異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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最果村ベルカシェット、永遠の絆を紡ぐ物編

47.心の鏡に映ったものは

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「す、まない……すま、ない……っ、お前に、こんな……っ、こんな怪我を……」

 ……えっ。怪我?
 あ、そうか、指輪の効果で痛みが抑えられてたけど、俺今すんげえ火傷してるんだっけか……。うう、そう言われるとどんどん耐えられなくなってきたぞ。
 だけど今レッドから離れて良い物だろうか。燃焼は収まってるみたいだけど、体を離したらまた燃えるのが始まるんじゃないか。

 ううむ、自分もなった事が有る現象とは言え、終わらせどころが解らない。
 そもそもレッドが今まともなのかどうかって事は、俺一人じゃ判断しきれないし。

 でも、良く考えたらこの状態で服に引っ付くのってヤバいんじゃ……。

「ツカサ、すぐ手当てを……」
「あっ、いや、俺の事はどうでもいい。それよりこの炎をどうにかしないと……」

 このままじゃ俺もレッドも共倒れだ。
 体を離してレッドの顔を見ると、相手は泣きそうに顔を歪めたまま唇を噛む。

「だが、お前は、そんな……っ」

 レッドは怪我を気にして、涙を流している。
 今の状況にあせるのではなく、俺に対して、焦って。

 ……そこで俺は、やっとレッドは「違うのだ」と思い直した。
 ああ、そうだ。レッドはどちらかと言うと俺に近い。ブラックやクロウみたいに、物事を優先するよりも俺みたいにビービー泣くタイプなんだ。

 だから、俺が強がれば強がるほど、レッドは何をやるべきか見失ってしまう。
 俺が「こっちなんぞ放っておいて、さっさと鎮火しろ」と言っても、目の前で痛々しい怪我をした相手を真っ先に心配するような事を優先させてしまうんだ。
 実際、自分がやりそうなことを目の前でやられるととても愚かに見える。

 そうじゃない。俺なんてどうでもいいんだ。なのに、何故心配するんだと。
 けれど、自分が無事で相手が怪我をしていれば、俺もレッドのように周りも見ずに心配してしまうだろう。それがブラックやクロウや、俺の大事な人達やロクショウ達であったなら、尚更なおさらだ。だから、俺はレッドの事を笑えるような身分じゃ無かった。

 だが今はそれじゃいけない。
 死んだって死なない俺を心配するのは、時間の無駄なんだ。
 それを、理解して貰わないと。怒鳴るんじゃなくて、自分みたいで滑稽だと思うんじゃなくて、レッドの意識を別へ向けるんだ。
 己の心を制御させないと、結局この炎は消える事など無いのだから。

「……レッド、良く聞いて。俺が黒曜の使者で、何をしようが傷は治るって解ってるだろ? だから、俺なんて心配しなくていいんだ。それより、レッドには他にもっと大事な事が沢山あるはずだ」

 何を言っているんだ、と相手の顔が歪む。だがこれは譲れない。
 いつかは治るものと壊れて消えるものを天秤にかけるなら、間違いなく後者の方が絶対的に重いのだから。

「このままレッドがグリモアを制御出来なかったら、ベルカシェットが炎に巻かれてしまうかも知れない。お前だって無事じゃいられないんだぞ。家も、全部、何もかも……この谷の何もかもが消えてしまうんだ。グリモアの力はそれほどの物だって、レッドだって解ってるはずだろう? 今は、自分の力を制御する事を考えるんだ」

 徐々に痛みが増してくる体を、指輪を握って耐える。
 ここで俺が痛がってしまえばレッドは再び心を乱してしまうかも知れない。
 強くこらえて、俺は引き締めた顔でレッドを見上げる。だが、相手は弱々しい表情のままで、態度も煮え切らない。まごついて、目を泳がせていた。

「だ、だが、俺は……お、俺は、どうしたら……」
「制御出来ないのか? 心が落ち着かないから……?」

 母親の事を考えればそうだろうが、しかしレッドは首を振る。
 では何故制御できないのかと眉根を寄せると、レッドは震えながら息を吸った。

「さっき、から、冷静になろうとしてる……してるんだ……炎を制御しようと、感情を抑えようとして、けど……だけど、ダメなんだ……っ。俺は、こういう押さえ方を、知らない……!」
「……?!」

 知らないって、どういう事だ。
 レッドを見返した俺の周囲で、熱風の風が巻き起こる。
 周囲に火の粉が散り始めた狭い空間では逃れられず、熱でほおしたたかに打たれた。だが、俺もレッドも動けない。ごう、と風の音がして一瞬耳を取られるが、そんなことすらも気に出来ないほど、俺達の間には緊張感が漂っていた。

 どう返答すればいいのだろう。問うのか。代替案を探るのか。
 でも代替案ってなんだ。何を言えばいい?
 思わず顔に出そうになる焦りを、指輪を握り締めて必死に抑え込む。そんな俺を知ってか知らずか、レッドは沈痛な面持ちでうつむいた。

「俺のグリモアの制御法は……紅炎のグリモアの象徴である【嫉妬】を、あの男に向ける事によって制御していた……。それで、上手く行っていたんだ。だが、今は何も浮かばない、どうしようもない、どうすればいいのか分からないんだ……!!」
「そん、な……」

 嫉妬する事でグリモアを制御出来ていたなんて、そんな事ってあるのか。
 いや、だが、それなら今までレッドの感情が不安定だったのも頷ける。さっきの話を聞けば、象徴である【嫉妬】をどうやってたもっていたのかも納得出来た。

 レッドは元からブラックをかも知れないと思っていた。
 だけど、ブラックがレッドのお母さんを魅了していたのは事実で、レッドはその事に酷く嫉妬していたんだ。その思いが、紅炎のグリモアを目覚めさせたんだろう。

 だけど、七冊の魔導書の中で最も攻撃力が高いとされる炎属性の【紅炎】は、並大抵なみたいていの感情では使いこなせない。だから今まではブラックに対して異常とも思える憎しみを抱き、なんとか制御していたのかもしれない。
 でも、それも……自分の母親の事を聞いて、大きく揺らいでしまった。
 嫉妬の気持ちは有るんだろう。だけど、ブラックの言葉にレッドは「自分の母親は絶対に悪くない」と信じる気持ちを失ってしまったのだ。

 人は、信じた物に一度でも疑問を持ってしまえば、今までの硬い意志が簡単に瓦解がかいしてしまう。そして、その隙間にどんどん疑問が入り込んでしまうのだ。
 こうなると、もう再度盲目的に信じ込むことは難しい。
 レッドも、母親の知りたくなかった一面を暴露されて、その事で動揺し「ブラックを憎み嫉妬する」という気持ちを強く保てなくなってしまったのだろう。

 ……だとすると、危険だ。
 制御しきれない力は身を滅ぼす。そんなの俺だって重々承知の事だ。
 このままじゃ、俺達ホントに死んじゃうよ。

「すまない……ツカサ、すまない……ッ」

 再び周囲にあの雷を伴った火の粉が舞い始める。
 またレッドの感情が不安定になっていると言う事なんだろうか。
 だけどここからどう立て直せばいい。どうすれば良いんだ。

 俺に出来る事が有るのか。レッドに何をすればいいんだ?
 こんな時、ブラックはどうしてくれただろう。クロウは、何をしてくれた。
 俺がレッドみたいに思い悩んでいる時、二人は。二人は…………。

「…………っ」

 を、レッドに行う。
 今の俺にとって、とてもハードルが高い事だったけど、でも。

「レッド……」

 呟いて、指輪を自分の服にねじ込む。
 そうして俺は…レッドの顔に、触れて。

「ッ……!」

 途端に襲ってきた表しようのない凄まじい苦痛を必死に抑えて、相手の顔を優しく持ち上げると、その泣き乱れた顔を見て。そして……――――
 ひたいに、出来るだけ優しくキスをした。

「っ、ぁ……つか、さ……」
「だい、丈夫……ッ。今は……考え、なくて……いいから……っ」

 うめきそうになる口を抑えて、何かに触れる度に激痛が走る腕の震えを殺し、俺はレッドの頭を自分の胸元に押し付ける。
 そうしてのどしぼり、指を鉤爪かぎづめのように曲げそうになる衝動を我慢しながら、レッドに焦りと不安を与えないように、ゆっくり、優しく、髪の毛を、撫でる。

 それは、ブラックやクロウが俺にしてくれた事。
 みっともなく不安がる俺をなだめてくれた、二人の真似だ。
 俺には広い胸も大きな腕も無いけど、でも、いま出来る事はこれしかない。
 自分がされて一番嬉しかった事を、レッドにしてやるぐらいしか出来なかった。

「お、れは……だって、俺は……」
つらい事を……すぐに、解決、しようったって……そんなの、出来ない、からさ……。だから……ゆっくりで、いい……今は、逃げたって……いい、んだ……。今は……まず……落ち着いて……」

 そう。逃げて良い。
 ショックな事が有って、動けないほど打ちのめされた。
 それをすぐに呑み込んで立ち上がれだなんて、そんなの根性論だ。
 例え立ち上がれても、心に傷は残るだろう。むしろ、我慢してふたをしたぶん酷くなるかも知れない。誰だってそうしなきゃ行けない時はあるだろう。だけど、今はその傷を我慢して立ち上がって欲しくなかった。

 まだ何が悲しかったのかも、何に動揺したかも聞けていない。
 レッドが何に一番傷付いたのかすら、聞けていないんだ。
 それを吐き出さないまま蓋をしてしまったら、レッドはまた暴走するだろう。
 クロウだって、ブラックだって、俺だってそうだった。ブラックとクロウは、俺の人生の倍以上苦しみ続けて、やっと吐き出せたくらいだったんだ。
 そんな辛さを今から誰かが味わうのだとしたら、俺はそれを止めたい。

 レッドの事は嫌いだ。嫌いだけど、苦しんで欲しくないよ。
 アンタは悪い奴だけど、「本当に悪い奴」じゃない。
 心の底から嫌えるほど酷くも、鬼畜でも無かった。そのうえ俺は、同情してしまうような過去も知ってしまったんだ。
 そんな事で許す俺は甘いのかも知れない。だけど、もう、嫌なんだ。

 俺達の、俺のせいで人が傷付くのは、もう見たくないんだよ。
 これは聖人君子ぶってるんじゃない。俺のせいで誰かが不幸になると、俺自身の心が痛いから。ずっと嫌な気持ちになるから、救いたいんだ。
 俺はもう、誰かを不幸にしたくない。悪く思われたくない。俺に好意を持って接してくれる人に、笑顔で、幸せでいて欲しい。だから。だから…………

「あんたのこと……許すよ……。だから、一緒に……話を、しよう……。ちゃんと、聞くから……アンタが、何を望んでたのか……聞くからさ……」

 ああ、そうだ。最初から分かっていた。
 結局俺は、許さないという意志すらもつらぬけないんだって。

 ……レッドは悪い奴なのに、完全に憎む存在にはなり切れなかった。
 不完全で、ずるくて、俺を散々傷付けたのに良い顔をしようとする相手でも、俺は結局憎む事なんて出来なかったんだ。

 だって、同じだから。

 レッドは……卑怯で、ずるくて、間違ってばっかりの俺と……同じだったから。

「つか、さ……っ。ツカサ……っう……ぅ、うぅ……ぅあぁあ……っ」

 ほら、許された途端に泣きだした。
 まるで俺みたいだ。ガキくさくて、誰かに許されたらすぐになびいて、甘える。
 間違えた事ばっかりして、相手を怒らせて……だけど、いつだって、自分は何でも出来るんだと勘違いして、とんでもない事をやろうとする。

 マジで俺みたいで、本当に笑えてくるよな。
 けれど、だからこそ、分かったんだと思う。レッドが何を望んでいるかを。

 …………俺とレッドは何もかも違うけど、後ろ暗い部分は一緒だったんだ。
 だから、今まで俺はコイツの事を完全に嫌えなかったのかも知れない。

 例え、理性がどんなにこの男を嫌っていたとしても。

「…………あ……」

 レッドが俺の体を抱き締めて来る。
 すると、子供のように体を震わせながら嗚咽おえつを漏らすレッドの周囲から、火の粉が消えて行った。それと同時に、あれだけ凄まじい轟音を立てていた炎の柱がぱちぱちと大人しい音に成り始めて、目の前で徐々に小さくなっていく。

 今はもう、天井を舐める炎の壁も無い。
 レッドがまとっていた赤い光も、ゆっくりと薄くなって空気に溶けていった。

「…………収まった……のか……?」

 小さな声で呟くと、少し遠い所から「あ゛ーッ!!」と静寂に水を差すような声が耳に激突して来る。何事かと思って振り返ると、そこには、俺を指さしてワナワナと震えているブラックが蟹股で立っていた。
 なんとも、まあ、締まらない。

「……ふふっ……」
「ちょっとツカサ君っ! それどういう事っ、離れなよ!!」

 いつも通り怒ってビシビシと俺とレッドを指さすブラックに、笑いがこぼれる。
 怒ってはいるが、状況を理解して俺達を引き剥がそうとはしない相手に。

 ……ああ、本当に……俺はずるくて、甘えん坊な奴だ。

 そうは思うけど、でも、開き直ってしまったのか、不思議と悪い気はしなかった。















 
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