨今自身が尊敬するフェルディナンドの腹心が立て続けに不審死していることを把握しており、それで今回は自分が狙われたのだろうと察していた。
故に状況説明を求めることもなく、邪魔にならないように避難する選択を迷わず選んだ。
それだけ特級魔法師第一席の肩書が他者に影響を与えるという証左でもある。
自分たちの話し声が届かなくなる距離までマーカスが離れたのを確認したところで、ジルヴェスターが口を開く。
「――大変そうだな、レアル」
「――!?」
ジルヴェスターが口にした言葉に暗殺者――レアルは一層驚きと動揺をあらわにする。
ただでさえ自分の右腕を掴んでいるジルヴェスターの存在に動揺していたレアルは、自分の正体が見破られているという事実に焦りと困惑が合わさり、頭の中が真っ白になっていた。
ジルヴェスターはレアルが魔法を行使した際の既視感と、身体を動かす際の所作、そして体格から暗殺者の正体はレアルではないかと当たりをつけていた。
もちろん確証はなかったが、右腕を掴む為に近付いたら確証を得た。
本来ならば、わざわざ近付いて右腕を掴むことなどせずに、魔法を使って対処すればいいことだ。
だが、正体がレアルではないかと疑念を抱いていたので魔法を使わなかった。
ジルヴェスターが知っているレアルなら暗殺などするわけがないと思ったからだ。
やむを得ない状況に追い詰められているのではないか? 以前、体調が悪いにも拘わらず無理して壁外に赴いていた理由にも繋がるのではないか? と考えた。
以上の理由により、レアルを傷つけずに止める選択を下した。
そしてレアルが右腕を掴まれたまま抵抗しなかったのは、相手がジルヴェスターだったからだ。動揺していたのもあるが、単純に友人に危害を加えることができなかったからだ。
レアルは真面目で誠実な人間だ。仮に自分が不利な状況になるとわかっていても、友人に危害を加えることなどできないだろう。
「すまんな」
そう一言詫びを入れたジルヴェスターは、レアルが動揺した隙を見逃さずに魔法を行使する。
左手首に装着している腕輪型の汎用型MACが光り、時間差を感じられないほどの速度で魔法が発動された。
結果、眼前にいたレアルの姿が消失した。
マーカスが向かっている先は中心部の方だ。住宅街と中心部の間には鉄道の駅がある。
フェルディナンドの情報では、マーカスは休日のはずだ。
仕事なら中央政庁のあるセントラル区に向かう為に駅を目指すだろうが、休日なので判断が難しい。
ベインはスーツを着用しているわけではないので、やはり仕事の線は消していいだろう。
遠出するとも思えないラフな服装だ。ポロシャツの上にジャケットを羽織り、スラックスを穿いている。
推測するに中心部まで買い物に出向いているというところであろうか。
住宅街を歩いていたが、途中で若葉が芽吹く春の新緑が揺らめく木々が並ぶ公園を通過する。
中心部へ赴くなら公園を通過する必要はない。近道にはなるのかもしれないが、それは地元民にしかわからないことだ。
そして都合の悪いことに今日は人気がなかった。
木々が視界を遮っているので周囲からの視線が届きにくく、住宅街のように建物が密集しているわけでもないので多少の音なら発しても問題はない。
暗殺者にとっては好都合な環境だろう。
公園の中心辺りまで進んでいくと、好機とみた暗殺者がマーカスとの距離を詰める。なるべく音を立てないように気をつけている。
暗殺者が姿を消したままマーカスの背後に近寄ると、マントの内に隠したダガーを取り出して右腕を振り上げた!
その時にマントを翻す音が鳴った。
背後から音が聞こえたマーカスは驚きながら振り返ろうとするが、自衛する為にはタイミング的に間に合わない。
だが、当然ジルヴェスターがただ傍観しているわけがない。
二人に気づかれないようにそばまで近寄っていたジルヴェスターは、暗殺者が振り上げた右腕を自分の右手で掴んで止めた。
「――!?」
暗殺者は突然自分の右腕を掴まれたことに驚き、小さく声を漏らす。
そして不覚にも行使していた光学迷彩を解いてしまった。
「――何者だ!」
突然背後に現れたにも拘わらず、自分が置かれている状況を瞬時に把握したマーカスはバックステップを踏んで距離を取り、戦闘態勢を整えた。
魔法師として一線を退いていても、状況を瞬時に理解して冷静な判断を下せるのはさすがだ。
「……」
右腕を掴まれて身動きできない暗殺者は押し黙るしかなかった。
対して、ジルヴェスターは自ら光学迷彩と消音の包容の行使を止めて姿を現す。
「――!!」
暗殺者は姿を消した誰かが自分の右腕を掴んでいることは把握していた。
しかし、目と鼻の先に姿を現した人物の顔を見て大いに動揺した。顔は隠れているが驚愕しているのだろうと容易に判別できるほどだ。
ポーカーフェイスを保てないところも素人感丸出しである。
「貴方は……!」
突如姿を現したジルヴェスターの存在に驚きながらも、自分のことを守ってくれたのだとマーカスは瞬時に判断した。
だが、目の前の人物が羽織っているコートを見て、誰なのかを察したベインは失礼があってはならないと居住まいを正す。
「ここは俺が引き受ける。詳しい話は爺――七賢人のフェルディナンドに訊いてくれ」
「はっ!」
自分の呟きに答えるように返ってきたジルヴェスターの言葉に、マーカスは敬礼をして走り去っていく。
詳しい話を追及することなく、ジルヴェスターの言葉に恭順するマーカスは終始冷静であった。
マーカスは自分がこの場にいたら足手纏いになるということを理解していた。
理解していても中々素直に応じられることでない。
その点、マーカスは感情に作用されることなく、冷静に状況を判断できる大人であった。
また、昨今自身が尊敬するフェルディナンドの腹心が立て続けに不審死していることを把握しており、それで今回は自分が狙われたのだろうと察していた。
故に状況説明を求めることもなく、邪魔にならないように避難する選択を迷わず選んだ。
それだけ特級魔法師第一席の肩書が他者に影響を与えるという証左でもある。
自分たちの話し声が届かなくなる距離までマーカスが離れたのを確認したところで、ジルヴェスターが口を開く。
「――大変そうだな、レアル」
「――!?」
ジルヴェスターが口にした言葉に暗殺者――レアルは一層驚きと動揺をあらわにする。
ただでさえ自分の右腕を掴んでいるジルヴェスターの存在に動揺していたレアルは、自分の正体が見破られているという事実に焦りと困惑が合わさり、頭の中が真っ白になっていた。
ジルヴェスターはレアルが魔法を行使した際の既視感と、身体を動かす際の所作、そして体格から暗殺者の正体はレアルではないかと当たりをつけていた。
もちろん確証はなかったが、右腕を掴む為に近付いたら確証を得た。
本来ならば、わざわざ近付いて右腕を掴むことなどせずに、魔法を使って対処すればいいことだ。
だが、正体がレアルではないかと疑念を抱いていたので魔法を使わなかった。
ジルヴェスターが知っているレアルなら暗殺などするわけがないと思ったからだ。
やむを得ない状況に追い詰められているのではないか? 以前、体調が悪いにも拘わらず無理して壁外に赴いていた理由にも繋がるのではないか? と考えた。
以上の理由により、レアルを傷つけずに止める選択を下した。
そしてレアルが右腕を掴まれたまま抵抗しなかったのは、相手がジルヴェスターだったからだ。動揺していたのもあるが、単純に友人に危害を加えることができなかったからだ。
レアルは真面目で誠実な人間だ。仮に自分が不利な状況になるとわかっていても、友人に危害を加えることなどできないだろう。
「すまんな」
そう一言詫びを入れたジルヴェスターは、レアルが動揺した隙を見逃さずに魔法を行使する。
左手首に装着している腕輪型の汎用型MACが光り、時間差を感じられないほどの速度で魔法が発動された。
結果、眼前にいたレアルの姿が消失した。
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います
リヒト
ファンタジー
不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?
「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」
ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。
何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。
生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。
果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!?
「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」
そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?
自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる