28 / 72
革命戦争編(親世代)
二十七話 何が真実で、何を信じるか
しおりを挟む
ファジュルたち交渉隊がハインリッヒ領に向かった頃。王都の現状調査をするメンバーも王都についていた。
サーディクに加え、ラシードも念のためにターバンで顔を隠している。ウスマーンがそうだったように、年配の兵や民がラシードを覚えている可能性があるからだ。
「姉ちゃん、足もと気をつけてね。段差があるから」
「ありがとう、ユーニス」
ラシードのやや後ろを、ルゥルアとユーニスが歩く。ユーニスは「ファジュル兄ちゃんのかわり!」と元気にルゥルアの手を引っ張っている。
サーディクは三人から離れつつも、視界で確認できる位置を保ちながら市場を歩く。
ヨアヒムからもらった敬虔なマラ信者が着る衣とターバン姿。
同じ格好の信者が何人か市場を歩いているから、うまく町に溶け込んでいる。
みんなでスラムを離れたあの頃と比べると、人はまばらだ。どことなく表情も暗い。買い物をする客たちが交わす話から漏れ聞こえてくるのは、“反乱軍”“誘拐でなかった”“王子”という、公開処刑にまつわる単語だ。
平民たちの会話の内容を覚える。会話の声が届くほどの距離に近づいても、逃げられたり兵を呼ばれたりはしない。
年中同じ服で薄汚れていた時と、身ぎれいにした今では対応が雲泥の差。
蒸し布巾で体を拭い、垢が落ちて臭わなくなったのも大きい。
今なら平民のお嬢様がたに声をかけても落とせる自信があるが、顔出しできないのが口惜しい。
前回調査に来たとき、恋人たちはサーディクのことなんて忘れて次の恋をしていたので傷心中なのだ。
ファジュルに泣きついたら、「二十股をかけていた人間が言うか」と冷ややかな目で見られたのも記憶に新しい。
サーディクの母は恋多き女と言うやつで、夫がいても遊び相手が何人もいた。
自分の父親が戸籍上の父親なのか、はたまた母の恋人のうちの誰かなのか定かではない。
母が恋人と駆け落ちして行方をくらまし、父は残されたサーディクをスラムに置き捨てた。
サーディクが六才のときだ。
一人だけを大切にする恋の仕方なんて、親は教えてはくれなかった。
「おい、サーディク。こっち」
誰かに名を呼ばれた。ラシードたちではない。
あたりを見回すと、スラムと町の境界あたりでリダが手招きしていた。フードを深くかぶっているが、声でわかる。
あのあと無事に逃げられたようだ。
ラシードたちの様子に気を配りながら、リダの方に行く。
「おう。リダのおっさん無事だったんだな」
「おかげさまでな。ありがとうよ、サーディク。ファジュルたちにも、会ったら礼を伝えてくれんか。あの日逃げるのに精一杯で、何も言えずにいたからの」
「ああ。伝えとく。おっさんが元気だって知ったら安心するだろうし。……最近このあたりの様子どうよ」
声を潜めて、壁によりかかる。道行く人々は、よほど近づかないとサーディクたちの声を拾えない。
視線の先に、市場の巡回をする兵がいる。
人々はあからさまに兵を避けて歩いている。
民の多くが処刑場での終始を見たのだから、ガーニムと……ガーニムに仕える兵に不信感を募らせるのは当然だった。
「見てのとおり、あちらさんはみんなピリピリしてやがるよ。兵が『王子の名を騙る不届き者を出せ』と何度もスラムに来た」
「げっ。マジかよ」
「出せと言われたって、ここにはいねぇんだからな。庇いだてすると容赦しないんだとよ」
「うっわ……思った以上に過激な反応してくれてんなぁ、国王は」
シャムス王女をおびき出すために、罪もない人間を誘拐犯として処刑しようとした男だ。
殺し損ねた甥が生きているとわかった以上、何がなんでも探し出して、息の根を止めたいんだろう。
自分の王位を絶対的なものにするために。
「騙るもなにも、王子本人なのにな」
「わしらはファジュルという人間を知っているからそう思うのさ。何も知らん国民は、反乱軍の言葉より王の言葉を信じる。真実か嘘かは関係なく。誰が言ったかの方が重要なのさ」
「ハッ。やな世の中だぜ」
ファジュルがいくらリダの無実とガーニムの罪を説いても、国王が『そいつは俺を陥れるために嘘を吐いている』と切り捨てればそれまで。
「ファジュルに会ったら言っておくれ。わしらはお主に味方する。決起するなら力を貸すと。スラムの人間の総意だ」
「わかった。ありがとな、必ず伝える」
あまりここにいては兵に怪しまれる。サーディクはすぐに場を離れる。
ラシードたちは買い物をするフリをしながら、情報収集を続けていた。
ユーニスが野菜売りの老人に声をかける。傍目には姉と買い物に来た子ども。老人はベラベラ聞いてもいないことまで喋っている様子だ。
あんな幼い子どもがガーニム軍の動向を探っているなんて、夢にも思ってもいない。
そんな中、一人の男がルゥルアに近づいていく。顔見知り……だろうか。何か話し込んでいる?
