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革命戦争編(親世代)
二話 王女は自由になる未来を願う
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イズティハルの王宮にある広間では、王女の誕生日を祝う宴が催されていた。
この宴は誕生日当日まで毎夜続く。
北方の国ルベルタから呼ばれたキャラバンが、祝いの曲と踊りを披露する。
若い楽士が横笛を吹き、老人がキタラをかき鳴らす。美しい踊り子が軽快な曲に合わせて舞う。
宴に同席する臣下たちは相好を崩して、踊りを楽しんでいる。
宴の主役であるはずのシャムスは、心から楽しめていなかった。
目の前のテーブルに所狭しと並べられた食べ物を見て、昼間のことを思い出す。
市場で見た幼子は、パン一つのために罪を犯していた。パンすらまともに買えない民がいるのだと、シャムスは知らなかった。
「……喉が渇いたわ」
「シャムス様、お水です。どうぞ」
シャムスの独り言を聞いた侍女が、シャムスのゴブレットに水を注ぐ。水瓶から注がれた透明な水が銀製のゴブレットを満たす。
侍女がシャムスの身の回りの世話をする。こんなの当たり前なのに。当たり前だったのに、胸がざわついた。
水に口をつけられずぼんやりしていると、隣に座る父ガーニムが話しかけてきた。
「シャムス、お前もあと一週間で十七だな」
「ええ、お父様。シャムスがこの齢まで健やかにあれたのも、お父様がいたからです」
「ふん。十七はもう大人。ゲルマの息子を婚約者に選んでおいたぞ」
「そんな、まだシャムスには早いです」
樽のように丸く太った大臣ゲルマ。ガーニム一番の腹心。シャムスの記憶では、彼の息子はもう四十を過ぎているはず。
父親似の容姿、好色で変態、歩く豚だと侍女たちが噂していた。
いくら国のためとはいえ、そんなのと結婚なんて冗談じゃない。
「ゲルマの息子なら議員、申し分がないだろう。なんの不満があるというのだ」
「不満なんてありません」
「そうだろう、俺の決めたことに不満なんてなかろう。婚前交渉も構わんが、子を成すのなら女にしろよ。男など絶対に産んではならん」
「わかっています」
ガーニムは、命ある限り自分の治世が続くことを望んでいる。
シャムスが生かされているのは女だからだ。
イズティハル王国は、女に王位継承権はない。
気に食わない婚姻だとしても、女を産めばシャムスはこの先も生きていられる。
もしも男児を産んでしまった場合、自分やその子がどう扱われるかなんて想像したくもない。
父の目に悪鬼を見た気がして、シャムスは一気にゴブレットの水をあおった。
シャムスの答えに気を良くして、ガーニムは積まれていたりんごを一つ手に取り、傍らにいた召使いに無言で渡す。
召使いは素早くりんごを受け取ると、一口大に切り分け皿に盛り付ける。
ガーニムはひとかけらつまんで口に入れるが、すぐに吐き出した。
「ぺっ! なんだこのりんごは。まだ熟していないではないか。誰だこんなものを用意したのは! こんなもの捨ててしまえ!」
怒鳴り散らし、かごを手で押しのける。
流れていた曲が止まり悲鳴が上がる。
ガーニムは気が短く、機嫌を損ねようものなら一人二人の首が飛ぶ。
解雇という意味ではなく、物理的に首が体とお別れするのだ。
「お父様。落ち着いてください。せっかくわたくしの誕生祝いなのですから、些細なことは気になさらな……」
「お前の誕生祝いに、こんな育成不良の果物しか用意できないことを許すなと、そう言いたいのだろう。父にはわかるとも」
「すすすすす、すみません陛下! 只今処分しますのでお許しを!」
怯える召使いたちが、震える手で広間に転がったりんごを集める。
このままではりんごが捨てられてしまう。
全く手をつけられていないのに。
スラムに住む人たちは、これを一つ買うこともまともにできないのに。
シャムスは思わず、落ちた一つに手を伸ばしていた。
「いけません姫様。落ちた食べ物など拾っては、御身が汚れてしまいます」
「あ……」
シャムス付きの侍女がりんごを拾い、かごに戻す。
召使いたちがりんごを運び出していくのを、シャムスは見つめることしかできなかった。
これ以上宴の会場にいる気になれなくて、シャムスは「もう眠いから」と嘘を吐き、私室に戻った。
人払いをして、アクセサリーやドレスを脱ぎ捨て、肌着だけでベッドに倒れ込む。
体重を受け止めてはねる柔らかいベッド。肌触りのいい真っ白なシーツ。
この部屋にある全部、シャムスが王女だから与えられたもの。自分で働いて買ったわけではない。
働かなくても生きてこられたのだ。王女だから。
スラムで見た若者たちは恋人同士なのだろう。
貧民が自由に恋愛できるのに、なぜ自分は女としての幸せを得ることを許されないのか。
怒りとも悲しみともわからない気持ちが胸に押し寄せ、シャムスは枕に顔を埋める。
家族がいるし、きれいな服も寝床もあるし、毎日お風呂に入れるし、手の込んだ食事を一日三回堪能できる。何不自由ない暮らしだ。
誰かを愛し愛される自由を得る代わりに、今の環境を捨ててスラムで暮らせと言われても、絶対に捨てることはできない。
着替えもまともにない人間以下の暮らしに、自分が身を置くのは嫌。
豊かな暮らしを捨てずに、恋をする自由も欲しい。
しばらくそうして枕に顔を埋めていると、父の代から王家に仕えている乳母ナジャーが静かに歩み寄ってきた。
ゆっくりとシャムスの前にかしずく。
「姫様。ナジャーめは、姫様に幸せになってもらいたいと心から願っております」
「……どうしたの、ナジャー。改まって」
ベッドの上で座り、ナジャーの黒い瞳を見つめ返す。
「私、先日使いで市場に行ったときに見たのです。アシュラフ様によく似た面差しの青年が、陛下たちの教育係だったシャヒドと共にいるのを。あの人とともにいるのなら、それは他人の空似などではなく、殿下本人に他ならないでしょう」
そう。ここ最近まことしやかに囁かれるようになった噂。
アシュラフ王の忘れ形見が、スラムで生きている。
その噂を信じて、シャムスは城を抜け出しスラムまで行ったのだから。
「シャヒド……お父様から名前を聞いたことがあるわ。わたくしの従兄が生まれた日に、お祖父様と叔父様、義叔母様を殺した大罪人だと」
「それは嘘です。シャヒドは……あの人はこの城にいる臣下の誰よりも先王様とアシュラフ様に忠誠を尽くしていた。そして歴代王の右腕と呼ばれるほど信頼されていた。彼は一生遊べる金を積まれようが、陛下たちの命を奪うなんて愚かなこと絶対にしません」
ナジャーは強い口調でシャヒドを庇う。ガーニムの……自分の主の言葉を絶対に違うと言い張る。この城の中では、下手にガーニムに逆らうと首を切られるというのに。
ナジャーが言うように、シャヒドが王族を殺した話が嘘だというなら、なぜガーニムはそんな嘘をついたのか。
本当にガーニムの言葉を信用していいのか。
シャムスは顔を上げ、ナジャーに懇願する。
「ナジャー、教えて。そのシャヒドという人のこと。わたくしは自分の目でどちらが真実なのかを確かめたい。シャヒドが信頼に足る人物で、彼と共にいたのがわたくしの従兄だと言うなら、わたくしは従兄に会いたい」
父以外で王位継承権を持つ、王家の血を引く男児。
従兄がシャムスの代わりにここにきてくれるなら、王位についてくれるなら、自分は自由になれる。
一縷の望みにかけてみようと思った。
シャムスは翌朝、クローゼットの床下にある隠し通路を通り城を抜け出した。
この宴は誕生日当日まで毎夜続く。
北方の国ルベルタから呼ばれたキャラバンが、祝いの曲と踊りを披露する。
若い楽士が横笛を吹き、老人がキタラをかき鳴らす。美しい踊り子が軽快な曲に合わせて舞う。
宴に同席する臣下たちは相好を崩して、踊りを楽しんでいる。
宴の主役であるはずのシャムスは、心から楽しめていなかった。
目の前のテーブルに所狭しと並べられた食べ物を見て、昼間のことを思い出す。
市場で見た幼子は、パン一つのために罪を犯していた。パンすらまともに買えない民がいるのだと、シャムスは知らなかった。
「……喉が渇いたわ」
「シャムス様、お水です。どうぞ」
シャムスの独り言を聞いた侍女が、シャムスのゴブレットに水を注ぐ。水瓶から注がれた透明な水が銀製のゴブレットを満たす。
侍女がシャムスの身の回りの世話をする。こんなの当たり前なのに。当たり前だったのに、胸がざわついた。
水に口をつけられずぼんやりしていると、隣に座る父ガーニムが話しかけてきた。
「シャムス、お前もあと一週間で十七だな」
「ええ、お父様。シャムスがこの齢まで健やかにあれたのも、お父様がいたからです」
「ふん。十七はもう大人。ゲルマの息子を婚約者に選んでおいたぞ」
「そんな、まだシャムスには早いです」
樽のように丸く太った大臣ゲルマ。ガーニム一番の腹心。シャムスの記憶では、彼の息子はもう四十を過ぎているはず。
父親似の容姿、好色で変態、歩く豚だと侍女たちが噂していた。
いくら国のためとはいえ、そんなのと結婚なんて冗談じゃない。
「ゲルマの息子なら議員、申し分がないだろう。なんの不満があるというのだ」
「不満なんてありません」
「そうだろう、俺の決めたことに不満なんてなかろう。婚前交渉も構わんが、子を成すのなら女にしろよ。男など絶対に産んではならん」
「わかっています」
ガーニムは、命ある限り自分の治世が続くことを望んでいる。
シャムスが生かされているのは女だからだ。
イズティハル王国は、女に王位継承権はない。
気に食わない婚姻だとしても、女を産めばシャムスはこの先も生きていられる。
もしも男児を産んでしまった場合、自分やその子がどう扱われるかなんて想像したくもない。
父の目に悪鬼を見た気がして、シャムスは一気にゴブレットの水をあおった。
シャムスの答えに気を良くして、ガーニムは積まれていたりんごを一つ手に取り、傍らにいた召使いに無言で渡す。
召使いは素早くりんごを受け取ると、一口大に切り分け皿に盛り付ける。
ガーニムはひとかけらつまんで口に入れるが、すぐに吐き出した。
「ぺっ! なんだこのりんごは。まだ熟していないではないか。誰だこんなものを用意したのは! こんなもの捨ててしまえ!」
怒鳴り散らし、かごを手で押しのける。
流れていた曲が止まり悲鳴が上がる。
ガーニムは気が短く、機嫌を損ねようものなら一人二人の首が飛ぶ。
解雇という意味ではなく、物理的に首が体とお別れするのだ。
「お父様。落ち着いてください。せっかくわたくしの誕生祝いなのですから、些細なことは気になさらな……」
「お前の誕生祝いに、こんな育成不良の果物しか用意できないことを許すなと、そう言いたいのだろう。父にはわかるとも」
「すすすすす、すみません陛下! 只今処分しますのでお許しを!」
怯える召使いたちが、震える手で広間に転がったりんごを集める。
このままではりんごが捨てられてしまう。
全く手をつけられていないのに。
スラムに住む人たちは、これを一つ買うこともまともにできないのに。
シャムスは思わず、落ちた一つに手を伸ばしていた。
「いけません姫様。落ちた食べ物など拾っては、御身が汚れてしまいます」
「あ……」
シャムス付きの侍女がりんごを拾い、かごに戻す。
召使いたちがりんごを運び出していくのを、シャムスは見つめることしかできなかった。
これ以上宴の会場にいる気になれなくて、シャムスは「もう眠いから」と嘘を吐き、私室に戻った。
人払いをして、アクセサリーやドレスを脱ぎ捨て、肌着だけでベッドに倒れ込む。
体重を受け止めてはねる柔らかいベッド。肌触りのいい真っ白なシーツ。
この部屋にある全部、シャムスが王女だから与えられたもの。自分で働いて買ったわけではない。
働かなくても生きてこられたのだ。王女だから。
スラムで見た若者たちは恋人同士なのだろう。
貧民が自由に恋愛できるのに、なぜ自分は女としての幸せを得ることを許されないのか。
怒りとも悲しみともわからない気持ちが胸に押し寄せ、シャムスは枕に顔を埋める。
家族がいるし、きれいな服も寝床もあるし、毎日お風呂に入れるし、手の込んだ食事を一日三回堪能できる。何不自由ない暮らしだ。
誰かを愛し愛される自由を得る代わりに、今の環境を捨ててスラムで暮らせと言われても、絶対に捨てることはできない。
着替えもまともにない人間以下の暮らしに、自分が身を置くのは嫌。
豊かな暮らしを捨てずに、恋をする自由も欲しい。
しばらくそうして枕に顔を埋めていると、父の代から王家に仕えている乳母ナジャーが静かに歩み寄ってきた。
ゆっくりとシャムスの前にかしずく。
「姫様。ナジャーめは、姫様に幸せになってもらいたいと心から願っております」
「……どうしたの、ナジャー。改まって」
ベッドの上で座り、ナジャーの黒い瞳を見つめ返す。
「私、先日使いで市場に行ったときに見たのです。アシュラフ様によく似た面差しの青年が、陛下たちの教育係だったシャヒドと共にいるのを。あの人とともにいるのなら、それは他人の空似などではなく、殿下本人に他ならないでしょう」
そう。ここ最近まことしやかに囁かれるようになった噂。
アシュラフ王の忘れ形見が、スラムで生きている。
その噂を信じて、シャムスは城を抜け出しスラムまで行ったのだから。
「シャヒド……お父様から名前を聞いたことがあるわ。わたくしの従兄が生まれた日に、お祖父様と叔父様、義叔母様を殺した大罪人だと」
「それは嘘です。シャヒドは……あの人はこの城にいる臣下の誰よりも先王様とアシュラフ様に忠誠を尽くしていた。そして歴代王の右腕と呼ばれるほど信頼されていた。彼は一生遊べる金を積まれようが、陛下たちの命を奪うなんて愚かなこと絶対にしません」
ナジャーは強い口調でシャヒドを庇う。ガーニムの……自分の主の言葉を絶対に違うと言い張る。この城の中では、下手にガーニムに逆らうと首を切られるというのに。
ナジャーが言うように、シャヒドが王族を殺した話が嘘だというなら、なぜガーニムはそんな嘘をついたのか。
本当にガーニムの言葉を信用していいのか。
シャムスは顔を上げ、ナジャーに懇願する。
「ナジャー、教えて。そのシャヒドという人のこと。わたくしは自分の目でどちらが真実なのかを確かめたい。シャヒドが信頼に足る人物で、彼と共にいたのがわたくしの従兄だと言うなら、わたくしは従兄に会いたい」
父以外で王位継承権を持つ、王家の血を引く男児。
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