男は抱えていた大きな麻袋をルゥルアに押し付けた。
「あ、あの」
「先生の診療所、無人だったっす。あんたなら移転先知ってるっしょ。いつも診療所の仕事手伝ってたじゃないっすか」
声が聞こえる距離になった。
どうやら、ヨハンのところに果物を届けに来た人らしい。麻袋からマンゴーが顔を覗かせている。
「じゃあ頼んだっす。おいら休憩五分しかないんで」
「ちょっ、待って!」
ルゥルアがとめるのも聞かず、男は素早く立ち去って行ってしまった。ユーニスがポカンとして、男のいなくなった方を見やる。
「今の人なに? 姉ちゃん知り合い?」
「アスハブさん……だったかしら。先生の診療所で、顔を合わせたことがあるわ。よく先生のところに果物の差し入れをくれる人なんですって。本当はこの果物、先生に渡したかったみたい」
渡されたマンゴーは、拠点のメンバーが一人二つずつ食べても余る、それくらい数が多い。バランスが崩れて、袋からマンゴーがこぼれ落ちる。
慌ててユーニスが拾い、袋の中に押し戻す。
「姉ちゃん、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないかな。こんなに持ったままだとたいへんだよ」
「うーん、でも」
言っているそばからまた一つ落ちる。
ユーニスの提案通り、今日のところは帰ることになった。
日が傾く頃、三人は拠点に帰り着いた。
ナジャーにマンゴーの袋を任せて、アムル、ヨハンに首尾を伝える。
「そうですか。ガーニム軍がしらみつぶしにスラムを探し始めたか。拠点をこちらに移して正解でしたね。……ぼくの診療所に客人があったらしいというのは?」
「アスハブさんって人、覚えていますよね。マンゴーを先生に渡したいって、代わりに渡すよう頼まれたんです」
「あぁ、アスハブが。ということは、またガーニムが食べ物を粗末にしたのか」
召使いは、主が手を付けず放棄したものであっても、食べることは許されない。捨てるなんて罰当たりなことできるわけもない。
だからせめてもと、スラム付近の生ゴミ捨て場に捨てるフリをして診療所に持ち込んでいたのだ。
静かに聞いていたアムルが、続きを促す。
「兵の様子は」
「おれが見ていた限りだと、平民のみんなからもかなり反感買ってるよ。無実の人を処刑しようとしてたんだから当たり前だけどな。嘘を吐いたのはガーニムで、止めに来た王子は本物の王子じゃないかって言ってる人が何人かいたな」
「反対に、ガーニム様の言葉が正しいに決まっている。反乱軍に王子がいるなんて嘘だって言っている人も居たわ。みんな、自分の信じたい方が真実で、それ以外に耳を貸さなくなるのよね」
サーディクが町で見たことを伝え、ルゥルアも市場で聞いたことを話す。
今の町は、少なくとも二つの派で分かれてしまっていた。
ガーニムを信じ、ガーニムに従う者。
ガーニムに不信を募らせる者。
そしてそれぞれが、自分の意見こそ正しいと思っている。
人は自分が正義で相手を悪と思った時点で、何よりも残酷になる。
正義のため、反対派を武力で押さえつける、それが大規模になったものが戦乱なのだ。
食糧庫では、ナジャーが袋の中身を一つ一つ検分していた。
危険物が仕込まれていないかどうか調べる……長年王族に仕えていた者としての癖だ。
王侯貴族は命を狙われる。狙う者の多くは、刺客を差し向けるなんて大掛かりなことはせず、食事に毒を盛ってくる。
「あら? なに、この紙は」
マンゴーの山の中心部に、丁寧に折りたたまれた紙が入っていた。広げてみると、それはナジャーも見慣れたもの……イズティハル城内の見取り図だった。
サーディクに加え、ラシードも念のためにターバンで顔を隠している。ウスマーンがそうだったように、年配の兵や民がラシードを覚えている可能性があるからだ。
「姉ちゃん、足もと気をつけてね。段差があるから」
「ありがとう、ユーニス」
ラシードのやや後ろを、ルゥルアとユーニスが歩く。ユーニスは「ファジュル兄ちゃんのかわり!」と元気にルゥルアの手を引っ張っている。
サーディクは三人から離れつつも、視界で確認できる位置を保ちながら市場を歩く。
ヨアヒムからもらった敬虔なマラ信者が着る衣とターバン姿。
同じ格好の信者が何人か市場を歩いているから、うまく町に溶け込んでいる。
みんなでスラムを離れたあの頃と比べると、人はまばらだ。どことなく表情も暗い。買い物をする客たちが交わす話から漏れ聞こえてくるのは、“反乱軍”“誘拐でなかった”“王子”という、公開処刑にまつわる単語だ。
平民たちの会話の内容を覚える。会話の声が届くほどの距離に近づいても、逃げられたり兵を呼ばれたりはしない。
年中同じ服で薄汚れていた時と、身ぎれいにした今では対応が雲泥の差。
蒸し布巾で体を拭い、垢が落ちて臭わなくなったのも大きい。
今なら平民のお嬢様がたに声をかけても落とせる自信があるが、顔出しできないのが口惜しい。
前回調査に来たとき、恋人たちはサーディクのことなんて忘れて次の恋をしていたので傷心中なのだ。
ファジュルに泣きついたら、「二十股をかけていた人間が言うか」と冷ややかな目で見られたのも記憶に新しい。
サーディクの母は恋多き女と言うやつで、夫がいても遊び相手が何人もいた。
自分の父親が戸籍上の父親なのか、はたまた母の恋人のうちの誰かなのか定かではない。
母が恋人と駆け落ちして行方をくらまし、父は残されたサーディクをスラムに置き捨てた。
サーディクが六才のときだ。
一人だけを大切にする恋の仕方なんて、親は教えてはくれなかった。
「おい、サーディク。こっち」
誰かに名を呼ばれた。ラシードたちではない。
あたりを見回すと、スラムと町の境界あたりでリダが手招きしていた。フードを深くかぶっているが、声でわかる。
あのあと無事に逃げられたようだ。
ラシードたちの様子に気を配りながら、リダの方に行く。
「おう。リダのおっさん無事だったんだな」
「おかげさまでな。ありがとうよ、サーディク。ファジュルたちにも、会ったら礼を伝えてくれんか。あの日逃げるのに精一杯で、何も言えずにいたからの」
「ああ。伝えとく。おっさんが元気だって知ったら安心するだろうし。……最近このあたりの様子どうよ」
声を潜めて、壁によりかかる。道行く人々は、よほど近づかないとサーディクたちの声を拾えない。
視線の先に、市場の巡回をする兵がいる。
人々はあからさまに兵を避けて歩いている。
民の多くが処刑場での終始を見たのだから、ガーニムと……ガーニムに仕える兵に不信感を募らせるのは当然だった。
「見てのとおり、あちらさんはみんなピリピリしてやがるよ。兵が『王子の名を騙る不届き者を出せ』と何度もスラムに来た」
「げっ。マジかよ」
「出せと言われたって、ここにはいねぇんだからな。庇いだてすると容赦しないんだとよ」
「うっわ……思った以上に過激な反応してくれてんなぁ、国王は」
シャムス王女をおびき出すために、罪もない人間を誘拐犯として処刑しようとした男だ。
殺し損ねた甥が生きているとわかった以上、何がなんでも探し出して、息の根を止めたいんだろう。
自分の王位を絶対的なものにするために。
「騙るもなにも、王子本人なのにな」
「わしらはファジュルという人間を知っているからそう思うのさ。何も知らん国民は、反乱軍の言葉より王の言葉を信じる。真実か嘘かは関係なく。誰が言ったかの方が重要なのさ」
「ハッ。やな世の中だぜ」
ファジュルがいくらリダの無実とガーニムの罪を説いても、国王が『そいつは俺を陥れるために嘘を吐いている』と切り捨てればそれまで。
「ファジュルに会ったら言っておくれ。わしらはお主に味方する。決起するなら力を貸すと。スラムの人間の総意だ」
「わかった。ありがとな、必ず伝える」
あまりここにいては兵に怪しまれる。サーディクはすぐに場を離れる。
ラシードたちは買い物をするフリをしながら、情報収集を続けていた。
ユーニスが野菜売りの老人に声をかける。傍目には姉と買い物に来た子ども。老人はベラベラ聞いてもいないことまで喋っている様子だ。
あんな幼い子どもがガーニム軍の動向を探っているなんて、夢にも思ってもいない。
そんな中、一人の男がルゥルアに近づいていく。顔見知り……だろうか。何か話し込んでいる?
男は抱えていた大きな麻袋をルゥルアに押し付けた。
「あ、あの」
「先生の診療所、無人だったっす。あんたなら移転先知ってるっしょ。いつも診療所の仕事手伝ってたじゃないっすか」
声が聞こえる距離になった。
どうやら、ヨハンのところに果物を届けに来た人らしい。麻袋からマンゴーが顔を覗かせている。
「じゃあ頼んだっす。おいら休憩五分しかないんで」
「ちょっ、待って!」
ルゥルアがとめるのも聞かず、男は素早く立ち去って行ってしまった。ユーニスがポカンとして、男のいなくなった方を見やる。
「今の人なに? 姉ちゃん知り合い?」
「アスハブさん……だったかしら。先生の診療所で、顔を合わせたことがあるわ。よく先生のところに果物の差し入れをくれる人なんですって。本当はこの果物、先生に渡したかったみたい」
渡されたマンゴーは、拠点のメンバーが一人二つずつ食べても余る、それくらい数が多い。バランスが崩れて、袋からマンゴーがこぼれ落ちる。
慌ててユーニスが拾い、袋の中に押し戻す。
「姉ちゃん、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないかな。こんなに持ったままだとたいへんだよ」
「うーん、でも」
言っているそばからまた一つ落ちる。
ユーニスの提案通り、今日のところは帰ることになった。
日が傾く頃、三人は拠点に帰り着いた。
ナジャーにマンゴーの袋を任せて、アムル、ヨハンに首尾を伝える。
「そうですか。ガーニム軍がしらみつぶしにスラムを探し始めたか。拠点をこちらに移して正解でしたね。……ぼくの診療所に客人があったらしいというのは?」
「アスハブさんって人、覚えていますよね。マンゴーを先生に渡したいって、代わりに渡すよう頼まれたんです」
「あぁ、アスハブが。ということは、またガーニムが食べ物を粗末にしたのか」
召使いは、主が手を付けず放棄したものであっても、食べることは許されない。捨てるなんて罰当たりなことできるわけもない。
だからせめてもと、スラム付近の生ゴミ捨て場に捨てるフリをして診療所に持ち込んでいたのだ。
静かに聞いていたアムルが、続きを促す。
「兵の様子は」
「おれが見ていた限りだと、平民のみんなからもかなり反感買ってるよ。無実の人を処刑しようとしてたんだから当たり前だけどな。嘘を吐いたのはガーニムで、止めに来た王子は本物の王子じゃないかって言ってる人が何人かいたな」
「反対に、ガーニム様の言葉が正しいに決まっている。反乱軍に王子がいるなんて嘘だって言っている人も居たわ。みんな、自分の信じたい方が真実で、それ以外に耳を貸さなくなるのよね」
サーディクが町で見たことを伝え、ルゥルアも市場で聞いたことを話す。
今の町は、少なくとも二つの派で分かれてしまっていた。
ガーニムを信じ、ガーニムに従う者。
ガーニムに不信を募らせる者。
そしてそれぞれが、自分の意見こそ正しいと思っている。
人は自分が正義で相手を悪と思った時点で、何よりも残酷になる。
正義のため、反対派を武力で押さえつける、それが大規模になったものが戦乱なのだ。
食糧庫では、ナジャーが袋の中身を一つ一つ検分していた。
危険物が仕込まれていないかどうか調べる……長年王族に仕えていた者としての癖だ。
王侯貴族は命を狙われる。狙う者の多くは、刺客を差し向けるなんて大掛かりなことはせず、食事に毒を盛ってくる。
「あら? なに、この紙は」
マンゴーの山の中心部に、丁寧に折りたたまれた紙が入っていた。広げてみると、それはナジャーも見慣れたもの……イズティハル城内の見取り図だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる